月別アーカイブ: 2013年8月

八画文化会館 vol.3 終末観光の切札 廃墟の秘密

八画文化会館

八画文化会館 vol.3 特集 終末観光の切札 廃墟の秘密(八画出版部)¥1429+税

失われゆく景色やモノを探訪する終末観光に特化した雑誌「八画文化会館」。
今回の特集は終末の先、つまり終ってしまった景色「廃墟」。
廃墟が注目されてから久しく、今なぜ?と思われるかもしれませんが、この特集では、廃墟は刻々と変化し、発見され、作られる現在進行形のものだと納得。
そして廃墟も終末物件も、見るべき時期が限られた一期一会の世界ゆえに、そのアップデートも必要になるわけで。今回は建物のみならず、廃墟の壁面アートや紙もの、オブジェなども発見、紹介しています。

香山哲氏のコラムではTDLでさえも、かつてのアトラクションや出し物を偲びながら楽しむそうで、終末という視点を通すと、現役の物件さえも新陳代謝で失われた見えない部分も含めて味わえるようです。

□廃墟終末処理場
乱れネイチャー編/ヒヤリ・ハット編/企業ノベルティ編/お色気サービス編/ラブホ不思議の壁編/謎のメッセージ編

□廃墟の秘密。REVIEW
八戸漁連/近未来バイオセンター廃墟/K楽園温泉ホテル/NR閣/和賀川水力発電所跡/K道路沿いの未完円形ホテル/洋館風のT鉄工所/怨念旅館/ボウリング場の皮を被った廃建設会社/愛宕山横穴墓群の産業遺跡/Hスイミングスクール/ホテル大宮/T国際スキー場/かっぱ風呂ホテル/下の茗温泉旅館/産地最大!巨大繊維工場/公営Kウォーターパーク/湖畔のグランドホテル/大塩温泉のホテル廃墟/八丈Oリゾート/八丈島の南国廃ホテル/八丈島国際Kホテル/ブロックアート/野趣溢れる南国ロイヤルホテル/なまこ壁の廃ホテル/高原の廃ゲームランド/あじさいの宿/Pランドプール/蒲郡市の小さな廃観光旅館/地場産業のN工業/S発電所/近未来の遊園地ロープウェイ/森で隔離された廃結核病院/麻耶観光ホテル/水没ペンション村/アクア小与島/Y温泉ストリップ劇場/森に埋まった廃遊園地/石膏像の廃校/建て増しM荘/国民宿舎A山荘/スカイレスト・ニュー室戸/屋島山頂駅/龍宮城/イジメもやまる日本発祥の地/小豆島大孔雀園/Dリゾート小豆島/M荘/R山S院/山口秘宝館/亀崎海上ホテル/志高ロープウェイ/無人島の真珠養殖場/H共和国/ヒートゥ島の水族館レストラン/H発電所/安慶名琉映館/軍艦島

□編集部対談 終末にこんがらがって、廃墟へ。
□廃墟マニア対談 廃墟の秘密。O氏とS氏の場合 (スペシャルゲスト 鬼束7段)
□EPILOGUE すべての終末観光は自由をめざす
□本編アウトテイク写真集
□本編未発表写真集

FEATURE■WAITING FOR THE 終末観光
ワールドオートバイサーカス/足摺海底館/首里劇場/魚津ステーションデパート/回転展望喫茶店手柄ポート/POT HALL(旧・吉田南光園)/マルカンデパート大展望大食堂/八戸ボウリングセンター/津山農協会館

REGULAR■毎度おなじみ
□ミステリーパトロール
(有)中遠ソーラー普及所/富士設計/白金消防団詰所/早吸日女神社/馬渕工業/桃太郎神社/かつらの総合メーカー司屋/ホイールの家/かなやま人の村/お食事処 腹いっぱい/アサヒ薬局/岩保木水門
□ローカル三行はみだし情報
COLUMN■スペシャルライターによるおもしろいコラム
□高木壮太「徳島の性教育食堂」
□藤井佳之「別子飴」
□香山哲「TDL跡地」
CULTURE■ブックレビュー
□花本武・松岡千恵「BOOKSTORE BACKYARD REVIEWすべての終末本は書店のバックヤードに流れ着く」
and more……

A4判変型112pages

 八画文化会館3

 八画文化会館3

 八画文化会館3

オカルトスポット探訪マガジン 怪処 vol.5 奇怪なるハコモノ

怪処5

怪処 vol.5「奇怪なるハコモノ」(とうもろこしの会)¥952+税

今回の特集は奇怪なるハコモノ。地域振興事業で作られたよくわからない博物館から、個人の情熱的なコレクションを魅せる資料館まで、意図不明だけどなんだかすごい 日本+海外のハコモノを紹介。
江戸村だけじゃなかった、日光の平家狩人村、屋根の上のビクター犬の群れが壮観な倉敷犬の資料館、「死んだものを生前の姿で保存する」を信条に、様々な剥製のみならず、創立者の脳までホルマリン漬けまで展示しているつやま自然のふしぎ館…。
ほかにも、地方の民芸品や、制作者が作品だと自覚していない物体、や行政が予算を消化するために作ったオブジェなど、つくりびと知らずのアートの世界も圧巻。2万匹の甲虫で作った千手観音やら、珍獣ミイラ、暗渠アートなど、身近に潜むアートの魅力を伝えます。

特集 ◎ 奇怪なるハコモノ
世界の民族からこんにちは 国立民族学博物館 [大阪府吹田市]
マネキン達の津軽魂 メモリアルシップ八甲田丸 [青森県青森市]
ランボー平家たちの暮らし 平家狩人村[栃木県日光市]
ヘビーな佐渡の体感ミュージアム 佐渡歴史伝説館[新潟県佐渡市]
麻薬もニセモノも入れないぞ! 横浜税関資料展示室[神奈川県横浜市]
ビスケット社長の夢工場 レトロスペース・坂会館[北海道札幌市]
謎の合体ハコモノ 倉敷犬の資料館・倉敷貯金箱博物館[岡山県倉敷市]
収集以上に難しい整理整頓 日本土鈴館[岐阜県郡上市]
仮面館[栃木県那須町]/ 那須戦争博物館[栃木県那須町]
個人的奇怪ハコモノ西の横綱 つやま自然のふしぎ館[岡山県津山市]
理系の夢のワンダーランド 国立科学博物館[東京都台東区]
ミステリアス公共施設 UFOふれあい館[福島県福島市]
宇宙ロマンの両面を展示する コスモアイル羽咋[石川県羽咋市]
異形のものに会う つちのこ館/なまはげ館/内藤記念くすり博物館/安達ヶ原ふるさと村
残酷お仕置き展示場 ヤワラー拷問刑罰博物館[タイ バンコク]
フリーメイソン博物館[フランス パリ]/ 捜奇博物館[台湾 新北市]
映画誕生の地の博物館 ミニチュア&映画装飾博物館[フランスリヨン]

実食!!マイナーミート ◎ 十二支鍋in法政大学 サークル つみつくり

ブラックマジック恋愛旅行 ◎ フィリピン怪デート

特集 ◎つくりびと知らずアートの世界
2万匹の昆虫がビッシリ 昆虫千手観音[群馬県板倉町]
リアルトイレの神様 可睡斎のうすさま明王[静岡県袋井市]
人形道祖神 鹿島様/芦ノ尻の道祖神/ショウキサマ/ちょんぼ地蔵/オニンギョウサマ
おもしろ絵馬
異形ミイラ 天照教本社の人魚/松浦一酒造の河童/佐渡島の人魚/烏天狗/雷獣
五百羅漢 愛宕念仏寺/羅漢寺/昭和羅漢
地蔵 紙張り地蔵/しばられ地蔵尊/塩地蔵/愚痴聞き地蔵
浮き球アート 無事カエルロード/池島
蜂天国[長野県東御市]
風景印
公営施設 日本の鬼の交流博物館/華蔵寺公園/竹島水族館/蓮根川緑道/あかぎ児童遊園
デッドスポット
ルポア平喜/インターナショナルアーケード/立川駅連絡地下道/立川のアフリカ人
東京暗渠アート

怪モノ紀行 ◎ 秩父珍石館[埼玉県秩父市]

特集 ◎ 89年怪談の現場
畑トンネル/旧々吹上トンネル/正丸峠/旧犬鳴トンネル/臨海副都心/小峰峠

廃泉をゆく ◎ かっぱの湯跡地[青森県むつ市]

明治文学ミステリー ◎ 森鴎外「東京方眼圖」に隠された謎

多田克己の妖怪サーベイ◎ 銚子・女怪考 海に死せる二人の狂女伝説

怪店営業中 ◎ 狸穴[埼玉県さいたま市]

現役最年少イタコ ◎ 松田広子インタビュー

B5判76P オールカラー

怪処5

怪処5

4年ぶりの発行 謄写技法 07 「ぐろりあ工房・丹羽善次の一九三〇年代」

謄写技法 7号 ぐろりあ工房と丹羽善次の一九三〇年代

謄写技法 第7号「ぐろりあ工房 丹羽善次の一九三〇年代」(坂本秀童子)¥1429+税

徳島の島で、謄写版印刷(いわゆるガリ版)の個人誌「謄写技法」を発行する坂本秀童子の約4年ぶり!の新刊。
本文はもちろん、表紙やカバー、箱にいたるまでガリ版で印刷された限定100部のミニコミ。内容によって毎回、形態が変わりますが、今回は、7cm×9.5cmのハードカバーの豆本が函に入っています。本文は、うぐいす色、深緑、ビリジアンなど緑系のインクで刷られています。

内容は、謄写版印刷の先達で、1930年代にぐろりあ工房を起こした丹羽善次について。
丹羽は1904年に大阪で生まれ、労働運動に関わった後、1935年に謄写印刷会社「ぐろりあ工房」を設立。52年には日本謄写印刷協議会を発足させた人物。
ちなみに、坂本の妻・吉子は和紙研究で知られる英文学者・寿岳文章の妻・静子(しづ)の妹であり、吉子と静子の兄・岩橋武夫は寿岳文章の関西学院大学での学友で、「ライトハウス」を設立(1935)するなど盲人教育・福祉事業に取り組んだ人物。
そんな興味深い相関図や、30年前後の労働運動(その中で、丹羽はガリ切りを身につけた模様)、謄写版印刷の隆盛を伝える掌編になっています。

7cm×9.5cm 94pages

謄写技法 7号 ぐろりあ工房と丹羽善次の一九三〇年代

謄写技法 7号 ぐろりあ工房と丹羽善次の一九三〇年代

謄写技法 7号 ぐろりあ工房と丹羽善次の一九三〇年代

DIORAMABOOOKSの新マンガ誌 USCA ユースカ 創刊号

USCA ユースカ 創刊号

USCA 創刊号 (DIORAMABOOKS)¥980+税

森敬太主宰のDIORAMA BOOKS発行のマンガ誌DIORAMAを発展させた新しいマンガ誌USCA ユースカ。
16編のマンガと1編、楽曲がダウンロードできるURLを収録。
DIORAMAは核となるメンバーが固定していましたが、USCAでは執筆者をフィックスせずに、自由でゆるやかなチーム構成で“最前線自主制作漫画誌”として発行してゆくようです。

参加作家は、真造圭伍、ゴトウユキコ、error403らDIORMAからのメンバーに加えて、谷口菜津子、太田基之、タコシェでもジンを通してお馴染みのムライ、かつしかけいたらも参加。表紙はerror403。

【目次】
真造圭伍「僕のマンガのかきかた。」
谷口菜津子「星屑の夜の秘密の生レバー 」
太田基之「目黒くん」
ムライ「TORINONIKU」
座二郎「スプートニク2号」
サヌキナオヤ「もえる」
ゴトウユキコ「COSMIC WONDER」
安海「おしごと」
BRIDGE SHIP HOUSE「ROUTINE」
金子朝一「悪魔が来りて」
error403「三田さんのマンガ」
STAG「ハイ/レッド/センター 」
嘉江「商店」
ぱうひろ「HELL銀河」
鴨田潤「…のおと」
かつしかけいた「かつすか区」
スカートとオカダダ「回想」
オカダダ「毎日ベストシングを考えながら日記を付ける。」

A5判204pages

アニメルカ特別号「マンガルカ vol.2」

マンガルカvol.2

アニメルカ特別号「マンガルカvol.2」(アニメルカ製作委員会)¥1500+税

【インタビュー】
西村ツチカ●テヅカ・イズ・アライブ—ひらかれたマンガ表現へ(取材・構成:高瀬司)
ふみふみこ●ニューウェーブから遠く離れて—ふみふみこのへんたい(取材・構成:高瀬司)
伊藤剛●「新しい」の変容を探る描線—「ニューウェーブ・オブ・ニューウェーブ」とはなにか
(取材:やごさん・高瀬司、構成:やごさん・編集部)
森敬太(『ジオラマ』『ユースカ』主宰)●「ジオラマ派」の波を読む(取材:高瀬司、構成:田中のど・編集部)

【批評】
●泉信行「MANGA表現論、縦奔横走—グローバルコミックスの工学(エンジニアリング)」
●村上裕一「宗次郎の問いをめぐる断章—『るろうに剣心』論序説」
●杉田悠「『ゆゆ式』の発見」

【レビュー】
岩下朋世●満田拓也『BUYUDEN』/ひよどり祥子『死人の声をきくがよい』
坂上秋成●島本和彦『吼えろペン』/小花美穂『Deep Clear』
三輪健太朗●荒木伸吾『SOURIRE D’ENFANCE』/東村アキコ『かくかくしかじか』
tricken●今井哲也『ハックス!』/よしながふみ『大奥』
あやゐかをり●石川雅之『もやしもん』/市川春子『25時のバカンス』
ケタ●助野嘉昭『貧乏神が!』/青桐ナツ『flat』
たまごまご●長月みそか『少女素数』/チカ『これは恋のはなし』
かーず●若木民喜『神のみぞ知るセカイ』/吉河美希『山田くんと7人の魔女』
GOLGO31●あだち充『MIX』/羅川真里茂『ましろのおと』
島村マサリ●杉浦茂『猿飛佐助 杉浦茂傑作選集4』/小玉ユキ『坂道のアポロン』
吉田隆一●さそうあきら『ミュジコフィリア』/ハノカゲ『魔法少女まどか☆マギカ〜The different story〜』
田中のど●渡辺航『弱虫ペダル』/なもり『ゆるゆり』

【マンガ】
ナマエミョウジ+ゲスト:西村ツチカ「むにゃすぴ〜特別編」
ふみふみこ「すてちんこ」
mot「マンガルカちゃん(2)」

【表紙】
西村ツチカ

【デザイン】
五十嵐哲夫

【編集】
成上友織
田中のど

【編集長】
高瀬司

A5判212pages