日別アーカイブ: 2020 年 7 月 21 日

大竹昭子 短文集「室内室外 しつないしつがい」

大竹昭子 短文集「室内室外 しつないしつがい」

随筆・小説・書評・写真論などで活動する大竹昭子が、都内の4つの書店を会場に開催するトークと朗読のイベント〈カタリココ〉の内容を収録した「カタリココ文庫」から、今度は散文シリーズをスタートさせました。

第1号は大竹昭子短文集『室内室外 しつないしつがい』。
雑誌『PAPERSKY』に2010年〜15年にかけて連載していたものから、12篇を厳選し、再構成しています。表紙と装画は工藤夏海。

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大竹昭子は、自作の間取りから物語をつむいだ『間取りと妄想』の著作で知られるように、空間への関心が高く、室内と室外のちがいを幼少のころから意識してきたと言います。

「室内」とは具体的な空間を指すのみならず、想像や妄想を生み出し、記憶の貯蔵庫をも象徴する存在であり、対する「室外」は体の外にあって自己の内側に絶えず働きかけてくる外界のことです。

 12の短編は身近なエピソードからはじまりますが、どれも小さな謎が埋め込まれていて、ミステリーのような味わいがあります。また、小説かエッセイかという枠組みを超えて別の時空間へと飛躍する手法は、彼女の代表作『図鑑少年』の延長上にあり読者を架空の「室内」へと誘うでしょう。

生命エネルギーは「室内」と「室外」の往還により支えられているという認識は、彼女のすべての著作に通底します。外出自粛令が出で、だれもがそのことを意識せざるを得ない2020年のいま、本書のテーマはより多くの読者にシンパシーをもって受けとめられるものと思います。

編集・大林えり子(ポポタム)
装幀・横山雄+大橋悠治
ロゴデザイン・宮地美華子(古書ほうろう)

文庫80pages

お盆研究会「お盆本」

お盆研究会「お盆本」¥ 1400+tax

一年に一度、先祖を迎えてともに過ごす夏の数日間「お盆」。
盆踊りやお盆休みなど、 私たちの生活馴染んだ行事だが、そもそもお盆とは…?

各地に暮らす、お盆研究会メンバーが、それぞれ遠野、郡上、アイスランドの三カ所で脈々と受け継がれる先祖・死者 供養の儀式に立ち会い、その背後にある人々が死と向き合ってきた歴史、 私たちが死と向き合う術について考えた2年分の取材の成果。

”民話の里”岩手県の遠野、”郡上踊り”が盛んな岐阜県の郡上、またメンバーの1人で、写真家/ジャーナリストの小川周佑が取材を重ねる、妖精伝承や祖先信仰が多く残るアイスランド。
一見、脈絡ない3地点を、お盆や先祖供養というテーマで見たときに、意外な共通性も浮かびあがります。

お盆を構成する要素の中 から「火」「円」「歌」「踊」を選び、この4テーマ毎に、臨場感あふれる写真とともに遠野/郡上/アイスランドのお盆や先祖供養の風習について考察しています。

あの世とこの世の間のお盆という朧げな感じを出すために、フランス装の表紙の折り方を参考にした方法で半透明なカバーを手作業でかけたそうです。

15cm×15cm 50pages