月別アーカイブ: 2015年3月

5年ぶり! 畸人研究30 「宮間英次郎さん傘寿記念」

畸人研究30

畸人研究30「宮間英次郎さん傘寿記念」¥1000+税

1934年三重県生まれの宮間さんは、80才を迎えてなお、横浜を拠点に、自作の帽子をかぶり繁華街を練り歩くパフォーマンスで「帽子おじさん」として親しまれ、いまやアウトサイダーアーティストとして国内外で注目されています。
オブジェが盛られた帽子、耳から下げられた金魚が泳ぐ金魚鉢、古着を利用したコスチューム。

宮間さんの活動に注目し、早くから紹介してきた畸人研究が、宮間さんの傘寿を記念して5年ぶりに本誌を発行。

宮間さんの波乱万丈のヒストリー(60才で活動をはじめる以前の謎の経歴とその後が詳しくまとめられます。驚きと希望に満ちた内容)と帽子作りの秘密、宮間さんと浅からぬ関係の都築響一、NO-MAのはたよしこ両氏や地元で活動を支える人たちからの寄稿、根本敬、タカノ綾さんの描きおこしイラストの折り込み付録、特製ポスターなど、宮間さんの最新、最深情報を盛り込んでいます。

A5判72pages

付録 根本敬 タカノ綾イラスト A4判
付録 サイトウプリント制作 宮間英次郎さん特製ポスター A3判

インディーズ文芸創作誌 Witchenkare vol.06 言葉いりますね

Witchenkare

Witchenkare 6号 言葉いりますね¥1000+税

インディーズ文芸創作誌ウィッチンケア(キッチンウェアのアナグラム)第6号。
商業誌とは一線を画す、書き手のチャレンジや試作の場にしたいという編集方針により気鋭の学者、芸能界の若手など、編集者…と多ジャンルの才能が集まるインディーズ雑誌なのになんとも贅沢なことになってきたwitchenkare。

『はじめての福島学』などでイメージやメディアに流されずにデータや科学的な方法による民主主義と知識を提唱する開沼博、ライターとして活動する地下アイドル姫乃たま
執筆陣の顔ぶれがユニークです。

コンテンツは—
CONTENTS
仲俣暁生/1985年のセンチメンタル・ジャーニー
西森路代/壁ドンの形骸と本質
開沼 博/ゼロ年代に見てきた風景 パート2
姫乃たま/21才
武田砂鉄/キレなかったけど、キレたかもしれなかった
宇田智子/富士山
吉田亮人/写真で食っていくということ
野村佑香/今日もどこかの空の下
大澤 聡/流れさる批評たち──リサイクル編
若杉 実/マイ・ブラザー・アンド・シンガー
中野 純/つぶやかなかったこと
谷亜ヒロコ/よくテレビに出ていた私がAV女優になった理由
東間 嶺/ウィー・アー・ピーピング
小川たまか/南の島のカップル
西牟田 靖/「報い」
久保憲司/スキゾマニア
藤森陽子/バクが夢みた。
井上健一郎/路地という都市の余白
我妻俊樹/イルミネ
木村重樹/40年後の〝家出娘たち〟
諸星久美/アンバランス
大西寿男/before ──冷麺屋の夜
辻本 力/雑聴生活
友田 聡/中国「端午節」の思い出
出門みずよ/苦界前
荒木優太/人間の屑、テクストの屑
山田 慎/パンと音楽と京都はかく語りき
三浦恵美子/子供部屋の異生物たち
柳瀬博一/ぼくの「がっこう」小網代の谷
長谷川町蔵/サードウェイブ
円堂都司昭/『漂流教室』の未来と過去
かとうちあき/のようなものの実践所「お店のようなもの」
須川善行/死者と語らう悪徳について 間章『時代の未明から来たるべきものへ』「編集ノート」へのあとがき
後藤ひかり/南極の石を買った日
武田 徹/『末期の眼』から生まれる言葉
美馬亜貴子/二十一世紀鋼鉄の女
多田洋一/幻アルバム
【参加者のプロフィール】

A5判240pages

脳内レコジャケアート集 L2C「albums you must hear before you die」

albums you must hear before you die

L2C「albums you must hear before you die」¥1500+税

台北のイラストレーター/グラフィックデザイナー L2Cによる、ロック名盤のジャケット絵のトリビュートアートの作品集。レコードジャケットを再現した紙ケースの中に2oページのジェケットイラスト集が入っています。
カバー(ジャケットのこと)の忠実なカバーというより、ジャケットをモチーフにL2C流にアレンジ、解釈した作品という感じで、ひねりが効いています。
21.8 x 21.8cm(ジャケット)/21 x 21cm(ブックレット)20pages

albums you must hear before you die

albums you must hear before you die

albums you must hear before you die

なお、既刊「ROACH IN MY PATS」と「MONSTER MOVIE」もあわせて再入荷しました。

沙村広明 森馨「ティルガング」

ティルガング

沙村広明 森馨「ティルガング」(ヴァニラ画廊)¥2800+税

かくして、根絶は始まった――。
弑される者・晒される者・赦される者……熱病のごとく拡散する煉獄の畔で、誰かが少女に告げた。
「目を背けてはならないよ……たとえ彼処で鞭打たれているのが、お前の母親だとしてもね」

2014年10月にヴァニラ画廊にて開催された展覧会「ティルガング」出品作品に、それぞれ物語や詩を加え、作品世界をコンプリートした展覧会ブックレット。「囚われ姫君」をキーワードに紡ぎ出された、沙村広明の崩れゆく王朝の悲劇と、森馨の人形姫の儚く切ないモノローグとをカップリング。前半が沙村広明のグラフィックノヴェル、後半が森馨の人形の写真とそのモノローグという構成です。

A4判44pages
※暴力的または猟奇的な刺激の強い表現も含まれています。

ティルガング 沙村広明

ティルガング 森馨

DVD&CD シグリドゥル・ニールスドッティルの秘密のカセットテープ「グランマ・ローファ

グランマ ローファイ

DVD&CD 「シグリドゥル・ニールスドッティルの秘密のカセットテープ」(after hours)¥2800+税

伝説のDIYおばあちゃんを追ったドキュメンタリー・フィルム&ベスト・アルバム!

アイスランドのレイキャビックで、2011年、ひとりの女性がひっそりと息を引き取った。名前はシグリドゥル・ニールスドッティル。享年81歳。アイスランドのミュージシャンンたちが深い愛情と尊崇の念を込めて「Amma Lo-Fi(ローファイおばあちゃん)」と呼んだ女性で、本作の主人公だ。今や世界的な評価を受けるビュークやシガー・ロスといったミュージシャンから、街角で演奏する無名のアマチュア・ミュージシャンまで、誰もが敬愛した希有な存在だった。

1930年にデンマークで一男二女の末っ子として生まれ、ナチス・ドイツの戦火も経験。60代後半になってから幼少期に習っていたピアノの経験を生かして音楽を作ることに興味を持ち始め、70歳になると多重録音を始めたのだ。コンパクトなシンセサイザーが1台、身の回りにある生活道具、それに自分の歌声の3つを使ったシンプルなプライベート・ミュージック……。当初は自分の家族に向けたささやかな音楽だったが、次第に目は外に向かっていく。曲をCDにまとめ、自身で手書きしたカラーコピーのアートワークを手作業でアッセンブルし、街のレコード・ショップに卸して販売するようにしたのだ。まさに文字どおりのDIY、自主制作、自主流通だ。
店頭に並んだ彼女の作品はすぐに地元、レイキャビックで話題を呼び、ミュージシャンやジャーナリストが彼女を高く評価。地元のメディアでも写真入りで大きく紹介され、瞬く間にアイスランドのミュージック・シーンでリスペクトされる存在となった。70歳から亡くなる数年前までの実働7年間で計59枚のアルバムを発表、作曲した楽曲は687曲にも及ぶ。

本作の監督はKira KiraことクリスティンとSlowblowのオリ、Jonsiやmumのアートワーク、PVで知られるインギの3人だ。アイスランディック・フィルム・インスティチュートからのサポートを受け、周りのミュージシャンにも助けられながら10年弱の時間をかけて作品は完成した(ヨーロッパを中心に数多くの映画祭で上演され、賞も6つ獲得している)。
映画はシグリドゥルの音楽作りを縦糸に、彼女の半生を横糸に構成され、劇中で使用される音楽はすべて彼女の楽曲。作品中には彼女を敬愛するmum、SinFang、Mugison、FM Belfast、Kria Brekkan、Mr.Sillaといった現役ミュージシャンが多数友情出演する。

DVD 2011年/62分/カラー/日本語&英語字幕

CD 全21曲/53分

3月17日頃に入荷予定です。ご予約承り中です。

こちらの元になったカセットテープ(輸入)もございます。