沙村広明 森馨「ティルガング」

ティルガング

沙村広明 森馨「ティルガング」(ヴァニラ画廊)¥2800+税

かくして、根絶は始まった――。
弑される者・晒される者・赦される者……熱病のごとく拡散する煉獄の畔で、誰かが少女に告げた。
「目を背けてはならないよ……たとえ彼処で鞭打たれているのが、お前の母親だとしてもね」

2014年10月にヴァニラ画廊にて開催された展覧会「ティルガング」出品作品に、それぞれ物語や詩を加え、作品世界をコンプリートした展覧会ブックレット。「囚われ姫君」をキーワードに紡ぎ出された、沙村広明の崩れゆく王朝の悲劇と、森馨の人形姫の儚く切ないモノローグとをカップリング。前半が沙村広明のグラフィックノヴェル、後半が森馨の人形の写真とそのモノローグという構成です。

A4判44pages
※暴力的または猟奇的な刺激の強い表現も含まれています。

ティルガング 沙村広明

ティルガング 森馨