月別アーカイブ: 2014年3月

高木壮太「荒唐無稽 音楽事典」

荒唐無稽音楽事典

高木壮太「荒唐無稽 音楽事典」(焚書舎)¥1000+税

映画「RAWLIFEとその時代」の監督、「プロ無職入門」の著者、バンド「LOVE ME TENDER」のキーボード奏者など、多岐に渡る独自の活動を展開する高木壮太によるビターな音楽図鑑。
音楽に関する専門用語から国内外の多くのアーティスト・ミュージシャン・バンド・アイドル(グループ)、楽器・ジャンル・etc….と音楽に関するあらゆる項目をピックアップし、どんな偉業もエポックメイキングな出来事も笑い飛ばすor肩すかしを食らわす内容になっています。
シド・ヴィシャスは「音楽的影響力は皆無だが、文化的影響力は他を圧するカリスマ・ベーシスト」、アンプは「楽譜をそらで覚えること」(これとは別にギター・アンプという項目もあり「キャスターつきのものはスケートボードとしても使用できる」と)なんていうのがもっともマイルドな説明で、全般的に非常にスパイシーです!
巻末には音楽年表もついています。

文庫サイズ144pages

Witchenkare vol.05

Witchenkare vol.05

Witchenkare vol.05 ¥1000+税

インディーズ文芸創作誌ウィッチンケア(キッチンウェアのアナグラム)第5号。
書き手のチャレンジや試作の場にしたいという多田編集長の志っkら、前号でアイドルを書き手に起用したウィッチンケアが、今度は元官房長官の枝野幸男さんから反レイシストの活動をするカメラマン/ライター久保憲司さん、「野宿野郎」編集長かとうちあきさんと、様々の書き手を擁して5号目をリリース!

特に決まったテーマはないけど、ルー・リード、フィリップ・シーモア・ホフマン…と、この一年に亡くなったアイコンが散見して、ひとつの時代を物語っています。
個人的には後藤ひかり(後藤ユニ)さんの雪の景色を描いた散文がお気に入りです。

コンテンツは—
柳瀬博一/16号線は日本人である。序論
木村カナ/本を食べて人のいのちをつなぐ方法
我妻俊樹/インテリ絶体絶命
後藤ひかり/冬の穴
枝野幸男/歌は世につれ。~秋元康・AKB戦略と日本経済~
開沼 博/ゼロ年代に見てきた風景
美馬亜貴子/ワカコさんの窓
桜井鈴茂/ここではないどこかへと絶えず思ってきたし今だって思っている
長谷川町蔵/プリンス・アンド・ノイズ
武田 徹/カメラ人類の誕生
久保憲司/デモごっこ
辻本 力/退廃的な、おそらく退廃的な
かとうちあき/カエル爆弾
中野 純/自宅ミュージアムのすゝめ
将口真明/葬儀、ケンタウロスαの流儀
仲俣暁生/ダイアリーとライブラリーのあいだに
小川たまか/三軒茶屋 10 years after
播磨秀史/ハリーの災難:住宅編
北條一浩/地上から5cm浮いていたあの時代のこと
谷亜ヒロコ/今どきのオトコノコ
木村重樹/ピーター・ガブリエルの「雑誌みたいなアルバム」4枚:雑感
江口研一/~Money making Mount Vernon~ 僕の脳内ニューヨーク
藤森陽子/欲望という名のあれやこれや
多田洋一/萌とピリオド
吉田亮人/始まりの旅
やまきひろみ/合鍵
山田 慎/音楽 日本 京都
三浦恵美子/〈TVガーデン的シネマカフェ〉試案
吉永嘉明/ポケットの中には
友田 聡/走れ、天の邪鬼
希屋の浦/奇会的純情観測
東間 嶺/《辺境》の記憶
岩崎眞美子/波のリズム~心地よい死へのレッスン~
出門みずよ/よき日にせよとひとは言う
参加者のプロフィール

A5判246page

忍者コミック? 古郡加奈子 「夏の思い出 くの一ウマ子」

くの一ウマ子 春の乱

くの一ウマ子 春の乱

くの一ウマ子 春の乱

以上、3点は絵本くの一ウマ子「春の乱」より
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夏の思い出

古郡加奈子「夏の思い出 くの一ウマ子マンガシリーズ」¥476+税

手描き、手製本のオリジナル1冊しかない絵本“くの一ウマ子”シリーズを手掛ける古郡加奈子が、主人公の忍者(くの一)ウマ子やその夫の自称発明家の平賀バラ夫周辺のエピソードや外伝をマンガにしたもの。
本編では、発明家と称してただ家にいるだけの夫に代わって、忍者として働くウマ子。妙な仕事を請け負い、時には夫の発明品で偶然にもピンチを切り抜けたりして、スリリングな日常を送っています。

父危篤の報を受け、久々に帰郷し、女学生時代の思い出がフラッシュバック。これまで謎だったウマ子の過去や家族が明らかになる「帰郷」や、ウマ子がはじめて憧れの原宿に行った日の出来事を綴った「Harajuku~はじめてEDOへ行った日」、夫バラ夫と出会った頃のエピソード「夏の思い出」の3本を収録。

A5判18pages モノクロ