月別アーカイブ: 2018年7月

HairStylistics“Hair Stylistics CD-R Cover Art Works” BOOK WITH CD “BEST!”

HairStylistics“Hair Stylistics CD-R Cover Art Works” BOOK WITH CD “BEST!” (TANG DENG) ¥3800+税

タコシェに2010年から納品していただいている、中原昌也ことHair Stylisticsの200タイトルを超える自主制作CD-Rシリーズのジャケットアートを集めた作品集です。

都内の3店舗のみで販売されている稀少なCD-Rは、ジャケットアートもアーティスト自身が手がけてきましたが、その大部分はオリジナルがすでに展覧会で販売されていたりして散逸してしまっています。

作られるそばから消えてゆく、8年越しの進行形プロジェクトの全貌をとらえるべく、出版元Tang Dengの編集者がCD-Rを販売店やオークションや人づてで可能な限り入手し、集まった150弱のアートワークを構成しました。

ヘアスタのアートワークに濃密に向き合った編集者による印象はーーー
「レーベルなどの背景があって公式リリースされた作品群と比べ、自主リリースCD-Rのアートワークはその露悪の濃度がケタ違いに高い。所謂エログロの類とは全く違う、ものすごいバッド感だ。だが、これらを一度に大量に目にすると超強烈な冗談としてきちんとギャグに見えてくる。そして何より、ポップと言っていいのかわからないが絶妙なセンスが浮き上がってくる。ギリギリのバランスで(たまに(結構な頻度で)バランスを崩しながらも)、ヘアスタには痛快な”おしゃれさ”があるのだ。」

膨大なCD-Rシリーズ音源から選曲・コンパイルしたベスト盤CD『BEST!』も封入されています。
200タイトルのエッセンス、ヘアスタの音楽の辺境性・多彩性を俯瞰でき、一枚のアルバムとしてのリスニングにも適した”全音楽ファン必聴”をアートワークと一緒にお楽しみください。

A4判変型 224pages TANG DENG
※サイン入り〜なくなり次第終了となります。

探求する雑誌 ATLANTIS 創刊号 THE BORDER 境界

探求する雑誌 ATLANTIS 創刊号 THE BORDER 境界 ¥2000

トラベルジャーナル誌『NEUTRAL』や『TRANSIT』を手がけた加藤直徳が雑誌と旅をさらに追究して創刊したATLANTIS。
世界各地の旅はもちろん、その先の歴史や文化を旅する内容となっています。コラムや各記事の執筆陣も充実。

誌面のところどころに、熱い思いをのぞかせつつ、境界というテーマにそって、今、話題のアメリカとメキシコの境(空中写真では、大地に刻まれた一本の線にすぎない)を眺めて、何が国や人を隔てているのかを考えをめぐらします。

はたして、国境はどうやって決まるの?にはじまり(色々な決まり方あり)、民族や宗教の分布で境界をひいてみたり、風土や植生で世界の境界を眺め、2018年現在でもアクセスが難しい国々(外交問題やら、風習やら理由はいろいろ)を紹介。

そこから発展して、2章では、目に見えない境界として、東北や京都の異界、結界、過去との接点を訪ね、3章では、パレスチナとイスラエルの間の壁や性に関する壁などをとりあげます。
終盤では、アートや文学の境界として、松澤宥の宇宙、南洋の越境アートなどに話が広がります。

目次ーーーー

• アトランティス創刊によせて—この銀河の片隅で
楽園のイヴと誰も知らない国(写真:山西崇文)
あなたとわたしの境界線(文:福岡伸一/適菜収/春日武彦ほか)

■Chapter 1 国境とは何か
メキシコとアメリカを隔てる線(写真:パブロ・ロペス)
国境線の現在
国の境はどう決まる?
国境線を引き直す【人間編】【地球編】【バラエティ編】
すぐには行けない国

■Chapter 2 目に見えない境界
東北異界物語
横尾忠則の「目に観えない世界」
パプリカ
灰色のヴェールの向こうへ
京都結界地図

■Chapter 3 目に見える壁
憎悪の壁と醜い眺め
パレスチナとイスラエルを分け隔てるもの
性の境界
人類が築いた壁

■Chapter 4 都市の境界線
NY:ニューヨークの穴(写真:小浪次郎)
Paris:パリの中のパリ(写真:宮本武)
Tokyo:ニシカラヒガシヘ(写真:森嶋一也)
Okinawa:石川真生と沖縄

■Chapter 5 アートの境界
松澤宥と宇宙意識
感性を越境させる美術館
南洋群島に越境したアートの欠片

■Chapter 6 雑文集「境界」
岸田繁「境界で鳴る音」
時間の境界
石川直樹「境界が消える瞬間」
超えちゃってる人物図鑑
現代インドでカーストを越境する
川内有緒「バウルが超えてゆくもの」
日本の見えざる境
金村 修「境界線上の写真」
食べないで生きる
ボーダーは、なくならない?
湿板写真で浮かびあがるもうひとつのアメリカ
人はなぜ「線」を引くのか?

■Column
松岡正剛「アナログとデジタルの境界線」
田中康弘「幻想の境界線」
植本一子「家族の境界線」
磯部涼「川向こうの境界」
竹内薫「宇宙の境界」
黒住光「宮崎駿の境界」

A4判 200pages

アメリカとメキシコの国境は、砂漠地帯の上の線にすぎない部分も。

片おこしの扉ページの反対側は見ているだけで、流れているような。紙のデザインや印刷へのこだわり感じます。

実際の国境以外の、いろいろな境界をひいてみるーー

ISI PRESS vol.3 Yuichi Yokoyama 横山裕一

ISI PRESS vol.3 Yuichi Yokoyama 横山裕一 ¥1600+税

鹿児島でアーティストキュレーションや展示を企画するNEW ALTERNATIVEの出版レーベルがデザインに服部一成を迎え、発行するzineシリーズ「ISI PRESS」の第3弾は横山裕一。

世界的に評価の高い「ネオ漫画」と称される作品の中でも、横山が得意とするオノマトペをフィーチャーした新作を含む76ページ。

1ページ一コマあるいは見開き1コマで展開されるオノマトペのある風景、物語集といった趣きです。

●横山裕一 Yuichi Yokoyama
美術家、マンガ家。
1967年宮崎県生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。「ネオ漫画」と称される独創的な作品は、様々な分野で高い評価を得る。
現代アーティストとしても活躍。作品集は欧米でも翻訳出版されている。

個展
2018
「写真風景」銀座骨董中松商店、銀座、東京
2017
「火山」ユトレヒト、東京
「絵の具芸」NANZUKA、東京
2016
「世界が妙だ!立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」広島現代美術館、広島
「NEW TRAVEL」NEWoMan ART wall 、東京
横山裕一「アイスランド」出版記念展、NEW ALTERNATIVE、鹿児島
横山裕一「アイスランド」出版記念展、幡ヶ谷パールブックショップ&ギャラリー、東京
2015
「横山裕一個展 / 新作「アイスランド」を含む過去の原稿」武蔵野美術大学gFAL、東京
「横山裕一展」hitoto、大阪
「ファッションと密室」NADiff a/p/a/r/t、東京
「ファッションと密室」ARATANIURANO、東京
「横山裕一〈これをネオ壁面と呼ぶ〉集合する名士とけもの」京都国際マンガミュージアム、京都
http://nug.jp/jp/artist/yuichi_yokoyama.html
http://www.arataniurano.com/artists/yokoyama_yuichi/

B6版/アルミ製真空パック入り(260mm×180mm)/フルカラー76pages

黄島点心の黄色いシリーズ第2弾「黄色い円盤」

黄島点心「黄色い円盤」(リイド社)¥1389+税

「黄色い悪夢」に続く、黄島点心の黄色いシリーズ第二弾。
webリイドカフェに掲載された作品やコミック特盛 新耳袋アトモスに発表した作品に、描きおろしを加えた全5作品を収録。

地球のいたるところに飛来した円盤がやがて地球を覆い、地球のこれまでの壮大な歴史を再生しはじめ、終末に向かうとき、円盤を御して地球滅亡の危機を回避しようとDJが立ち上がる奇想ホラー「黄色い円盤」をはじめ、連続脳みそ消失事件と、動き出した巨大仏像のミステリーを描く「盲脳」、セクシーモデルのはずかしい体のコンプレックスが思いがけない快楽のツボとなるのだが、その先に予想外の結末が待っている「プラスマイナスゼロ」など、SF、ホラー、コメディ、お色気×エロ、スペクタクル、ファンタジーetcと、黄島点心の引き出しがこれでもかー、というほどにおしみなく、開かれています。

A5判288pages

 

伊藤洋美「A story from Africa よわいライオン つよいライオン」

伊藤洋美「A story from Africa よわいライオン つよいライオン」¥741+税

グラフィックデザイナーの著者が約3年のアフリカ・ボツワナ滞在を通して感じたことをもとに制作した大人向けの絵本。

日本で、約8年広告制作会社に勤務した後、青年海外協力隊で滞在した、国土の大半が砂漠で少ない水資源や食糧で生きてきたボツワナの人たちのスローな仕事ぶりやくらしぶりをみるうちにみつけた、日本とは違った生き方や調和についてを、サバンナを舞台にした生き物たちに置き換えて描きます。

A5判横綴じ ミシン製本 40pages
リソグラフ2色刷り