月別アーカイブ: 2010年7月

アート出版Le Dernier Cri 来日イベントのブログ開設

le-derniercri

南仏の港町マルセイユを拠点に、アナーキーなグラフィック・ジンを送り続けるLe Dernier Cri(ル・デルニエ・クリ)の創設者パキート・ボリノが9月に来日し、東京と福岡で展覧会やイベントを行ないます。それにあわせて、Le Dernier Criやこの出版に参加する作家たち、意匠に富んだ本を紹介するブログLE DERNIER CRI JAPAN TOUR 2010を開設しました。

アーティストでもあるパキートは、自身も創作をしながら、アートディレクターとして国内外の作家の作品を集めた不定期発行のジン“HOPITAL BRUT”を発行しながら、個々のアーティストのアートブックやポスターもコンスタントにリリースしています。どれも数百部の小出版ですが、ひとつひとつが作品にあわせた形をとり、3D本もあれば、表紙が繋がって二冊の本が観音開きに折り畳まれたものもあり、オフセットとシルクスクリーンを併用した刺激的なものがたくさん。何よりも、ヤバイ作品が多いのも特徴のひとつです。また、こ出版活動を通じて、Le Dernier Criは太田螢一、根本敬、市場大介といった日本の作家たちを、いち早くヨーロッパに紹介してきました。

今回の来日・展示にあわせて、HOPITAL BTUTの臨時増刊的な日本特集のジンも用意しています。どうぞ、お楽しみに!!!!

OHTA

なるべく、頻繁に更新したいと思います。

鼻笛(ノーズフルート)

hanabue

鼻笛 ¥1000

最近ひそかにブームの鼻笛。鼻と口の部分にこの楽器をあてがい、鼻息でもって音を奏でるのですが、いつもは無音の鼻息がこれを通すことで、ピーピーと高らかに鳴ったり、あるいは朝方「ホーホー」と唸っている鳩みたいな音も出します。(音域は2オクターヴくらい)

お取り扱いしている鼻笛は、ベトナム製でローズウッドでできています。大きさは5センチ×7センチくらい。

吹き方は、まず内側についている丸い穴が上にくるように持ちます。口を「ア」の形に大きめにあけて、下の半円形の穴のまわりの窪みにそうように下唇をあてるようにして、笛で口と鼻をおおいます。そして鼻息を上の丸い穴に送りこむように吹いてみましょう。息が笛の周りから漏れずに、口がうまく開いていれば、小さな鼻息でも音が鳴ります。すぐに音が出ないときは、口の開け方は笛の当て方を微調整して音が出るコツをつかんでみてください。音は演奏者の口の中に共鳴して響きますので、舌の位置を変えることで音程も調整できます。

鼻笛の起源は解明されていないようですが、このタイプの鼻笛のほかに、鼻息で演奏する管楽器というのもあって、ウソや悪いことも言う口にかわって神聖な儀式に用いられたりするのだそうです。

でも、こんな風な演奏の仕方もあるみたいです!

私ドキュメンタリーDVDマガジン「月刊 岩淵」創刊

IWABUCHI

月刊 岩淵 01」 ¥1000

自身のフリータ−生活を撮った『遭難フリーター』が山形国際ドキュメンタリー映画祭をふりだしに各地で上映され話題となった岩淵弘樹監督が、3年ぶりの映像作品となる「月刊 岩淵」をリリースしました。

ミュージシャン豊田道倫氏の勧めに背中をおされ、注文仕事とは違う、自作を再び撮り始め、コンスタントに撮影、生産・販売する方法としてDVDマガジンを創刊しました。

今回、自身に密着したテーマとして選んだのは、介護の訓練学校で知り合った46才のクラスメートのおじさん=並木さん。クラスで浮いた存在でいながら、岩淵監督には気さくに声をかけ、タメで語りう並木さんと、青春18キップで触れ合い旅行。ふつうのおじさん並木さんが電車の中で、あるいは駅前広場で、何の衒いもなく語る様子が次々と映し出されるが、並木さんの人柄か、監督の並木さんへの想いゆえか、ついつい聞き入ってしまう。やがて、並木さんが抱える過去が明かされ、市井の人のドラマや胸のうちに触れたような…。長距離列車で向かい合わせに座って話すその親密さや20分の尺が、DVDを家で再生してモニターで見る私的な小空間にマッチします。

(といっても岩淵監督は、こうしたDVDマガジンを作りつつ、再び劇場公開できる映画に辿りつきたいとのことです)

音楽:冷牟田敬(Paradise/昆虫キッズ)、ライナーノーツ:松本亀吉

No.1 Heaven や メイコグなど、近頃、いい感じの自主制作DVDマガジン多し!