月別アーカイブ: 2011年10月

BONNOUNOMUKURO「TAPE DAYS」

TAPE DAYS

BONNOUNOMUKURO「TAPE DAYS」(ICE RICE)¥1300

BONNOUNOMUKUROと虹釜太郎による新レーベルICE RICE(=冷や飯)第一弾は、JOE MEEK meets ALAN VEGA なすっとこどっこいなずっこけラスカルズなサウンド。

虹釜さんの、解説をアレンジして、ご紹介します——
ラスカルな音、しかもずっこけていてスペーシーって…?
脱力ビート、ずっこけたアラン・ヴェガとジョー・ミークのばかばかしい虚無感を天然に、ある種華麗に、ある意味煩悩まるだしに、カセット愛あふれつつ2011年現在、実際に出してる男が神戸にいた。それがbonnounomukuro。

この名前も奇妙だが、彼は自分の音をカラオケダブと呼び、その音はダブっていってもワードサウンドやマーティン・ハネット、そしてジョー・ミークやアラン・ヴェガ、いやもっとずっこけた奇妙な脱力ビートで、早い話が屋台っぽい。野外のラジカセ感あふれるというか。だからラジカセ屋さんTURBOSONICにも渡したい。

関西のとあるエロビデオ屋のBGMはワードサウンドだったとか。そういう奇妙ないかがわしさの中にあっても「TAPE DAYS」の音は映えるし、トラックによっては女性タイプの宇宙人によるアンビエントかっていうような空間も広がったり、ねじれてあほな残響がじわじわとここちよかったりもして、なんというか、地球を流刑地としてトバサレたダブ男だったり、荒廃した地に降りたずっこけエンジェルともいえるような不思議な存在感。とりあえず聴いてみてください。車を持っている人は勾配がびみょーな坂とかでこれかけって走ってみて。部屋で聴く場合は変な酒と一緒に、ブラジル産ガラナとか。ラジカセでかけてもはまります。

特製トレーも含め手作り紙ジャケ仕様シール3種つき
TAPE DAYS

Shiny Dropの魔法のおもちゃ

魔法のおもちゃ表紙

Shiny Dropの魔法のおもちゃ¥1050

小さい頃から、魔法や変身に憧れ、魔女っ子が操るステッキやコンパクトを今も集め続ける、まみんこ&めぐるのコレクターズユニットShiny Drop。それぞれがブログでコレクションへの思いを語るうちに知り合った二人は、さらに、この情熱を多くの人とわかち合えるよう、自分たちのコレクションとそれにまつわる思い出を本にして残す事を思いたちました。
ミンキーモモステッキ、テクマクマヤコンコンパクト、ひみつのかぎペンダント、うらなってペンダンド、ふしぎコンパクト、美少女戦士なペンセット、変装ペン、変身リップブロッド など、すべて二人の実際のコレクションの写真とともに、思い出を綴っています(80年代〜90年代半ばまでに生産されたアイテムが紹介されています)。
実際に使ったり持ち歩いていたのがわかる、ほつれや色あせもありますが、手直ししながら愛用した様子が伝わり、宝石やお化粧道具を模した魔法アイテムが、どれだけ女の子たちの夢を育んできたかが伝わります。サンタさんへのリクエストのためにおもちゃ屋さんへ下見に行こう、とお母さんに言われ、その後、サンタさんからいただいたペンダントなど、魔法のおもちゃを作り出した大人&子供の物語のひとつひとつもとても愛らしいです。
A5判28P(表紙含む)オールカラー

魔法のおもちゃ

魔法のおもちゃ

蛭子能収 作品集「えびすリアリズム」

えびすリアリズム表紙

蛭子能収 作品集「えびすリアリズム」(ファザーズコオポレーション)¥1200

2011年の夏、故郷の長崎の長崎歴史文化博物館で開催された展覧会「えびすリアリズム」にあわせて作成されたパンフレット。

長崎歴史文化博物館「えびすリアリズム」
テレビで見る蛭子さん(1947〜)とは違った、アーティストとしての一面を、新作・初公開作品を中心に紹介した初の大規模展。長崎をテーマにした作品を含み、蛭子さんを通して長崎を見ることにもなります!
カラー作品50点余りを収録。
22.5cm×29.7cm  32P

蛭子さんのサイン&ワンポイントイラスト入り

えびすリアリズム

えびすリアリズム


工藤冬里「棺」

工藤冬里「棺」

工藤冬里「棺」(十六夜書房) ¥1300

工藤冬里(マヘル・シャラル・ハッシュ・バズ)の初詩集。
2011年1月から5月にかけて書かれた詩編を収録。
———
そういう風にして

そういう風にして今年に入って、ある曜日にある場所である地層から遺書のような言葉を出すことを続けてきた。震災の後、東京でもそれが出来る状況になり、東京から帰って来てからは最早場所は日常全体に敷衍できると思い始めた。書くことには手続きが必要だ。詩とは言葉を出す場所を決めることだ。そういう風にして、再びノスタルジーの契機さえ捉えることが出来るようになる。そういう風にして、今日のわたしが昨日のわたしになる。未来はないにしても。
————–(「棺」より)
A5判174P

ソノシート 2UP「BRAINCOP」

BRAINCOP

2UP「BRAINCOP」(DIE JOB RECORDS) ¥700

2002年に結成された実験ノイズハードコアバンド2UPの2011年9月にアメリカ西海岸ツアーの際に限定250枚で作ったソノシート。
G.Voの俵谷哲典(DMONSTRATIONS, VASTIEU RAMEN)とDr.の中野恵一(HUNUNHUM)によるこのプロジェクトのリリースは4年ぶり。2011年の渋谷クラブECHOでのライブ音源を使用。1曲入り。