月別アーカイブ: 2018年6月

刈部山本「東京「裏町メシ屋」探訪記」

刈部山本「東京「裏町メシ屋」探訪記」(光文社)¥820+税

町歩きをしながらの大衆食(ラーメン・町中華・食堂・酒場等)レポを、ブログ”デウスエクスマキな食卓”やミニコミ同人誌で発表してきた刈部山本の約15年分の記事からセレクトしたものを大幅に加筆訂正してまとめた350ページ越えの文庫本。

日常の風景の中の赤線・軍需工場・闇市の痕跡を巡りながら、地元の食堂や町中華、酒場で食し、銭湯に立ち寄る、東京休日旅のガイド。

目次
第1章 板橋しっとりチャーハン ~板橋を見れば東京大衆食の近代史が分かる!?
第2章 明治からのレンガを追う ~銀座・日本橋・神田、路地裏の穴場老舗が見えてくる
第3章 関東大震災からの復興 ~上野東側の裏路地に見る和洋定食・男子メシ紀行
第4章 多摩湖から玉川上水を巡る ~近代水道の発展から、郊外の地グルメに会う
第5章 戦争への足音が響いた町 ~板橋から北区へと広がった軍用地は今!?
第6章 戦中から戦後へ ~空襲からドヤ、ちょんの間と経た横浜ストーリー
第7章 赤線のあった頃 ~吉原・向島・鳩の街・玉ノ井ラビリンス
第8章 物流が町を変える ~貨物船から臨海部へ、葛飾・江東・品川の旅
第9章 東京の拡張・郊外の変革 ~モータリゼーションが起こしたロードサイド文化、足立

文庫358pages

※これまでタコシェにて、長年にわたり多くのお客様に”デウスエクスマキな食卓”をお求めいただいたご縁から、著者より50ページ、オールカラーの特典冊子をつけていただきました!

丸尾末広『超愛蔵版 丸尾画報DX grandioso』

丸尾末広『超愛蔵版 丸尾画報DX grandioso』(エディシオン・トレヴィル)¥13000+税

『丸尾画報DX I 改』『丸尾画報DX II 改』『丸尾画報DX III』にボーナス図版を加え一冊にまとめまた画集。

旧『愛蔵版 丸尾画報DX』を、200ページ以上増頁した全664ページ、5センチ近い背のgrandiosoの名にふさわしい威厳と風格をたたえた超愛蔵版です。

仕様はーーーー
B5並製664pages、小口塗り、グラシン紙掛け カバー付きスリーブケース装 別丁化粧扉(サイン・ナンバー入り)
300部限定(NO.31〜NO.300)

ゆる〜い二人道中とサウナの快楽を綴るレポ漫画 大町テラス「わたしをサウナに連れてって」

大町テラス「わたしをサウナに連れてって」¥556+税

デザイナーとして会社で働き、運動不足、寝不足、肩こり、加えてストレス発散の飲酒と不健康な生活を送っていた著者。
休日、気晴らしにと誘ってくれた夫とのドライブついでに寄ったスーパー銭湯のサウナでボーとした後、水風呂につかるや脳が覚醒! 快楽物質が分泌され? 血行がよくなり体がとろける体験をしたことから、以後、休みとなると、夫の運転で、タナカカツキの「サ道」で紹介された各地のサウナめぐるほどに!

そんな夫とのゆる〜い道中とサウナの快楽をレポートした短編コミック集。
サウナのポータルサイト「サウナイキタイ」掲載の3話に加え、3分間の間に1000人の応募が殺到する程の大人気イベント「日本サウナ祭り2018」のレポートマンガの描きおろしを加え、これまでに入ったサウナのリストを付したサウナ体験コミック。

A5判60pages

アニメになって動きだすzine Alex Besikian「ZERO db」

Alex Besikian「ZERO db」¥1444+税

グラフィックなアートワークでzineを制作するフランス人アーティストAlex Besikianの新作、アニメになって動き出す小冊子!!

日本語のタイポグラフィや懐かしいデザインの一部を切り取り、その形の特徴や印象だけを取り出し組み立てるALEXがさらに、“部分”をカラーで表現。

ARTIVIVEという無料アプリをタブレットやスマホにインストールして、ページにかざすと、それぞれの作品がアニメになって動きだします! ジンとスマホのこんな組み合わせ、楽しい!!

18.4×13.4cm 16pages カードつき


翻訳家が案内する世界の詩と日本の詩の冊子「て、わた し 第4号 特集:我々はどこから来たのか、我々は何者か」

「て、わた し 第4号 我々はどこから来たのか、我々は何者か」¥1000+税

「日本の詩×世界の詩」がキャッチフレーズの詩の冊子、「て、わた し」。
4号の特集は、「我々はどこにから来たのか、我々は何者か」。
「映え」は、しないけど、ぜひ手にとって、しばし言葉と向き合って、その深さや重さを感じていただきたい冊子です。

ーー今号のかいせつ

日本と世界の一流の書き手を対バンのように並べて紹介します。

たったいま世界で書かれている言葉に、
日本語で触れられる機会は多くありません。
日本で書かれている言葉が世界でどんな位置にあるのかを
知る機会もほとんどありません。

私たちは今を生きる世界の文学を
すぐれたイラストと共に日本の文学に連れ出します
ーーーーー

この号では対バン形式で、たとえば、歌人の瀬戸夏子、詩人でリーディングやナレーションや読み聞かせなど声の活動を行う韓国から日本に帰化したyae、そして10才で韓国からカナダに渡り、英語を習得して詩作を行うようになった若き詩人で研究者のエミリー・ジョンミン・ユンの三者三様の作品を並べて、日本ー韓国ーカナダと時代や国や言葉を横断しながら、固有の文化の中で/異文化間の間で生きる困難や言葉の力を際立たせます。

ほかにも、ポエトリー・リーディングやその周辺の表現をする詩人三木悠莉×英国在住のフランスの詩人パスカル・プティ、詩人井坂洋子×FtXの詩人ケイレブ・レイ。キャンドリリの組み合わせで作品を紹介し、訳者の解説や、作家にまつわるエッセイを収録しています。

A5判60pages

異言語、異文化の3種のセッションの一部はこちらで試し読みできます。