月別アーカイブ: 2012年11月

アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ「薔薇の回廊」(普及版)

薔薇の回廊 表紙

アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ「薔薇の回廊」(エディション・イレーヌ)¥2200+税

マンディアルグが谷崎潤一郎へのオマージュとした短篇小説を、山下陽子のコラージュと、アトリエ空中線の間奈美子の造本でエロティックに美しく仕上げた一冊。

マンディアルグの最後の小説集『薔薇の死儀』(1983)に収録された小説“Le Tapis Roulant”(動く歩道)を松本完治が翻訳。

薔薇色のワンピースに身を包んだ肉感的な美少女フローラは、地下鉄で一駅ずつ下車してパリ巡りをする。市民たちの通勤・通学の足であると当時に、それ自体が歴史的なモニュメントでもあるパリのメトロ。中心部の乗り換え駅シャトレで動く歩道に乗ったフローラは、いつしか、幻想の世界、白日夢に身を委ねていた——

谷崎へのオマージュか、日本料理店や日本人が現れて場面転換を行うのも日本の読者に親しみを持たせるのと同時に、現在と変わらないメトロや街の描写が、いつからかエロティックな幻想物語に変容するトリップも愉しめます。

アンドレ・ブルトンが好んだという黒とピンクの組み合わせを基調に、白いレース様の帯をかけ、メッシュ仕様の黒色カバー紙に箔押しを施しています。
なお、本文に使用しているピンクの特殊紙は、和菓子にまぶされた氷餅のような風合いで、メーカーで廃版になっていたものを、この出版のために残りの在庫を集めて必要量を確保したそうで、同じ形での増刷は残念ながら不可能とのことです。

B5判変形48P 挿画5点

薔薇の回廊 タイトル

薔薇の回廊 本文

薔薇の回廊 挿画

俵谷哲典メッセンジャーバッグ「VERTIGO バッグ」

VERTIGO BAG

俵谷哲典メッセンジャーバッグ「VERTIGO バッグ」¥3619+税

アーティストにして、2upでミュージシャンとして活動する俵谷哲典による、オリジナルメッセンジャーバッグ。
正面全面の、シルクスクリーン3色重ね刷りがカラフルかつクール。
裏地は迷彩柄。ジッパーとマジックテープでしっかり口をとめる事ができ、肩かけの長さも調整可能です。
たっぷりの容量でA4のファイルなども楽々入ります。

サイズ 幅40cm 高さ30cm マチ13cm

VERTIGO BAG

VERTIGO BAG

Zine Pages Fest 2012 in ソウル

zine pages fest 2012

ソウルのホンデにある、西橋実験芸術センター(Seogyo Center for Experimental Arts)で11月21日〜12月1日まで行なわれるジンフェス”Zine Pages Fest 2012” に日本のジンを送りました。期間中、ソウルに行かれる方、あるいはソウルに在住の方はどうぞ,ご覧ください。世界各地のジンが集まるそうです。

タコシェでも韓国のグラフジンを紹介する予定です。お楽しみに!

春川ナミオ画集 Maxi Cula

Maxi Cula 表紙

春川ナミオ「Maxi Cula」¥2100

フランスアーティスト、ステファン・ブランケ主宰のUnited Dead Artistsから出された春川ナミオ画集。146イラストを収録しています。2012年秋に、Arts Factoryにより開催されたUnited Dead Artists展で、春川ナミオ作品がはじめてパリで公開され、大好評を博しました。これは、それにあわせて編集された画集となります。

17×26cm 146pages 2色刷り無線綴じ 2012.09

Maxi Cula

Maxi Cula

Maxi Cula

Maxi Cula