日別アーカイブ: 2009 年 7 月 28 日

田口史人「レコード寄席覚え書き・夏」

レコード寄席覚え書き 夏

田口史人「レコード寄席覚え書き・夏」 ¥1260

 「春」に続いて、出ました、円盤店主・田口史人の「レコード寄席覚え書き」。
 なんとなく耳にする”CDよりレコードがいい”と言う、ノスタルジーをくすぐる言い方からノスタルジーを取り去り、果たしてなぜ、レコードにこだわるのかを、レコードを聴きながらさらに自問する田口店主。
 60年代から70年代にかけて、人々はレコードというメディアに様々な音を落とし込んだ。そしてレコードは商店街で、百貨店で、郵便で、駅で、配布され、添付され、または実用品として使用され、時が経ち廃棄された。製品の取扱い説明、企業の設立記念で社歌などを収録したもの、あるいはチラシ代わりにたとえば不動産の購入アドバイスなどを語るなど、ありとあらゆることをレコードやソノシートの溝を刻みつけた…。
 そんな溝を隅々まで辿り、時空を超えて音の世界を”ちい散歩”(?)する田口史人。彼をナヴィゲーターに長い螺旋の溝を辿ると、時代とともにレコードとともにあった人々の暮らしまで浮かび上がってきます。
CDRつき。
 本は出力したものを丁寧にしっかり手製本しているのですが、帯をはずすとタイトルや著者名が書かれてなくて、だたの本そのもの、といった感じが、かつて大量に配布されたり付録にされたレコードやソノシートのように自己主張控えめ。
150×212 50P

 「レコード寄席・春」もまた入荷しましたのであわせてどうぞ。

昭和プロレスマガジン18「ワールドリーグ戦第一弾」

昭和プロレスマガジン18

昭和プロレスマガジン18「ワールドリーグ戦第一弾」¥1000

 昭和32年のルー・テーズとの世界選手権シリーズをピークに、国際試合の減少、力道山不在時の興業不振などで、やや下火になりかけていたプロレスにインキを再燃すべく、力道山が打って出た「ワールド大リーグ戦」を特集!
 今回は、本題に入る前に昭和33年までのプロレス史を3Pの年表にまとめて、プロレス誕生から団体乱立、力道山の日本統一までがわかりやすくおさらいできるようになっています。

Part0 アジア選手権大会(昭和30年)
Part1 第1回ワールド大リーグ戦(昭和34年)
Part2 第2回ワールド大リーグ戦(昭和35年)
Part3 第3回ワールド大リーグ戦(昭和36年)
Part4 第4回ワールド大リーグ戦(昭和37年)
Part5 第5回ワールド大リーグ戦(昭和38年)
特別コラム 力道山の死の衝撃
Part6 第6回ワールド大リーグ戦(昭和39年)
Part7 第7回ワールド大リーグ戦(昭和40年)
附録 ワールド大リーグ戦 熱戦譜

■特別レポート■
マスクド・スーパースター・チャリティ・イベント・レポート:不良少年更生のために尽力する流星仮面ことマスクド・スーパースターが日本各地で開催したチャリティイベントに参加した筆者が大阪会場の模様をレポート。

■特別コラム■
ダラ・シンの迷宮 完結編

■連  載■
昭和プロレス紳士録 Jumbo Aoki氏
昭和プロレス秘蔵コレクション「プロレス悪役シリーズ」

 ※今回、タコシェ的に嬉しいところは、巻頭の写真ページに少年サンデーの梶原一騎×石原豪人による人気連載「プロレス悪役物語」の扉絵が掲載されていて、豪人先生の絵を見ることができることです!
B5判108P