漫画」カテゴリーアーカイブ

ロビン西「ロボット犬の飼い方」「南のオカンはムチャクチャやなもォ」

ロビン西さんの自主制作コミックが2種類が同時入荷です。

ロボット犬の飼い方

ロビン西「ロボット犬の飼い方」¥700

東京から関西に転校してきた、かわいい男の子、内山君。でも男子からは”オンナ男”なんて呼ばれて、ちょっぴりジェンダー不明、いじめられやしないか心配なキャラ。でも、町工場で働くおじいちゃんが内山君のためにすてきな相棒をプレゼントしてくれた…ロボット犬!
おじいちゃんの工場で作られたロボット犬? そんな犬を連れてでかけたらいじめられやしない…?
な〜んて、大人が心配することだよね。いったいみんなはロボット犬と内山君はどうなるの……!?

もう一編「ちび四駆」は、ちび四駆のレースコースをもらった小学生が友達とミニ四駆を買うのだが、家に帰って開けてびっくり、なんか違うものが入っていた。取説をみながら謎のブツをなんとかしようと奮闘するガキ3人の身には不思議が次々と…。
ロボットや超チビ四駆など非日常的なものをキッカケに、バカさがかわいい少年たちの日常が描かれています。
B5判34P

南のオカン

ロビン西「「南のオカンはムチャクチャやなもォ」¥500

無茶なオカンと二人暮らしの12才、中学生の南カオル。みかけはふつうのおばはんなのに、カオルの胸をまな板がわりに料理をするなどぶっとんだ母のせいか学校でもちょっと問題あり?のアホ。オカンの奇行とカオルのアホは、学園問題にまで発展!? この二人に明るい未来はあるのか? どうなる南母子?

A5判26P

コミック+DVD 古泉智浩「ゾンビの森」

ゾンビの森

古泉智浩「ゾンビの森」¥1000

2002年頃から、地元の新潟で、映像のワークショップに参加するなどして、自主映画を作り始めた古泉氏。漫画を描く要領で、映画を撮影し編集すれば…と思ったものの、一人作業のマンガに比べ、細心の注意を払いながら様々な作業をこなさねばならない映像の難しさを体験するうちに気付いたことは、”オレは映画よりマンガの表現力がずっと上であることが身に染みてよく分かった”だという。
そこで、これまで4本の短編と5分未満のショートムービーを撮った中から3作目の短編「ゾンビの森」を自らマンガ化し、表現したかったことをよりクリアな形で発表! 映像での表現力と漫画とを比較すべく、これまでイベント的にお披露目されていた貴重な「ゾンビの森」DVDもついていますので、比較しながら立体的にお楽しみください。
とはいえマンガ化に満足せず、将来はこのマンガを基づいた本格的な映画化を希望しているそう。

物語は、ゾンビが日常に蔓延した地方都市で、浪人生の終一が、シンパシーを抱いていたダメおじさんを探しにゾンビがいるらしい森へと向かうところから始まる…。

B5判32P
DVD(本編13min 解説I 17min+解説II 13min+解説III 16min)

再入荷 泉信行「漫画をめくる冒険 下巻」

泉信行「漫画をめくる冒険 下巻」(ピアノ・ファイア・パブリッシング)¥1890

好評のうちに、品切れとなり、長らく増刷が待たれていた「漫画をめくる冒険」が、電子書籍時代にあえて、コマのシークエンスから成り立つ漫画という表現を改めて考えるべく?増刷されました。

本書は、漫画の読み方ではなく、漫画の読まれ方を検証する漫画読本。上巻では漫画を紙とインクからなるメディアとして、ページやコマの連続の中でいかに知覚されるかについてを述べた基本編でしたが、下巻ではさらに掘り下げて、より多くの作品を例に挙げ、コマの流れ、構図、パース、アングルなどを見ながら、作品の読まれ方を検証している。

これは、頭から湯気が出ていたら怒りとか、電球が絵がレテいたらヒラメキというようなお約束とは違ったレベルで、漫画がどのように知覚と結びついているかを考察したもの。

内容は—–

下巻の序 眺め・ながら・得ていくもの
ながく[永]
ながむ[詠]
ながれ[流]

第三章 視線の力学
読者のまなざし
アングル 傾いていく視線
ベクトル 向きとその強さ
『アレクサンドロス』の東制と西帰

第四章 漫画の読み方
漫画の文法
主体と客体
読み方から見え方まで

対談 夏目房之介×泉信行

終章 時間における人間
読書のおもいで
情報と情熱の保存

巻末資料 Ⅰ 空間すなわち時間
Ⅱ アングル揺動の八要因
Ⅲ ベクトルの効果

下巻解説「”あなた”のための漫画論」(さやわか)

みなもと太郎、スコッチ・マクラウド、板垣恵介、山野一、萩尾彬、荒木比呂彦、本宮ひろ志、長谷邦夫、手塚治虫、菅野博之、津田雅美、夏目房之助、浦沢直樹、島田英次郎、高野文子、安彦良和、ジョージ・マクマナス、吉住渉,赤松健、島本和彦、富樫義博、今日マチ子、乙ひより、大友克洋、高橋留美子、小林尽、富沢ひとし、赤塚不二夫らの作品を例にあげて検証。

A5判216P

であ・しゅとぅるむ

であ・しゅとぅるむ

であ・しゅとぅるむ(であ、しゅとぅるむ編集室) ¥1000

楳図かずおをテーマにアートクラスタたちが創作した漫画、小説、評論をまとめた冊子。100年前に表現主義を主導したヘルヴァルト・ヴァルデンによって創刊された美術誌「DER STRUM」が美術をリセットし新たな表現の可能性を探ったことに倣い、「であ・しゅとぅるむ」と題し、アートメディアとは一線を画したアプローチを試みています。

執筆者は、【マンガ】坂本夏子、遠藤俊治、宮田篤、荒木涼子、梅津庸一 【小説】伊藤亜紗 【評論】石岡良治

漫画は、楳図作品をリアルタイムで体験していない若い作家たちによるもので、楳図作品をベースにしたものから、一見、全く共通性のないものまで様々。また、文学・パフォーマンスのジャンルで評論を展開している伊藤亜紗が初の小説を発表し、2010年1月18日に東京芸術大学における石岡良治によるレクチャー(40000万字超評論)を収録。マンガ学、マンガ論をおさらいしつつ、資料をあたりながらのレクチャーをそのまま書き起こしているので、言葉は平易ですが、対応資料が本誌の図版だけではちょっと不足しがち。お手元の楳図本をひもときながらじっくり読んでみるのもよいかも。
A5判96P

漫画批評 Vol.03「漫画のできるまで」

漫画批評 Vol.03「漫画のできるまで」¥500

漫画そのものはもちろん、漫画をとりまく様々な事柄をジャーナリスティックにお届けする、漫画情報総合誌”漫画批評”。今回の特集は「漫画のできるまで」。
最近では、福満しげゆきの「僕の小規模な生活」や土田世紀「編集王」など、漫画家や編集者を主人公とした作品で出版界の様子を漫画で知る機会も増えましたが、それでも、本や雑誌、あるいは端末のモニター上に現れた作品にしか触れる機会がない読者に、構想した漫画が形になり、さらに返却や廃棄という形も含めて終るまでを取材。漫画家、編集者,校閲者、製版・印刷・製本所、取次(ディストリビューター)、書店にそれぞれ取材し、作業の流れを、図版や写真とともに説明しています。誌上、社会科見学みたいな感じで、一連の流れがよくわかります。

また、この秋、問題となった「都条例」について、中野ZEROホールに人が入りきれなかった「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」の模様や、改正案の可決を通して、今後の課題を提言しています。

ロングインタビューは古屋兎丸。「中高生にトラウマを与える覚悟はできています」+ワークリストつき

〈連載〉
モテマン(モテる読書ガイドができるように傾向と対策を指南してくれます)
マンガメシ(漫画に出てくる料理をそのレシピのまま作って試食する企画。まずはクッキングパパより)
年度代表漫画選考委員会(完結した漫画に最終的な評価を与える)
コミ・モノ(今回は経年劣化がなく黄変しない本の修復に適したテープの紹介)
コミックデータルーム(『モーニング』の連載ローテーションを図表化)
海外漫画事情(日本の漫画を仏訳するうえでの問題的や対応例)
漫画ひょーげん論
フォントの問題(まんがの文字研究)
PUSH 編集部的超独断推薦作品
ほか

A5判98P