私ドキュメンタリーDVDマガジン「月刊 岩淵」創刊

IWABUCHI

月刊 岩淵 01」 ¥1000

自身のフリータ−生活を撮った『遭難フリーター』が山形国際ドキュメンタリー映画祭をふりだしに各地で上映され話題となった岩淵弘樹監督が、3年ぶりの映像作品となる「月刊 岩淵」をリリースしました。

ミュージシャン豊田道倫氏の勧めに背中をおされ、注文仕事とは違う、自作を再び撮り始め、コンスタントに撮影、生産・販売する方法としてDVDマガジンを創刊しました。

今回、自身に密着したテーマとして選んだのは、介護の訓練学校で知り合った46才のクラスメートのおじさん=並木さん。クラスで浮いた存在でいながら、岩淵監督には気さくに声をかけ、タメで語りう並木さんと、青春18キップで触れ合い旅行。ふつうのおじさん並木さんが電車の中で、あるいは駅前広場で、何の衒いもなく語る様子が次々と映し出されるが、並木さんの人柄か、監督の並木さんへの想いゆえか、ついつい聞き入ってしまう。やがて、並木さんが抱える過去が明かされ、市井の人のドラマや胸のうちに触れたような…。長距離列車で向かい合わせに座って話すその親密さや20分の尺が、DVDを家で再生してモニターで見る私的な小空間にマッチします。

(といっても岩淵監督は、こうしたDVDマガジンを作りつつ、再び劇場公開できる映画に辿りつきたいとのことです)

音楽:冷牟田敬(Paradise/昆虫キッズ)、ライナーノーツ:松本亀吉

No.1 Heaven や メイコグなど、近頃、いい感じの自主制作DVDマガジン多し!