日別アーカイブ: 2020 年 6 月 25 日

祝 第二回笹井宏之賞受賞 bouquet, 2020 特集「鈴木ちはね」

「bouquet, 2020 特集「鈴木ちはね」」 (稀風社)¥600+tax

三上春海とともに稀風社を主宰する歌人で、「スイミング・スクール」が第二回笹井宏之賞を受賞した「鈴木ちはね」の特集。
歌人論、受賞作をはじめとした作品論、インタビューなどを含む、鈴木ちはねガイドになっています。

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スイミングスクール通わされていた夏の道路の明るさのこと
ドライヤーの音を鳴らしていたあいだ聞こえなかった雨の音がする
品川の手前で起きてしばらくは夏の終わりの東京を見た
=====(「スイミング・スクール」より)====

【巻頭】 鈴木ちはねロングインタビュー(聞き手:三上春海)

【論評】
小峰さちこ「 スイミング・スクールを読む」
杉本茜「連作はなにを企むかーー鈴木ちはね「スイミング・スクール」」
二三川練「生活のなかの政治」
朝凪布衣「抒情への抵抗ー「スイミング・スクール」に関してー」
山口在果「物語とは別の仕方で」
乾遥香「わたしのための鈴木ちはね入門」
温「固定ハンドルネームの話に近い」
佐倉誰「この世界と戦える歌集」
三上春海「 さよならが来るのを待っている君へー鈴木ちはねについてー」

作品八首 地図のある小説
鈴木ちはね「受賞のことば」

寺井龍哉 連載・寺井さん(第四回):水辺の流れのようにー『うに』『稀風社の水辺』評

表紙&扉:伊丹小夜

A5判80pages

中くらいの友だち Vol.7(韓くに手帖) 新型コロナ特別号

中くらいの友だち Vol.7(韓くに手帖) 新型コロナ特別号(韓国手帖舎)¥1000

日本も韓国も新型コロナ感染拡大防止の真っ最中に編集されたこの号に寄せられた原稿の多くに、それぞれの書き手の新型コロナとの格闘が綴られていたことから、緊急特集「韓国 コロナ19」コーナーが設けられました。

●観光ボランティアが所在なく佇む人がまばらなソウルの街
●迅速な韓国政府の対応から突然の保育園休園と元気すぎる3歳児に右往左往の日本人ママの手記
●不売運動が個人事業主やフリーランスにも及び、苦境に立つ在韓日本人ミュージシャンに新型コロナの追い打ちで、手を差し伸べる韓国スタッフや友人
●語学研修で数十人の学生を引率してソウル入りした直後に感染爆発が起こり緊張の3週間を、無人状態の映画館での映画鑑賞を心の糧に過ごした先生
●日韓の感染状況や対応の違いの間で、入国制限ギリギリのスリリングな移動体験。
●作家パク・ミンギュは、covid19をモチーフにした書き下ろし短編「彼女に」を寄稿。
—日韓の動きを時系列に沿ったまとめとともに、新型コロナ禍の日韓状況の中間報告です。

韓国の迅速の対応の裏に、徴兵制度や情報掌握の休戦国家の事情があったり、日本とは違うお国事情も見えてきます。

【目次】
<緊急特集 韓国 コロナ19>
路上の記録 2020年ソウル、春から初夏へ 清水博之
私の韓国子育て記⑦ その日は突然やってきた 韓 麻木
コプチャンチョンゴルの飲んだり、食べたり、歌ったり⑦不買運動から「コロナ狂想曲」へ 佐藤行衛
日本語人アッパの韓国スケッチ⑦ それでもフィルムは回る 韓国映画館考3 ゆうき
ソウルの春に思うこと  きむ・すひゃん
原因はウイルスではない  クォン・ジェミン
パンデミック下の韓国からポーランドへ  ヤコブ・タイロル教授、お元気ですか?
特別寄稿「彼女に」パク・ミンギュ / 斎藤真理子訳
閉ざされた国境の両側で 新型コロナをめぐる、日韓迷点観測 伊東順子

わたしの好きなまち⑦  奨忠洞・筆洞 大瀬留美子
超能力 カン・バンファ
韓国タワー探究生活⑦憎きビルでありながら完ぺきなタワー 慶州市・慶州タワー    清水博之
韓国美術行脚③おるすぺ! らさおらさ
金鍾漢あてどなく逍遥  南 椌椌
私のソウルものがたり⑥ ―夏の日―  金 利惠
「ことばの杖」を求めて 李良枝 同時代を生きた友へ (前編) 李 銀子
メンバー近況
創刊の言葉『中くらいの友だち』へ

A5判142pages

韓国タワーの連載では、新羅時代に存在した九層木塔のシルエットをくり抜いたガラスばりのビルが登場。斬新すぎるビルの中は?