月別アーカイブ: 2010年9月

映画時代 特別編「30年目のハードボイルド」

映画時代 特別編「30年目のハードボイルド」¥500

松田優作主演「探偵物語」30周年記念 スーパートークセッションを収録した特別号。
「30年目のハードボイルド」と題する、和製ハードボイルド探偵ドラマの屈指の名作・松田優作主演『探偵物語』を巡る大鼎談がメインの特別号。参加者は、小鷹信光 (『探偵物語』原案にして名翻訳家)、山口剛(『探偵物語』プロデューサー) 、柏原寛司(『探偵物語』脚本)ら『探偵物語』に尽力したメインスタッフ三氏。これにフィルム・ノワール関連の著書も多数の映画評論家・滝本誠が加わり、単に人気番組の裏話にとどまらない、その原点である海外ハードボイルド、フィルムノワールの歴史にも及ぶ興味深い内容に。なぜ、今、ハードボイルド?の疑問も、これを読んだらとけるはず。

そのほかは—–
新作「堀川中立売」の公開が間近の新鋭・大阪芸大の最終秘密兵器とも言われる柴田剛監督のロング・インタヴュー(聞き手わたなべりんたろう)まだ、2010年に逝去した俳優・佐藤慶を悼み、数多くの作品で同氏を起用した村川透監督による追悼談話を併録。

いつもと違ってトーク中心の構成であることから特別号とし、表紙も加藤和彦の「パパ・ヘミングウェイ」風に工藤ちゃんの胸元がデザインされています。

A5判44P

PINK HOLIC

PINC HOLIC ¥1200

タコシェでもバックナンバーを揃えているピンク映画専門ミニコミPGと日本映画の情報を専門にしたWebマガジンHogaHolicの共同編集で実現したピンク映画カルチャー誌「Pink Holic」
老朽化に伴い今年8月に惜しまれつつも58年の歴史に幕を閉じた成人映画館「上野オークラ劇場」のメモリアルブックとして、ピンク映画の歴史を徹底フォロー。貴重なインタビューや撮りおろしのカラーグラビアも満載。
同館の新館オープンにあわせての発行で、ピンク映画の名匠・小川欽也の独占インタビューから、1960年代から2000年代に至る業界関係者や映画監督らによる生きたピンク映画史の証言も年代を追って収録。

【特集】 Memory of Ueno Okura
上野オークラ劇場を彩ってきたピンク映画たち 1962-2010
OP Picture Poster Selection
ピンク映画黎明期 コメント:新東宝 森章
インタビュー(再録) 小林悟
インタビュー 小川欽也 取材・文:松島政一
大蔵映画作品リスト 黎明期
— PINK MOVIE HISTORY
ピンク映画八十年代 コメント:映画監督・男優 池島ゆたか
インタビュー しのざきさとみ
大蔵映画作品リスト 八十年代
— PINK MOVIE HISTORY
ピンク映画九十年代 文:PG 編集長 林田義行
インタビュー(再録) 林由美香
レビュー『ミスピーチ 巨乳は桃の甘み』文:林田義行
エッセイ「女優・林由美香の存在感」文:柳下 毅一郎
大蔵映画作品リスト 九十年代
— PINK MOVIE HISTORY
ピンク映画ゼロ年代 文:評論家 切通理作
インタビュー 里見瑤子
インタビュー 加藤義一
オーピー映画作品リスト ゼロ年代
— PINK MOVIE HISTORY
ピンク映画の作り方~加藤義一組・新作撮影現場取材~

【特集】ピンク映画の現在
POTENTIAL OF PINK MOVIE
Shinji Imaoka × Christopher Doyle 取材・文:中山治美
インタビュー アレックス ツァールテン
インタビュー ナダヴ・ストリート
対談 大槻貴宏×直井卓俊

●Female × Pink
Female-ing(翔田千里・友田真希・倖田李梨)
インタビュー 吉行由実 取材・文:切通理作

●SWEETS GIRLS
かすみ果穂/日高ゆりあ/藍山みなみ/桜木凛

●スペシャルプログラム保存版
上野オークラ劇場クロージング作品プログラム&
リニューアル!オープニング作品プログラム

A5判112P
里見瑤子とかすみ果穂のW表紙

アニメ評論系同人誌 アニメルカ

反=アニメ批評/EPISODE ZEROが編集する、アニメに関する批評、論稿、エッセイなどを掲載した評論系同人誌。創刊号の目的は、これまでバラバラだった様々なアニメ批評・アニメ論・アニメ語りなどを、その多様性を維持したまま一つの場に結集することで、10年代のアニメ言論のための大きな見取り図を描こうというもの。各界で活躍中のライター、批評家、ブロガー、イラストレーターらが寄稿。

アニメルカ 01 ¥1050

第一章 アニメルカの原則 表現×原理
泉信行  あなたが観察者の椅子に座るということ
karimikarimi  アニメーションと象徴表現 ——『シムーン』を例に
EPISODE ZERO  挑発する画面設計 ——『化物語』と『バカとテストと召喚獣』
反=アニメ批評  挑発するパンツ設計——パンツ表現論序説

第二章 アニメルカの分析 作品×批評
村上裕一  彼岸への通路 ——『WHITE ALBUM』試論
江戸屋猫八百  冬弥は如何にして機会原因主義者となりし乎——『WHITE ALBUM』
ココネ  自分たちの現実 ——『とある科学の超電磁砲』

第三章 アニメルカの変奏 メディア×消費
noir_k  池袋ダラーズはテレビアニメの夢を見るか?
さかさドンブリ  <オリジナル>の共同性——『みなみけ』シリーズにみるアニメの受容・消費モデル

第四章 アニメルカの日常 社会×コミュニケーション
杉田u  「ファミリー」アニメから考える—— フレームを飛び越すリレーション・カレイドスコープ
ろくさん  アニメーションとコミュニケーションのリレーション
かいん   第四世代・コミュニケーション・キャラクター——『しゅごキャラ!』と『けいおん!』から考える

第五章 アニメルカの越境 海外×受容
ジェニファー・フウ  アメリカのファンコミュニティとピア・プロダクション
デヴィッド・カブレラ  OTAKUの遊園地、あるいは託児所——アメリカのアニメ・コンベンションについて
ブレット・A・スミッソン  英国紳士がギャルゲーをやってみた
——『THE IDOLM@STER』と『Dream C Club』

第0章 アニメルカの誕生 座談会×リアルタイムメディア
司会:反=アニメ批評 × EPISODE ZERO
パネラー:twiitter+掲示板からの参加者

SP アニメルカの増殖 イラスト×擬人化
みつご(表紙・扉絵)
琴葉とこ
秋田起亜
篠岡乙夜
Robin

A5判140P

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アニメルカ 02 ¥1260

創刊号に続き、アニメ関連の様々な言論を一つの場に集め10年代の見取り図を描こうというコンセプトの元、前回、紹介しきれなかった新たな論者の論考を掲載。論考12本以外にも、座談会3本、表紙含めイラスト4本を収録し増ページ。

【論稿】
第一章 アニメルカの世界 日常 × イメージ
志津A  日常における遠景——「エンドレスエイト」で『けいおん!』を読む
あずまみこ  忘却の視線——劇場版『涼宮ハルヒの消失』について
cineeye  手がイメージを見る

第二章 アニメルカの系譜 作家 × 制作
安眠枕  『Angel Beats!』に存在しなかった「もう一つの世界」
tatsu2  P.A.WORKS の挑戦と軌跡、アニメ制作会社として
グダちん  二〇〇〇年代の創造神、富野由悠季のアニメる力(ちから)

第三章 アニメルカの混交 作品 × 表現
Italy亜人  アニメーションの第三の意味
——『さらい屋 五葉』と『デュラララ!!』の構造分析から読み解く腐女子的想像力の変奏
神田川雙陽  「成就した学生生活ほど、語るに値しないものはない」
——『四畳半神話大系』京都学生生活案内
WAFL  アニメーションを観る目——人間とキャラクターをめぐって

第四章 アニメルカの拡散 海外 × メディア
wah  新房昭之の時代——ロリ吸血鬼と色彩美のサーガ
アレックス・レヴィット  アメリカとテレビアニメの黄金時代——Toonami の歴史
桐枝ゆーり  視覚表現としてのファンサブ——海外字幕職人の創造力

【座談会】
◆変成するアニメ脚本術 ——映像の見え方からシナリオまで——
泉信行 × 麻草郁 × みやも × 反=アニメ批評

◆girl’s table talk!* —ざつだん!—
カヲリ × ケタ × D

◆アメリカとアニメの10年
アレックス・レヴィット × 功・ランサム × デヴィッド・カブレラ × wah × EPISODE ZERO

【表紙イラスト】
藤城嘘 × 一輪社
【表紙デザイン協力】
みつご
【挿絵イラスト】
SOE
めり
りえ
【DTPデザイン】
haru

【責任編集】
反=アニメ批評
EPISODE ZERO

A5判166P

PE=PO(ペポ) 02「特集:結婚? パートナーシップ?」

PE=PO(ペポ) 02「特集:結婚? パートナーシップ?」¥500

創刊号が品切れとなりながら、たくさんのお問い合わせをいただいていたPE=POの2号が出ました。あわせて、創刊号も増刷され、一緒に入荷しました!

海外では一部、同性同士の婚姻が認められたり(話題になったり)、また同性間に限らず事実婚が増えたり、パートナーシップの形が多様化する中で、100名余りのアンケートに基づき、現状をリサーチし、結婚、養子縁組、公正証書といった様々な制度について調べたり体験談を掲載しながら、パートナーシップのあり方(と同時に非パートナーシップのあり方)を考える。
負け犬、お一人様…と結婚制度から降りた女性の生き方が注目される今、それらは、これまでヘテロ社会から阻害されてきたレズビアンの一人暮らしのノウハウと、それらに共通するものがあったり、ヘテロ社会においても以前ほど結婚にとらわれないパートナーシップが考えられるようになった昨今。単にボーダレス化や多様化に順応するのでなく、今一度、結婚や法的保証について検証して、パートナーシップそのものを考え直してみよう!という特集。

内容は—-
婚姻制度を知っていますか?
日本とカナダ、女性同士の結婚式
養子縁組ってこんな感じでした
「YOU!公正証書作っちゃいなよ★」…がキッカケで
「なんで、事実婚にしたの?」
法律婚を“続ける”理由
結婚とパートナーシップ
何がLの主要な敵なのか?-同性婚に関する覚書
誰にとっても、人生を楽しめる世の中に
オリジナルで幸せになりたい!
パートナーがいなくても遺言書を書こう!
おひとりさまのひとりごと
友情結婚のススメ?
「陽のあたる毛の会」座談会

などなど、意見が盛り沢山!

A4判52P
表紙と中のカラーページはオフセット印刷。それ以外はリソグラフ印刷。
「婚姻制度をしっていますか?」フライヤーと緊急連絡先カード(事故に遭ったときなどに備えて、家族に限らず緊急時に連絡して欲しい人を指定して意志表示をする携帯用カード)つき。

架空 No.08 2010.09

架空 No.08 2010.09(セミ書房) ¥1050

一年間限定の月刊化も折り返しを迎え、初参加者も増えて充実。

【漫画】
三好吾一 「城山」
藤宮史 「顔旅Kaotabi」(初参加)
川勝徳重 「縁の下の蝸牛」(上)
三本美治 「夜のホッケー」因縁の巻
キャロライン・ブレン 「マイ・ストーリー」(初参加:米国)
シルヴァン・ジェラン×キクチヒロノリ 「アクミート」(初参加)
高木ひとし 「1973年のマトリョーシカ」
斎藤種魚 「西野空男番外地 下」
何野周一 「僕の毎日」(初参加)
安部慎一[原作]×西野空男[作画] 「理知という名の赤い花」
鳥子悟 「だめ色コンチェルト」後編

【読み物】
まどの一哉  巻頭言「漫画は客商売である」
雀斑 「架空雑感」
沿道櫻児 「神の目と漫画」
久保隆 「情況」的場所へ【6】【7】
金ゐ國許 「つげ義春を旅マップする(4)」

「月刊ガロ目次録」第六回

【四コマ架空】
清河蛇之介 (初参加)
かなしきじゅんこ 「原始時代の半田さん」(初参加)
山坂ヨサンセン
砂糖ヒロタカ 「りかぴぃ」(7)(8)
斎藤種魚 「無農薬の人」外伝(2)

B5判164P

初執筆者のひとり、何野周一さんが編集・発行するフリー冊子「不定期刊ムシノネ」創刊号もタコシェに入荷。入口のフリペ&フライヤースペースにあります。手製本のため10冊ほどの入荷なので、気になる方はお早めに。