漫画」カテゴリーアーカイブ

赤い牙 08

赤い牙 08 ¥1500

2002年に結成された漫画家集団。構成員は流動的で、同人誌を通して活動資金を得ている。今回のお題は「擬人化」。

参加作家は表紙イラスト/ ヤマザキマリ&沙村広明 デザイン/メチクロ
漫画執筆陣/ 安倍吉俊  上野顕太郎  小田扉  オノ・ナツメ  カサハラタクゾー  カサハラテツロー  さそうあきら  鈴菌カリオ  清田聡  古屋兎丸  槇小夜伽  松田洋子  真鍋昌平  三宅乱丈  安田弘之 ヤマザキマリ

コンテンツは—-

表紙イラスト/ヤマザキマリ:擬人化のテーマにあわせた半獣神アヌジスの彫刻(バチカン美術館所蔵)のデッサン。

●三宅乱丈「黒の王子」:イケメン王子と彼を守る僕たる少年たち、その正体は…?
●上野顕太郎「異色な移植」:赤い牙のメンバー11人から、それぞれ吹き出し入りのセリフをもらい、それらを折り込んで創作した、内臓たちの立場から描く移植物語
●安田弘之「コハダさん」:異色のグルメ漫画。回転寿司出身のコハダさんが見つめる空回りする人間の姿は? まろやかで酢っぱい微笑みに満ちた作品。
●カサハラテツロー「あたらしいのりもの」:かえるくんががまくんを乗せた新しいのりものは?
●さそうあきら 「Life Flower Blooming」:匂い零れるような美し過ぎるウ◯◯の誕生、そしてその週末と再生…、を描いた感動巨編。
●ヤマザキマリ「わたくしの憎々しき相棒」:創作の裏側、ベストセラー作家の懊悩の無限地獄を描いた短編。
●ユカリンコフ
●鈴菌カリオ「わんわん物語」:ソバカスでめがねっ娘で「私なんか誰にも愛されない・・・」って思い込んでたナオミの前に現れた美少年とは!
●古屋兎丸「東京天空娘」:女子高生を愛する兎丸が、めがねっ娘、シャラポワっ娘、みつあみっ娘の三人娘で2010の東京を描く。
●カサハラタクゾー「きらめきBAR」:BARで働く三人三様の女性の正体は?
●オノ・ナツメ「やわらかい肉」:クールなガールズトーク、でもそれは複雑なオーケストラ、多重人格構造だったりして。
●真鍋昌平「これから来る未来」:ダルな感じの会話劇の中に、針のようにチクチク刺さるセリフ、身もふたもない指摘が…端正に描かれています。
●山田参助 「コンドーム マニア」「オカモトさん」:様々な形にをしたオカモトさんたちのお仕事話。
●安倍吉俊:路傍の石ならぬ○○○たちの大作戦。
●小田扉「さけべ!! 叫べ子」:実はお題に全く関係ないスポコン物。娘の叫べ子の可憐さと、父親 五郎の深い愛に心打たれる親子鷹漫画。
●ヤマザキマリ「習性」:満員電車のような超過密空間…って?
●松田洋子「人間てええな」:口に入るものすべてを擬人化したとしたら…
●槇小夜伽「モネラ界」:なんでも触って口に入れる幼女、彼女の周りにはどんな誘惑があるのでしょうか?
●清田聡「だいぶピンぼけ」」戦場をくぐり抜けて来たヘビーデューティーなカメラと女の子向けの簡単デジカメの擬人化

裏表紙/沙村広明;リキテックス娘
デザイン:メチクロ

B5判100P(巻頭4Pはカラー)

辰巳ヨシヒロ「劇画暮らし」

辰巳ヨシヒロ「劇画暮らし」(本の雑誌社)¥2520

「辰巳ヨシヒロ氏の提唱する劇画は、マンガの世界に初めてリアリズムの視点を導入した画期的なものだった。マンガを子供の世界から飛躍させ、現在にいたるまで発展させたのは、辰巳さんの功績であることを忘れてはならないと思う──つげ義春」

1950年代、マンガに革命が起きた。ユーモアやデフォルメを極力排した「マンガ」でない「マンガ」。若く血気盛んな一群の作家たちが、それまでにないリアリティを追求した実験作を次々に発表し始める。荒々しくも斬新なその作品群を、彼らは「劇画」と呼んだ。その後のまんが表現に決定的な影響を与えた劇画の提唱者・辰巳ヨシヒロによるもうひとつの戦後マンガ史。

少年時代の手塚治虫との出会い、大阪での貸本まんが家デビュー、さいとう・たかをや佐藤まさあき、つげ義春らまんが青年たちとの交友、まんが出版社や古本屋経営の顛末、海外での高い評価、進行中の映画『TATSUMI』のこと。
トキワ荘出身作家たちとは違う、オルタナティヴな表現世界を生み出した鬼才が歩んだ劇画道とは? 昭和三十~四十年代を背景にしたまんが青年たちの群像劇であり、戦後マンガ史というべき内容になっています。

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劇画に関しては、同じく辰巳ヨシヒロ「劇画漂流(上)(下)」(青林工藝舎)、松本正彦「劇画バカたち!」(青林工藝舎)などもあわせてどうぞ!

総合マンガ誌「キッチュ 第二号」

総合マンガ誌 「キッチュ 第二号」¥630

責任編集である、くれたかしをはじめ、現役の作家の作品を含むマンガやエッセイにマンガ・映画評、レビューを集めた有志の総合マンガ誌キッチュ。平田弘史先生の題字からおわかりいただけるように硬派というか真摯に多様なマンガ表現を追究中!

表紙イラスト 阿部洋一

掲載作品
【マンガ】
『創世記 第38章』 ひさうちみちお
『ファンタスティックキラーコンドーム』 榎屋克優
『変な二人』 土屋光太郎
『トゲ』 浜口今日子
『少年探偵団』 鬼山龍宿(りゅうど)
『黒い雪の降る街』 奈樫(ながし)マユミ

【評論・レビュー・エッセイ 】
漫画家阿部洋一(「少女奇譚まこら」「バニラスパイダー」)インタビュー 聞き手:鬼山龍宿 構成:くれたかし
『パラノーマル・アクティビティ』映画レビュー 三元祐太

B5判104P

架空 No.09 2010.10

架空 No.09 2010.10(セミ書房)¥1050

60年代後半からガリ版印刷でのミニコミを発行、70年代には自主映画の制作も行ない、川崎ゆきお、鈴木漁生、淀川さんぽ、うらたじゅん、森元暢之、福満しげゆき作品などを20世紀から21世紀にわたって世に送り出してきた小出版「幻堂」の特集。主宰者である中野しげる氏の人生とともに、その出版の軌跡を丁寧に紹介、中野しげる出版人生といった感じの印象的な特集です。

■特集 《幻堂出版》
村上知彦  「知る限りの「なかの・しげる」」
川崎ゆきお 「幻堂と出会った時代」
中村よお 「僕が幻堂と出会った頃」
石井章  「幻堂との出会い」
西野空男 「なかのしげるインタビュー」
幻堂出版案内 <幻堂出版物完全リスト>
図解 ガリ版印刷
川崎ゆきお[原作]×なかのしげる[孔版]「少女恋唄 猟奇王外伝」

【漫画】
堂々の完結&表紙! 三本美治「夜のホッケー」最終話 決着の巻
キクチヒロノリ「新しい調和」
まどの一哉 「西遊」第六話
甲野酉 「未踏」3目
鳥子悟「サマー・サスピション」前編
オカダシゲヒロ 「自分崩壊」(検閲版)
黒川じょん「逃げる男」
安部慎一[原作]×斎藤種魚[作画]「月と鉄柵」他(三本立て)

【四コマ架空】
くるみみどり
かなしきじゅんこ「魔女の心臓」
山坂ヨサンセン
砂糖ヒロタカ「りかぴぃ」9.10

B5判160P

アニメ評論系同人誌 アニメルカ

反=アニメ批評/EPISODE ZEROが編集する、アニメに関する批評、論稿、エッセイなどを掲載した評論系同人誌。創刊号の目的は、これまでバラバラだった様々なアニメ批評・アニメ論・アニメ語りなどを、その多様性を維持したまま一つの場に結集することで、10年代のアニメ言論のための大きな見取り図を描こうというもの。各界で活躍中のライター、批評家、ブロガー、イラストレーターらが寄稿。

アニメルカ 01 ¥1050

第一章 アニメルカの原則 表現×原理
泉信行  あなたが観察者の椅子に座るということ
karimikarimi  アニメーションと象徴表現 ——『シムーン』を例に
EPISODE ZERO  挑発する画面設計 ——『化物語』と『バカとテストと召喚獣』
反=アニメ批評  挑発するパンツ設計——パンツ表現論序説

第二章 アニメルカの分析 作品×批評
村上裕一  彼岸への通路 ——『WHITE ALBUM』試論
江戸屋猫八百  冬弥は如何にして機会原因主義者となりし乎——『WHITE ALBUM』
ココネ  自分たちの現実 ——『とある科学の超電磁砲』

第三章 アニメルカの変奏 メディア×消費
noir_k  池袋ダラーズはテレビアニメの夢を見るか?
さかさドンブリ  <オリジナル>の共同性——『みなみけ』シリーズにみるアニメの受容・消費モデル

第四章 アニメルカの日常 社会×コミュニケーション
杉田u  「ファミリー」アニメから考える—— フレームを飛び越すリレーション・カレイドスコープ
ろくさん  アニメーションとコミュニケーションのリレーション
かいん   第四世代・コミュニケーション・キャラクター——『しゅごキャラ!』と『けいおん!』から考える

第五章 アニメルカの越境 海外×受容
ジェニファー・フウ  アメリカのファンコミュニティとピア・プロダクション
デヴィッド・カブレラ  OTAKUの遊園地、あるいは託児所——アメリカのアニメ・コンベンションについて
ブレット・A・スミッソン  英国紳士がギャルゲーをやってみた
——『THE IDOLM@STER』と『Dream C Club』

第0章 アニメルカの誕生 座談会×リアルタイムメディア
司会:反=アニメ批評 × EPISODE ZERO
パネラー:twiitter+掲示板からの参加者

SP アニメルカの増殖 イラスト×擬人化
みつご(表紙・扉絵)
琴葉とこ
秋田起亜
篠岡乙夜
Robin

A5判140P

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アニメルカ 02 ¥1260

創刊号に続き、アニメ関連の様々な言論を一つの場に集め10年代の見取り図を描こうというコンセプトの元、前回、紹介しきれなかった新たな論者の論考を掲載。論考12本以外にも、座談会3本、表紙含めイラスト4本を収録し増ページ。

【論稿】
第一章 アニメルカの世界 日常 × イメージ
志津A  日常における遠景——「エンドレスエイト」で『けいおん!』を読む
あずまみこ  忘却の視線——劇場版『涼宮ハルヒの消失』について
cineeye  手がイメージを見る

第二章 アニメルカの系譜 作家 × 制作
安眠枕  『Angel Beats!』に存在しなかった「もう一つの世界」
tatsu2  P.A.WORKS の挑戦と軌跡、アニメ制作会社として
グダちん  二〇〇〇年代の創造神、富野由悠季のアニメる力(ちから)

第三章 アニメルカの混交 作品 × 表現
Italy亜人  アニメーションの第三の意味
——『さらい屋 五葉』と『デュラララ!!』の構造分析から読み解く腐女子的想像力の変奏
神田川雙陽  「成就した学生生活ほど、語るに値しないものはない」
——『四畳半神話大系』京都学生生活案内
WAFL  アニメーションを観る目——人間とキャラクターをめぐって

第四章 アニメルカの拡散 海外 × メディア
wah  新房昭之の時代——ロリ吸血鬼と色彩美のサーガ
アレックス・レヴィット  アメリカとテレビアニメの黄金時代——Toonami の歴史
桐枝ゆーり  視覚表現としてのファンサブ——海外字幕職人の創造力

【座談会】
◆変成するアニメ脚本術 ——映像の見え方からシナリオまで——
泉信行 × 麻草郁 × みやも × 反=アニメ批評

◆girl’s table talk!* —ざつだん!—
カヲリ × ケタ × D

◆アメリカとアニメの10年
アレックス・レヴィット × 功・ランサム × デヴィッド・カブレラ × wah × EPISODE ZERO

【表紙イラスト】
藤城嘘 × 一輪社
【表紙デザイン協力】
みつご
【挿絵イラスト】
SOE
めり
りえ
【DTPデザイン】
haru

【責任編集】
反=アニメ批評
EPISODE ZERO

A5判166P