月別アーカイブ: 2014年11月

関根美有「白エリと青エリ」「育む茶室」

白エリと青エリ

関根美有「白エリと青エリ」(タバブックス)¥1000+税

リトルマガジン「仕事文脈」を発行するタバブックスのサイトで連載された、家族を通して高校一年生が垣間みる仕事ワールドを、瑞々しく、かつ暖かに描いた関根美有、初の単行本。
エリは、曾祖父、祖父母、両親、姉兄…の大家族と暮らす高校一年生。
職人、駆け出し翻訳家、料理人、主婦、芸人、接客業…と、それぞれの仕事を持つ家族が働く姿を愛情を持って見つめながら、仕事という人の営みを描きます。
社会問題として描ききれない仕事の部分が、作者のエスプリによって描かれています。
描きおろしの、あとがきまんがつき。
A5版並装120pages

育む茶室

関根美有「育む茶室」¥278+税

半エッセイ的なマンガコピー誌。
庭の一角に建てられた、犬小屋みたいなお手製茶室の目線で、茶室の生みの親であり、里帰りするたびに茶室に入ってひとり寛ぐ”母”の様子をひと月ごとに10ヶ月にわたって描いた漫画。

茶室が生みの親を、自身の中に宿しながら、その微妙な体や感覚の変化を感じつつ、静かに見守る中で“母”もまた別の人格を宿し、育んでゆく…。

以前の作品「片想い家」では、一人前の“家”になれずに人間界で自立に向けた修行に取り組む「ベンブ君」のお話を描いていた関根さんですが、ふたたび、人を容れる建物の目線で、自立のその先の世界を描きます。
ラフな線で描かれた半エッセイ的なコミックは軽妙だけど、そこで問われたり、呟かれることは、しみじみ~な感じです。

A5判40pages

中原昌也「知的生き方教室」サイン会

世界文学を更新する、破格の長篇小説
文学の荒野をひとり行く中原昌也が、ついに長篇小説を世に問う。もはや世界のどこにも存在しない人間の意識の描出に挑む問題作。

知的生き方教室

中原昌也「知的生き方教室」(文藝春秋)¥1850+税

「書きたくない」と言い続けながら、書きたくない心情を綴ったり呪いのように綴るまでして、文筆(分泌)業を続けてきた著者が初めて世に問う長篇。

狂ったこの世界の「正論」に向けて、著者は知性と潔癖さに裏打ちされた呪詛の言葉を速射砲のように浴びせまくります。

四六判上製カバー装392pages
11月25日より発売予定です。

2014年12月7日(日)15:00よりサイン会を行います。
タコシェにて本書をお求めの方に整理券を配布いたします。

銀河通信社 湖水晶育成キット

湖水晶育成キット

銀河通信社「湖水晶育成キット」¥2500+税

自宅で、美しい鉱石に似た人造結晶を作ることができる、小林健二/銀河通信社の結晶育成キット。
母岩についた湖のような美しい水色の鉱石の周りに透明の水晶の結晶が育ちます。付属の容器の中に逆さに母岩を吊るして育成します。育成期間は約4日。御用意いただくのは熱水のみ。計量や温度管理などもなく、簡単に作れます。

【内容物】
●湖水晶の素
●母岩に付いた種結晶
●育成容器
●攪拌用スプーン
●保温用のシートと被せ
●説明書

説明書に従って、お湯を用意して育成溶液を作り、付属の容器に注ぎ、母岩を蓋から吊るし、保温シートに包み、箱に戻して温度を保ちます。

※温度差が少ない涼しい安定した場所が育成に適しています。分量や手順など説明書と異なる方法で作ろうとした場合や、育成中に温度が急に高くなると結晶が育たないことがありますので、場所を確保し、手順を確認して、育成ください。

パッケージサイズ 13cm×13cm×19cm

【実際に作ってみました】

湖水晶育成キット
パッケージの中身。お水以外の材料は全部入っています。外箱やシートをとめているテープも再利用して育成に使います。

湖水晶育成キット
熱湯で結晶の素をときます。

湖水晶育成キット
きれいな水色の結晶のついた母岩を取り出して

湖水晶育成キット
蓋から吊るす形で、容器の中にしずめます。

湖水晶育成キット
しゅわしゅわと泡が…

湖水晶育成キット
保温シートにくるみ

湖水晶育成キット
箱の中に戻して

湖水晶育成キット
外側をさらに保温シートで覆い、そっとしておきます。

湖水晶育成キット
途中、ときどき観察。岩のまわりにどんどん結晶ができてきています。

湖水晶育成キット
4日目。完成!!

銀河通信社さんが作った見本はこちら
湖水晶育成キット
細かい結晶が密に育っています。環境によって結晶のでき具合も少しずつ違うようです。

路傍の浴槽を集めた写真集 牧ヒデアキ「Re-Bath」

Re-Bath

牧ヒデアキ「Re-Bath」¥500+税

道ばたや空き地に廃棄されたり放置されたり、
あるいは水槽代わり、物入れ代わり?に本来とは違う目的で置かれている
バスタブばかりをフィールドワークして撮影する牧ヒデアキの作品集。

水にも熱にも強い材質ゆえに、簡単に捨てたり土に戻すことができず
お風呂としての役割を終えてなお、畑の脇や庭の倉庫の脇など戸外で再利用され
余生を送るバスタブに焦点をあてたジャバラ式の写真集です。

よく見ると、バスタブのデザインの新旧から時代や、使ってきた人間の生活も
垣間見ることができます。

14cm×19.8cm 12pages

Re-Bath

Re-Bath

11/25~30に、新宿区四谷四丁目のニエプスにて牧ヒデアキ写真展が開催されます。
ギャラリー・ニエプス

俵谷哲典 豆本「それいけトン吉!」と「トン吉フィギュア」

それいけトン吉!

俵谷哲典 豆本「それいけトン吉!」¥185+税

ミュージシャン、トン吉が大豆で作られた伝説の名器「ソイペダル」を手に入れ、ステージにあがる。
演奏がクライマックスにさしかかる、そのとき、トン吉は異次元へと…

7.5cm×10.5cm 28pages 糸綴じ

それいけトン吉!

トン吉フィギュア

トン吉フィギュア ¥7870+税

豆本、「それいけトン吉」にあわせて作られた、トン吉フィギュア。

最近、展覧会にも登場する布製の等身大ドールを、そのまま小さくしたようなフィギュアに物語のトン吉が登場する1シーンが描かれています。

これまでも不思議なドールを作ってきた俵谷哲典とtomoのコンビですが、今回はフィギュアが自立するように足に仕掛けがあります。

体長 約30cm 幅 約18cm 伸縮素材生地に綿が詰まっています

トン吉フィギュア

トン吉フィギュア