デウスエクスマキな食堂06年冬号「足立JCT 工場街喰い潰し連」 ¥1000
毎号、エリアを決めてラーメン(とそれに準じる大衆食)を食べ歩きながら、軍事施設の跡なり町工場なり、その地域に集中する建物を中心に路上観察を行う、ラーメン路上観察誌「デウスエクスマキな食堂」。
今号では、「路」上観察中にはっ「ケ」んB級「飯」=路ケ飯(ロケハン)というキーワードを打ち出し、食べ物とエリアをさらに拡大!
今回は八潮・足立・川口といった東京北部から埼玉にかけての、町工場と住宅が煮しめのように馴染みあった足立ジャンクションをチャリを使って移動してロケハンを実行。
カラオケからラーメン屋、居酒屋とエンターテイメントを統括する?パンダグループのお膝元・綾瀬を振り出しに北上! 有名な花畑のバウムクーへンやパチンコ台コレクションが並ぶコインランドリー、パン屋さんなどにも立ち寄り、東向島あたりを彷彿とさせる昭和な古い商店や民家を観察、煙突、ダクト、タンクなどがむき出しになった元祖インダストリアルな工場を採取します。工場萌えの方にはかなり嬉しいヴィジュアルです。
A5判 80P
「ミニコミ」カテゴリーアーカイブ
仙台発のくらしの冊子「ふきながし」
ふきながし 1 ¥500
「ふきながし」とは、仙台の七夕飾りのこと。暑い夏にそよそよと風になびく姿にならって、仙台の空気や情報を軽やかに運べたら…という願いを込めて、手作りで仙台から送られる冊子です。地元の女性3人(お菓子教室主宰 atelier la four 菅野世志乃+布小モノ作家 STOCK 吉岡ユリコ+フードコーディネーター eple cooking room 小里文子)によるユニット“sifflez”が気になったものを紹介しています。
冊子はプリントアウトにホチキス中綴じですが、テキスタイルをスキャンして質感を出したり、トレーシングペーパーを遊び紙に使ったり、丁寧に化粧だちをしていたりと、手仕事の心ずくしを感じさせてくれます。
特集は「部屋 暮らし」。冬が長い仙台だから長くいることになる部屋を見直そうと、地元の古道具屋さん、北欧家具店、アジア家具の買い付けで世界を飛び回るインテリアショップのマネージャーさんによる各国の家具や工房やお店紹介フォト。若いオーダーメイドの家具職人さんに取材した「家具をつくる人」など。
特集外では、手芸が苦手でもちょっとの毛糸と手間でできるコサージュの使い方を提案/ぬくもりを感じるプレゼントでは木のおもちゃや飛び出す絵本など/季節の布あわせでは布を使った小さなタブロー/楽しいひとり鍋レシピいろいろ/キッチン回りの手作りでは鍋つかみ各種/おやつの時間(チョコレートケーキ、きなこクッキーの作りか方)など。
音楽、映画、アート、本とそれそれDJや映画館、書店など地元のお店で働く目利きがレビューを担当。
小さな冊子ですが、文字や写真が詰め込まれており、様々な書き手が参加したバリエーションあふれる記事に触れることができます。
毛糸で編んだお花のコサージュつき。(表紙の上のクリーム色のお花がそれ)
B5判 32P
ファンキーなスプラッタバイオレンスアクション漫画「我が名は奴隷」
kisirian「我が名は奴隷」 ¥500
醜く巨大な独裁者のもと、天にそびえる塔を作るため石運びの労働をさせられる少年奴隷たち。独裁者の手先となって鞭をふるい子供を働かせるのは、ボディコンメイド服orボディコンセーラー服などを着用したお姉様たち。少しでも命令に逆らったり気にくわないことを口走ろうものなら、奴隷も手先も、ひねり潰され、踏みにじられ、虫けらのいように殺されてゆく。
そんな恐怖と不条理の中、ルサンチマンをためた少年が命を賭して反逆の鬼と化す! 少年の腹を突き破って出てきた怒りの化物はトランス状態の少年を背負い、建造現場で暴れまくり殺戮を展開する!!
その凄まじさはさながら、諸星大二郎先生の「西遊妖猿伝」で破壊の限りを尽くす無支奇に乗った悟空のようであり、でもでも、絵柄のファンキーさと誇張されすぎた独裁王国の描写、「我が名は奴隷」のタイトルが示す大時代的な演出でもって、滑稽かつSMなんです! 楽しいスプラッタ、デス。
B5判 66P
野宿野郎最新号入荷
野宿野郎5「特集のようなもの:駅寝ってどうよ?」 ¥500
“人生をより低迷させる旅コミ誌。”をキャッチフレーズに掲げつつ、低迷するどころか、号ご追うごとに注目の高まる人気ミニコミ誌「野宿野郎」。
野宿といっても決して、逞しさや貧乏を売りにしているわけでなく、かといって高尚ぶるでもなく、淡々と野宿を体験する—そんなスタンスはかわいい編集長さんの挨拶文の一部からも伝わってきます。
「野宿は必ずしも安全ではありません。本誌はおもいっきり野宿をすすめようとしていますが、その影響力は雨粒ほどです。しかしもしかして、これを読んで野宿を行ってくれる奇特でスバラシイ人がいて、運わるく危険ば目にあったとしても本誌に責任はありません。自己責任という言葉は嫌いです。そんな時はなんでもかんでも大陽のせいにしましょう。」
野宿は自然の脅威や人的アクシデントと戦う力を培うのではなく、あるがままを受け入れる根源的な胆力をつけてくれるようです…。
さて最新号の内容は—-
特集のようなもの「駅寝ってどうよ?」では、屋根やトイレ、自販機など便利なものがありつつ駅員さんやお掃除のおばさん、地元民やらヤンキーの出入りもありで、楽しかったり迷惑がられたり迷惑がったりの詰まった駅寝について。インドの駅で、ヤンキーに感心されて一緒に酒盛りした乗り鉄さんの思い出、廃線駅の駅寝、「あの駅で寝たい」HP管理人さんによる駅寝術、『STBのすすめ』というSTB=stationbivouac(駅泊)なんていう専門書まで出しているたのうえさんの取材をかねた駅寝、などディープで楽しい記事ぞろい。
ほかには「中央線で行く『野宿野郎』手売り旅」(もちろん野宿しながら…)「中央線各駅野宿の旅 高尾〜新宿」と中央線二本立て。
野宿100人アンケート、「野宿野郎」などで野宿が注目を浴びる中野宿がブームらしいと好奇心からライター宮崎太郎氏がトライした初野宿記、野宿学会のレポート、連載「野食野郎」(今回は魚介です)、アフロあきらの「世界野宿紀行」などなど。
A5判 106P
寄稿者も増え、舞台も世界に広がり、野宿愛好の輪はどんどん大きくなるようです。
川島よしおさん最新同人誌「NKT」
川島よしお『NKT』 ¥525

『漫画アクション』誌に、0歳にして酸いも甘いもかみわけた乳児おりんちゃんとその母の貧乏だけと楽しい四畳半二人暮らしを描いている川島よしおさんの、最新自費出版。
萌えるマネージャー、ナオミの出現で桃栗高校が甲子園を目指す。すなわちNaomio Tsureteke Koushien。
部員をMEGUMI派と小倉優子派に分けて紅白戦をさせるなど、かわいいけれどムチュククチャなナオミの采配に振り回されながら、彼らは果たして甲子園にゆけるのか??
部活の模様を4コマ漫画で綴ります。
A5判28P
