日別アーカイブ: 2011 年 10 月 2 日

展覧会 HEY! @HALLE SAINT PIERRE

バックナンバーの紹介をしたモダーンアートとポップカルチャーの季刊誌HEY!が現在、パリのArt Brut系美術館HALLE SAINT PIERREで、これまで掲載した中からフランス国内外の63名のアーティストの作品を集めた展示を行っています。タコシェでも、これまで出版物をお取り扱いしてきたマルセイユの出版芸術集団Le Dernier Criを率いるパキート・ボリノも参加しているほか、巨匠?ヘンリー・ダーガー作品もあり。

展示の搬入風景とオープニングの模様を映像でお届けします。(音が出るので注意)


 
 そしてオープニング。

会期は来年2012年3月4日まで。

HEY! No.5 / HEY! No.4

現在、これまで雑誌に登場したアーティスト総勢63人の作品を集めた大規模展示を開催しているHEY!のバックナンバーを紹介します。次号も間もなく店頭に登場します。お楽しみに!

HEY5表紙

HEY! No.05  ¥2630

AnneとJulienの二人が編集するモダンアートとポップラルチャーの月刊誌。
広告を入れず、独自のフォーマットで作品を一点一点大きく取り扱い、取材記事をあわせて紹介しています。英仏二カ国語表記。

この号に登場するのは—Kozik, Yu JinYoung,Mile Davis, The Pit, Alain Delorme, Chris Hipsill, Joe Moo, Zoo Project, Bretch Evens, Silvia B,Femke Hiemstra, Alphonse-Eugene Courson, JMK, Michael Gouery, Erhen Tool, Sunny Buicl, Karl Mark, Chris Mars, Mon Colonel&Split, 78RPM History, Enrique Gomez de Molina
綴じ込み冊子はRCF1、切り抜きカードボードはRuppert&Mulot、ステッカーはJonone。
表紙はChris Mars,裏表紙はYu JinYong

顔以外の殆どの部分を透明素材を使うことで不思議な浮遊感の漂う等身大人形を作る韓国人アーティストYu JinYoung, すごい積載量のリヤカーやバイクが走る上海の風景を発見したAlain Delorme, 18世紀の従軍体験から妄想戦車や戦闘機(翼つき)を遺したAlphonse-Eugine Courson、注文してから数年待ちというタトゥマシンのKarl Marc、そして何種類かの動物の剥製の部分をコラージュして作り出される奇抜な標本のEnrique Gomez De Molinaなどなど。
29.5cm×23cm 144P+16Pの綴じ込み冊子つき。

HEY!No.5

HEY!No.5

HEY!No.5

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HEY! No4 表紙

HEY! No.4 ¥2630

この号のアーティストは
Mirla Lugoshi, Elzo Durt, Aj Fosik, Santiago Caruso, Gary Taxali. Rostarr, Dehara Yukinori, da-books, Jeff Soto, Nuvish. Mirmy Winn, Tony Fitzpatrick, Fernand Michel, Killoffer, Hirakawa Hiroshi, Manuel, Knitting Dolls, Daniel Martin Diaz, Lorenzo Nanni, Jessica Harrison, Marl Evans, Jean Tourlonias, Rene Donais, Angelique Houtkamp
中に綴じ込まれた16Pの冊子はDa- books, ステッカーBeb-Deum、切り抜き付録the robotはLes enfants de putain
表紙はElzo Durt/Jessica Hassison

ミルカ・ルゴシのフィギュアのような立体とデハラユキノリの粘度フィギュア、現在形のフォークアートティストでデトロイト出身のA.J Fosikによる鱗状に木片を組み合わせての動物像, ジェシカ・ハリソンの目玉が撮れたり首のちょんぎれたエレガントな陶製人形が集まった号。
29.5×23cm、144P+綴じ込み冊子16P 英仏バイリンガル

HEY! 4 裏表紙

 HEY! No.04

HEY!No.4

虹釜太郎『アンニュイ』『WASTELAND DIARY DON’T KILL ZOMBIE』

 

諸国の音を集めた伝説のレコード屋「パリペキンレコーズ」を振り出しに、レーベル360°records、映画音楽、スパイス研究etc.を手がける虹釜太郎のアンニュイ論とゲーム論。批評と妄想がからみあい、途切れることなく、わきあがる虹釜テクストをお楽しみください。

アンニュイ

虹釜太郎「アンニュイ」¥1100

アンニュイとは何か……憂鬱でものうげなのがアンニュイではなく、怠惰でやる気なくてメンヘラなのがアンニュイでもなく、アンニュイとは何か、そしてアンニュイな音の響きとは。21世紀に「アンニュイとは何か」を感じるための冊子と音。CDR『nui nui nui』付録。
いままでノスタルジー論はいろんな分野で数多くでてきましたが、アンニュイ論は信じがたくもまだまだ未開拓。というわけでパリペキンゼミでもいろいろ考えてきたアンニュイ問題を! アンニュイな映画やアンニュイなカフェ、アンニュイな彼氏やアンニュイな彼女に疑問を持ってる方に。

コピーテキスト+音源CD-R『nui nui nui』
dontkillzonbie 虹釜太郎『WASTELAND DIARY DON’T KILL ZOMBIE』¥900

荒廃世界ゲーム論。かつてのゲーム連載のことから、現在の荒廃世界ゲーム、ウェイストランドゲームのことまで。自殺、アル中、ホームレス問題とイルなゲームのデス未来、クソ未来、洋ゲーとアジアゲーの可能世界。腐ったゲーム業界とは関係なく、いまだ来ないゲームの混沌と限界。ウェイストランドへの旅の手引き。コピーテキスト+音源CD-R『廃車場横死語制御室』

Mogu TAKAHASHI 『KOSHO KOSHO』

kosho kosho

Mogu Takahashi 『KOSHO KOSHO』(EDITIONS DU LIVRE)  予価¥1260

フランスのストラスブールで、小さな本を作る二人組EDITIONS DU LIBRE。日本人アーティストTAKAHASHI Moguさんに、彼女のデスクまわりの道具や身の回りの人や動物を小さな本の中に構成する事を提案してできたのが最新作のKOSHO KOSHOです。これまでも、EDITIONS DU LIVREのFortune Bookiesシリーズを個人的に買っていましたが、今回はあまりのかわいさにノックアウトされて、タコシェ用に注文してしまいました!10日前後で入荷の予定ですが、待ちきれなくて、そのかわいさを伝えたくアップしました〜。135mm×205mm 16P

kosho kosho

EDITIONS DU LIVREは葉書サイズの小さなアーティストブックを出していて、Fortune BookiesシリーズはA6判の表紙に四つ折りされたA4サイズのプリントが綴じ込んだ8Pだけの本で毎号100部ずつ作られています。アーティストたちが二人組になり、A6、A5, A4サイズの組合わせを自由に構成して小さな本を作ります。

fortune bookies

たとえば、Antonio LadrilloとMichael Swaneyによる♯2は、本をくり抜いてこんな風。

fortune bookies 2

fortune bookies 2

あるいは、FrederiqueとAlexandreによるAllo(もしもし)では、ネックレスがalloと言うと、首つりの縄がallo、縦笛の穴がalloと言うとズボンのお尻からalloの返事、さいころの1の赤い目がalloと言うと、背中の赤いオデキがalloと、それぞれの仲間が呼応します。そんな「もしもし」の連続。

allo

そして、このallo?の呼びかけは、もぐさんにも届いたのでしょう。一番上の写真の本の中で出てくる「もしもし」の連続! かわいいアートと人を結ぶ本たち。入荷が待ち通しいです。