日別アーカイブ: 2019 年 6 月 6 日

本があるから Book! Book! Sendai→Book! Book! Miyagi 2008→2018

「本があるから Book! Book! Sendai→Book! Book! Miyagi 2008→2018」¥1000+tax

2008年に、一箱古本市を仙台でもやってみよう、から始まったBook! Book! Sendai。

詩人の武田こうじや、ブックカフェ「火星の庭」を営む前野久美子らが、個人や一書店の力には限界があるけれど、本に関わる人たちが連携して何か新しい事ができないかと模索する中で、みつけた地域と本を結びイベント「一箱古本市」。いまほどSNSの影響力もなければ、独立系書店やブックイベントも少なかった頃のこと。

地元商店街の協力も得て、一箱古本市を中心としたイベントは県外からも人を呼び、認知されはじめた頃に、東日本大震災により事態は一変。

それでもイベントを続ける中で、一箱古本市は10年の節目に終了しましたが、zineを制作する出版講座や、町の情報と文化情報を併載したフリーペーパーの発行など、その活動は形を変え、仙台にとどまらず宮城県のあちこち、県外へと視野を広げ、続いてゆきます。

そんな不定形で現在進行中の、町と人と本をつなぐ活動を記録した「本があるから」。これまで関わってきた人や仙台の出版を支える人たちのインタビューに加えて、新しく生まれた本や人が集まる場所も紹介されてます。

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高雄の独立書店 三餘書店発 日本語の高雄ローカル文化情報誌「時行」

三餘書店「時行 No.1 高雄の窓口」¥463+tax

台湾は高雄にある三餘書店が日本語で発信する、文化やアートにからめて地元民ならではの視点で高雄を紹介するローカルでいて日本に開かれた文化情報誌!

三餘書店は1階が書店、地下が展示室、2階がカフェとギャラリー、3階がイベント会場の建物すべてが店舗という、地元の文化発信拠点のひとつ>>>三餘書店 TAKAO BOOKS 公式サイト

創刊号は、ブッカー賞候補にもなった話題の台湾文学、呉明益作 天野健太郎訳「自転車泥棒」を通して、作中に登場する高雄にゆかりの土地やモチーフ(蝶、台湾は蝶の宝庫で、九州くらいの土地に日本の倍近い種類の蝶がいるのだそう!)を紹介したり、地元の人に愛されるお店などを紹介。

中で紹介されている昔のホテルをリノベした宿、鶴宮寓hok houseに泊まったことがあるのですが、三餘書店でのジンの展示販売やトークショーで日本から来たと話したら、オーナーさんや従業員さんが交代でやって来て、トークを聞いたり本を見たり買ったり、暖かいおもてなしと交流がありました。

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三餘書店「時行 No.2 古写真 in 高雄」 ¥463+tax

文化・歴史探検家の陳さんをナビゲーターに古い写真から読み解く高雄のこと。

澎湖(台湾島の西にある島々。ピーナッツが特産品で、郷土菓子の花生酥がおいしい)からの移民、高雄の港と鉄工所、市場や百貨店…。一枚の写真に写っているのは、周辺の島、対岸の香港のもの、統治国だった日本の影響…、様々な歴史が映し出されて、異文化が重なり築き上げられた高雄の文化が読み取れます。

地元のアーティストの紹介コーナーも。

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