月別アーカイブ: 2008年1月

大橋裕之 大原画展!!!!

 いくつものペンネームを使い分け複数作品を同時展開し、編集や配本もひとりで行なう個人コミック誌「週刊オオハシ」を発行する大橋裕之。
 独自の画風とその発信方法が注目を集め、クイック・ジャパンに連載を持ったり、spotted701や溺死ジャーナルといった個性的なジンにも作品が掲載されるなど、ブレイクも間近か…という今! 5歳のときに描いたロボット画(現在より力強い線で描かれています!)から最新作までを展示し、その軌跡を辿ろうという、しょっぱなからの回顧展です。
 1月19日(土)〜2月1日(金)
 大橋裕之大原画展

 
 spotted 701に連載中の「童貞。をプロデュース」の童貞2号・梅澤君原案の漫画「ダストラブ」で、独自のタッチをキープしたまま梅澤君にそっくりな主人公を描いた描写力を発揮して、この展示では、新境地の似顔絵も発表。

 1月27日(日) 午後4時〜6時の来店アワーでは、著作にサインをお入れするほか、ご希望のお客様の似顔絵かきにもチャレンジいたします。(似顔絵の御注文は有料になります。¥500。ご自分のお顔を大橋タッチのアートにして欲しい方、どうぞお試しください。鏡に映る顔ばかりでなく、大橋画伯の目に映るご自分の顔も見てみませんか?)
 

文芸同人誌「Иркутск2(イルクーツク2)」

「Иркутск2(イルクーツク2)」¥2100

 小説家の柴崎友香、長嶋有、福永信と、デザイナーである名久井直子、画家の法貴信也の「ゴニングミ」による同人誌の第二弾「Иркутск2(イルクーツク2)」が入荷しました。
 今回は、ゲストにいしいしんじ、池田澄子、伊藤存、中原昌也、100%ORANGE、穂村弘、ほしよりこ、松田暢子を迎えています。
 装釘も中身もとてもすてきな一冊です。限定1700部ですのでお早めに!

—コンテンツ
長嶋有/小説「丹下」
100%ORANGE/漫柄1「せんたくもの」
福永信/小説「いくさ」「公転」「星座から見た地球」
柴崎友香・中原昌也・長嶋有(合作)/小説「オールマイティのよろめき(extra flight!) 」
ほしよりこ/「ものくるる人」
伊藤存/「バイ バイ エックス」
いしいしんじ/小説「塩浄瑠璃」
池田澄子/「あっという間」(十八句)
松田暢子/小説「シャンプーアンドリンス」
100%ORANGE/漫柄2「もくめ」
穂村弘/「穂村弘と三人と一人」
インタビュアー/長嶋有 柴崎友香 名久井直子 構成/福永信
ほしよりこ/「おれんとこ」
柴崎友香/小説「クラップ・ユア・ハンズ!」
143×220 192P
—同人プロフィール
柴崎友香:2000年『きょうのできごと』でデビュー(後に行定勳により映画化)。2006年の『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞などを受賞、芥川賞候補に。
長嶋有:2001年『サイドカーに犬』で第92回文學界新人賞、2002年『猛スピードで母は』で第126回芥川賞受賞。2007年『夕子ちゃんの近道』(新潮社)で第1回大江健三郎賞を受賞。著書に『パラレル』、『タンノイのエジンバラ』(ともに文春文庫)、『ジャージの二人』(集英社文庫)、『エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集』(エンターブレイン)など。
福永信:短編「読み終えて」でリトルモア・ストリートノベル大賞受賞。
著書に『アクロバット前夜』(リトル・モア)、『あっぷあっぷ』(村瀬恭子との共著/講談社)、『コップとコッペパンとペン』(河出書房新社)など。
名久井直子:書籍を中心としたデザイナー。主な装幀に『エロマンガ島の三人』長嶋有(エンターブレイン)、『にょっ記』穂村弘(文藝春秋)、『いつか僕らの途中で』柴崎友香/田雜芳一(ポプラ社)、雑誌『ユリイカ』2007年表紙(青土社)など。
法貴信也:TARONASUでの個展開催の他、「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004」(森美術館)、「絵画新世紀」(広島現代美術館)。
※再入荷いたしました!

漫画誌アックス 創刊10周年記念号

アックス 60 設立創刊10周年記念 ¥980

 オルタナ系のコミックを発掘・発信してきた漫画誌アックスが創刊10年を迎えました。といわけで、花くまゆうさく、鳩山郁子、本秀康、河井克夫、衿沢世衣子、古泉智浩、川崎タカオ、堀道広、福満しげゆき、鈴木翁二、根本敬、西岡兄妹、星園すみれ子、後藤友香、近藤聡乃、しりあがり寿、丸尾末広、友沢ミミヨ、秋山亜由子、島田虎之介、東陽片岡、菅野修、中野シズカ、安斎肇、つげ義春、みうらじゅん、安部慎一、杉作J太郎、平田弘史、清水おさむ——-の各先生が読者プレゼントを提供! お宝あり…。
執筆陣は—–後藤友香、清水おさむ、西岡兄妹、藤枝奈己絵、齋藤裕之介、三本美治、リZム、萩原利夫、池田ハル、田中麻里子、堀道広、コマツシンヤ、菅野修、鈴木詩子、河井克夫、しりあがり寿、古泉智浩、宮西計三、東陽片岡、南伸坊、まどの一哉、田中六大、福沢美菜子、かなまち京成、鳥子悟、k.S.P

幻の作品が復刻 陽気幽平「とり小僧」

陽気幽平「ケケカカ物語 とり小僧」 ¥1050

 古本でも滅多に出てこない兎月書房版の貸本漫画短編誌「墓場鬼太郎」シリーズに掲載された、謎の漫画家・陽気幽平の伝説の怪作「とり小僧」が復刻されました。
 借金苦の小さな鶏肉店に生まれた男の子は、なぜだか生まれながらに鶏冠と鳥の脚を持ち「ケケカカ」としか声を発しない—けど、これが妙にかわいいキャラ!—。母を追い詰めるアコギな借金取りに対して、嘴で目をつついたり鋭い爪をたてて身を挺して一家を苦しめる大人と闘う姿はいじましく、陰惨な復讐譚、因果ものにもかかわらず、童話のような趣きもあり。
 同作者の「地獄から戻った男」も併録。
イントロダクションや後書き、作品解説なども充実。
A5判176P