日別アーカイブ: 2019 年 12 月 20 日

秋元机「orro」carbon papaer drawing zine

秋元机「orro」carbon papaer drawing zine ¥1000+tax

アジアや海外文化に影響を受け奇妙なエキゾチズムを追究し海外旅行の興奮を再構築するマンガ家、秋元机が、今度は事務用カーボン紙のタッチにはまって自身のドローイングをカーボン紙を使って再現。

赤と黒と青のカーボン紙を使って多色刷りのようなズレや重なりを表現したり(ライトテーブル上でズレ具合を確認しながら描いているそう)、擦れた跡を残しながら、色鉛筆(主に黄色)で色と足したり重ねたり、部分的に色鉛筆の芯をパウダーにして着色したそうです。

そうして作成したオリジナルを、プリント段階で、チープな雑誌や絵本風にしているそうで、モチーフも、未知の国の広告、特撮モノのパクリ風など色々と作りこまれています。

B5判16pages(表紙含む)

宇曽川正和「記憶無い無いクラブ」

宇曽川正和「記憶無い無いクラブ」 ¥1000+tax

前作HAND CLAP STORYが文化庁メディア芸術祭マンガ部門で、審査委員会推薦を受けた宇曽川正和の「no sign」に続く新作。

気がつくと、町の中に倒れて記憶を失ったいた男。
携帯も免許もなく、自分が何者かを探り町を彷徨ううちに
謎の「記憶無い無いクラブ」に行きつく。
そこは記憶を無くした人たちが集まる場所で
男はそこで役割を与えられたものの、飛び出してしまう…。
再び町に出た男に新たな運命がーー

主線がなく、すべてトーンとその濃淡で描かれた独自のスタイルとタッチ。その描き方の手順についてでも本の最後で作者自身が解説しています。

A5判98pages