月別アーカイブ: 2016年5月

ピンク映画の現在 PG no.112 第28回ピンク大賞

PG112

PG no.112 第28回ピンク大賞  ¥556+税

89年から毎年開催してきた、年間ベストピンク映画を愛好家たちの投票で決めるピンク大賞。
渡辺護、高橋伴明、滝田洋二郎、廣木隆一など後にメジャーで活躍する監督たちを送り出してきた業界を取り巻く状況は大きく変わり、上映館も減り、大賞を開催する会場も幾度と変わり、投票形式も変わり、公開作品の減少から(2015年は41本)PGの刊行ペースもこの大賞にフォーカスした年一回に。

しかし、一方で自主映画スタイルで映画祭に参加したり、各地の映画館に一般映画にまじってかけられるような機会も出てきたそう。そんな2015年のピンク映画の立ち位置や、向かう先を感じさせる一冊です。
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150名のファン投票により選出された《第28回ピンク大賞》を特集。
ベストテン入選作品・各受賞者の紹介、投票者コメントなど2015年ピンクを総括する。
記事 「色道四十八手 たからぶね」と旅してみて(井川耕一郎)

A5判32pages

旅の情報でなく旅という方法のための雑誌 LOCKET 02 BACKPACKING ISSUE

LOCKET 02 BACKPACKING ISSUE

LOCKET 02 BACKPAKING ISSUE ¥1000+税

旅好き青年・内田洋介が創刊した、写真とテクストとイラストのバランスがナイスな旅雑誌。一年ぶりの第2号は、徒歩旅行の特集。
あれ、BACKPACKINGって貧乏旅行のことでは?と思った方も多いのでは。この言葉、本来は、バックパックで歩く旅のことを指したそう。
LOCKETは、絶景画像や情報のつぎはぎだらけの旅行案内への疑問や反抗から生まれた雑誌なので、本特集では、歩きに歩いてたどりついた景色と言葉をお届けします。

北アルプスから日本海までを踏破したり、PAPLER SKYの編集長ルーカスさんに徒歩旅行についてインタビュー。商社マンから地球放浪者に転じた旅先アフリカでポール・コールマンに出会ってともに植林を行った経験から、森と人の共生事業に取り組む中渓宏一さんインタビュー、アウトドアライター小西和希のラップランド8000km徒歩旅行など破格の徒歩旅行が紹介されています。それとあわせて、ごくごく身近な日常の中の徒歩の旅も。

コンテンツ===

04:MANIFESTO
06:SPECIAL:特集:しあわせのありか
08:EPISODE ONE:ブータン
20:FOOD:ある山奥のいただきます
24:ARCHITECTURE:そして最後に心が残った
26:PORTRAIT:関健作:体育教師の1000日間
31:LOOKING:ひとさしに祈りを
34:PORTRAIT:坂本大三郎:うけたもう!
38:EPISODE TWO:デンマーク
46:COLUMN:ある男、コペンハーゲンにて
48:KNOWING:幸福大国を知る
51:PORTRAIT:角田明子:サンタの胸に飛び込んで
56:EPISODE THREE:小値賀島
68:ACTIVATION:離島の未来を照らすもの
70:LOOKING:逆さ地図
72:PORTRAIT:小西智都子:根っこは海とつながっている
77:NATURAL BORN STRANGER:角幡唯介
86:AFTERWARD:編集後記

B5判変型104pages

LOCKET 02 BACKPACKING ISSUE

LOCKET 02 BACKPACKING ISSUE

LOCKET 02 BACKPACKING ISSUE

俵谷哲典「CRYSTAL BONE DRIVE」

俵谷哲典「CRYSTAL BONE DRIVE」

俵谷哲典「CRYSTAL BONE DRIVE」(Hollow Press) ¥1111+税

俵谷哲典が、スクラッチボードに描いたコミックをPike black paperというマット感のある紙に銀で印刷したもので
メタリックなインクがスクラッチのタッチをうまく再現し、色の少なさやコントラストが味わいの深さになったスタイリッシュな本。写真だと線が白っぽくみえるけれど、シャープな銀です!

16.8cm×24cm 32pages 500部限定

俵谷哲典「CRYSTAL BONE DRIVE」

俵谷哲典「CRYSTAL BONE DRIVE」

俵谷哲典「CRYSTAL BONE DRIVE」

食と性のミニコミ 「食に淫する 2 趣味と癖」

食に淫する2

尊厳「食に淫する2 趣味と癖」¥925+税

食と性を文芸や写真を通して語るミニコミ誌『食に淫する』第二弾。特集は趣味と癖。

巻頭でブリヤ・サヴァランの「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人間であるかを言いあててみせよう」の言葉を引用し、栄養や空腹を満たすもの以上の食について、あるいは食に対する過剰な欲望についてをロミ「悪食大全」、アラキミドリ「Junk Sweets」、樋上公実子「フルーツパフェ逍遥」、斧屋「東京パフェ学」、アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ『城の中のイギリス人』/澁澤龍彦『華やかな食物誌』『快楽主義の哲学』などのフェティッシュなブックレビューを通して検証します。

パフェ評論家斧屋と編集人尊厳の対談「パフェ・萌え・アイドル フルーツパフェのエロティシズム」、ぎんしょうによる論考「シュヴァンクマイエルんぼグロテスクな食のマエニラ」、堀千晶「蜜の供え物」なども収録。

クリームやベリーをのせたタルトやケーキを食べる、口元や指先の写真からも食のエロスが伝わってきます。

B5変型18cm×28cm 32pages オールカラー

食に淫する2

食に淫する2

食に淫する2

食に淫する2

古泉智浩の池袋マンガ教室スペシャル漫画作品集「糞をぶっかけろ!」

糞をぶっかけろ

古泉智浩の池袋マンガ教室スペシャル漫画作品集「糞をぶっかけろ!」¥741+税

池袋コミュニティカレッジでマンガ教室の講師をつとめる古泉智浩が受講者3名と自身の作品を自費出版。
性欲を持てあましてクラブで男を漁る友人を描いた実録肉食系女子モノ、ロックのクロスロード伝説を草間弥生や石川次郎風アレンジでポエティックに描いたシュールな作品、銀行員の受講者が信用金庫に勤務しながら戦隊モノのコスプレで自警団活動をする女性を描いたコメディなど…。
各受講者の作品の後に特別講師の根本敬と古泉による対談形式の紹介やアドバイスもついいてセットで読むと楽しくなります。
“どんなプロにも描けない思い切りのいい、糞をぶっかけるような漫画を掲載しております”(古泉智浩)

題字は根本敬
A5判62pages