ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

モジ便り vol.2 「モジと線/モジと伝統工芸/モジとカレンダー

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モジ便り vol.2  ¥500

 「言葉になって思いをつたえたり、アートや記号になったり、モジってとってもおもしろい!」と、文字を切り口に書、文字を書く道具、文字を使ったオブジェなどを幅広く取材してまわる小冊子、モジ便り。

 こちらも3年ぶりの2号目! モジをテーマに自らが歩いて見た中から丁寧に取材対象を探し、編集し、1号に1号じっくり作られています。特に、地方在住の編集人が地元からの目線で、自らの周辺の伝統の技も積極的に取材している点がユニーク。

 今号の編集人からのメッセージは—-「線が集まってモジになる。美しい線を書く3人をご紹介します。また、日本に古くから残るいいものを私なりに伝えたいと思い伝統工芸について取材しました」

内容は—-
【モジと線】
 美しい線をひく人、三人三様の創作を取材—
●画家・冨田廣さん:線と形の普遍的な美を追究する作家にインスピレーションの源を訊く。
●カリグラファー・三戸美奈子さん:様々な画材で自由にカリグラフィを表現する、その素材に注目。
●書家・大塚彩風さん:木に文字を刻む「刻字」に、ふたつと同じものがない木という素材との一期一会、即興的な創作を見る。

【モジと伝統工芸】
●豊橋筆・沼野昇一さん:特殊技法“練り混ぜ”を使った伝統の的な豊橋筆「筆庵」代表
●製本・井上夏生さん:製本家・手製本工房「まるみず組」主宰。
●名古屋友禅・渡邊芳治さん:名古屋友禅型染部門・伝統工芸士。伊勢型紙を使い、色数を押さえた渋い染料で細かな模様を染める紙加工術。

【モジとカレンダー】
  一枚一枚、和紙をちぎって、ひとつひとつ文字を書いて作る、やぐちなおこさんのカレンダーを、毎月ごとに紹介。

 vol.1よりも8ページ増えましたが、今回も一冊ずつ編集人自らが糸で綴じて製本しています。
A5判中綴じ38P (カラー32P モノクロ8P)

リトリート vol.02 ひとりものが行く!

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リトリート vol.02  ¥500

 ミニコミの世界には、長いインターバルで発行を続ける10年選手、20年選手がいますが、ここにもオリンピックを上回る堂々のペースで2号目を出した、ウェルカムバック〜なミニコミが! 創刊号が2002年だから実に7年ぶり。満を持しての2号目の登場です。ミニコミならではのマイペース! と言ってしまえばそれまでですが、その間、作業をしていなかったわけではなく、常に発行人さんの念頭にありながら、そのご身辺にはいろいろなことがあったもよう…。
 「ひとりものが行く!」という特集は、“もしかして、発行が延びている間にひとりものでなくなってしまうかも…”という危惧だか期待を抱えつつ、ひとりものをモチーフにした本や漫画や音楽のレヴューをしたためること7年、いまもひとりという、孤高が見てとれます。
 
●特集:ひとりものが行く!
「ひとりもの」ブック・レビュー 枕屋探涼
「ひとりもの」漫画本レビュー 枕屋探涼
「ひとりもの」ソング対  枕屋探涼VS自炊回路
ひとりもの音楽私史 ホシノフミオ

●寄稿
ナツノオト・オトノタビ  キクチ・ナツ
究極のケミカル・サイケ・アンセム『第一級恋愛罪』について デリリウム淀川

●連載
日本カルト音楽家列伝 第一回 エレファントカシマシ(前編) 自炊回路
ノイズと私 第三回 ザ・ゲロゲリゲゲゲの巻  枕屋探涼
土曜音楽 第二回 割礼「ネイルフラン」 枕屋探涼
日曜音楽 第二回 つじあやの「バランソ」 枕屋探涼
絵葉書趣味 第二回  枕屋探涼
私的邦楽ランキング 2002〜2008  枕屋探涼

 編集・発行人さんが記事の大半を書いていますが、ひとりものに関する本を読み、音楽を聞きながら、おのが身に引き寄せ考えては、シニカルになったり理想を探ってみたりとその思索は尽きず…、昨今の「おひとりさま」ブーム以前からの7年越しの“ひとり”考は実用論ではなく生きている限り続くものといえましょう。
 7年の間には、早くに入稿した執筆者ホシノフミオ氏が逝去されたり、自らも病を得たりと、人生の転換期を迎えられた模様。その中で、木版画家の宇田川新聞さんに表紙を依頼してポップな雰囲気を導入したり、工夫を凝らす事も忘れてはいません。が、本文は簡素なレイアウトにローテクなプリントと製本で、ミニコミの骨太さをしっかり残し、この7年のインフラの変化をよい意味で感じさせない、強い存在感を発揮しています。
 新しい号を出すまでに7年かかったものの、後書きでは、次号は「野球」次々号は「死」をテーマを掲げ、続行の決意を表明。何かずっしりしたものが伝わってきます!
B5判92P

レコード寄席覚え書き「秋」

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レコード寄席覚え書き「秋」 ¥1260

 高円寺の円盤店主、田口史人氏が、生活の中で生まれたレコードを紹介するトークイベント「レコード寄席」のための覚え書きをまとめた四部作の第3集。

 かつて人は音楽だけでなく、取扱い説明書から企業PRから何から何までレコードにおさめた。ミリオンセラーは人に例えるなら有名人かもしれないが、ご当地モノや企業モノなんていうのは近所のおっさんのようなもので、つき合ってみるとなるほど味わい深いけど、それは縁とタイミングに導かれ、つきあってこそわかる面白さで、万人がすぐに心動かされるものとは言えない。
 それでも、席亭・田口氏が、そうしたレコードを紹介すするのは、人に歴史があるように、どんなレコードにも出自の背景があり、それがいろいろな人と繋がっていることに気づかされながら、いつしかレコードの海原を航海してしまうように、何げないレコードをきっかけに小宇宙が広がることもあることを、田口史人の実例で感じとっていただきたいから。

 今回は各地ご当地盤から日系人たちが彼の地で残した望郷の音、そしてローカル盤天国沖縄のレコード世界を探訪します。アートな島になる前の直島の一島民によっておこされたスタジオからリリースされた音源物語、アメリカを中心とした日系人サウンドなどなど、そこから人々の暮らしまでもが見えてきます。
A5判62P CDRつき

UZO♯11「ラトビアンオルタナコミック特集」

UZO11

UZO♯11「ラトビアンオルタナコミック特集」 ¥300

 漫画家の田中六大が編集・発行するコミック誌UZO。ゆるいペースでファンタジックな短編コミックを集めたかわいいミニコミでしたが、一年ぶりのこの号は、これまでのマンガ執筆陣に加えて、ミニコミ「むだにびっくり」の田房永子、「愛情通信」のナカダヨーコらの読みものも入り、さらに縁あって展示に参加したラトビアのオルタナティヴコミックの作家たちも加わり、表紙から読む日本サイドと裏表紙から読みはじめるラトビアサイドが合わさっての増ページの充実の号! 貴重なラトビアのコミック情報も紹介されていて、しかもお値段は変わらず300円! お得です。

内容は—-

香山哲「赤いきのこ」
コマツシンヤ「—–」
ねもとよしみ「いっちゃんと小瓶」
土屋萌児「ハウス」
文・水口日水 絵・山田ナン「料理スケッチ」
田房永子「潜入! セレブな女になる教室」
聞き手・いるま 絵・かなまち京成「山さんインタビュー」
文・tasi 絵・田中六大「CDレビュー」
土屋萌児「タイヤの中に棲む男」
Amandine Meyer 「Bopnjour et Merci♯2」
土屋萌児「モグラ男」
文・ナカダヨーコ 絵・フジタユウコ「あなた」
田中六大「まちでまいごに」
土屋萌児「2人のドロボー」
文・田中六大 絵・かなまち京成「ラトビアのマンガのこと」
————————————–
Ingrid Picukane「The sad story of the Potato」
Kaspard Grosevs 「twin brother」
Martins Zutis 「the rat」
Martins Zutis 「sweater」
Oskars Pavlovskis「SKULKERO」
Anete Melece「valley of sorrow」
訳・田中六大「ねえ!ちょっと! ラトビアンコミックスの話をきいてよ!」
David Schliter and Zane Zajanckauska 「psst! Latvian komikss are having their say」

A5判72P

酒とつまみ 第12号「激痛トホホ告白集」

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酒とつまみ 第12号「激痛トホホ告白集」 ¥400

 肌寒くなり、お燗や赤提灯が恋しくなるころ、酔っぱらいのように不確かなペースで発行され続ける「酒とつまみ』最新号がうまい具合にやってきました〜。

 内容は—–

●巻頭特集 「そして今宵もイタタタタ…。」
嗚呼、酔っぱらいの切なき激痛エピソードもろもろ。
比喩としての”痛い”でなく、酔った上でのガチンコの負傷体験を編集長+男女七人で競演! 酔ってカギをなくし、ベランダから自宅に入ろうと電柱に登った結果、読者の期待を裏切らない悲劇が!、酒の席でのイチモツ自慢がクセで挑発に乗った結果招いたムスコの大惨事!などなど。
PART1 本誌編集長・特別寄稿「あの正月、何ゆえに私は顔面血まみれで帰宅したのか!?」
PART2 全国津々浦々総力取材?男女7人・激痛トホホ物語

●酔客万来〈第12回〉 集団的押し掛けインタビュー「小西克哉はバドワイザーがお嫌い?」小学校一年生でビールの味を覚え、高校時代のアメリカ留学で学んだナイトキャップとひたすら酒だけを飲む若人の飲み会! そして成功率の低いくどき酒体験など、国際ジャーナリストが6時間語る…。インタビューの最後、会話は崩壊状態。

瀬尾幸子のつまみ塾12
簡単でも、うまければいい!居酒屋で出したい瞬間つまみ”キャベツ味噌ごはん/キビナゴの唐揚げ/スナップエンドウのビール揚げ/スジ豆腐/ピリ辛アサリ/カイワレとササミの海苔和え/カニカマガーリックトーストロール/もやしベーコンのゆかり炒め/鶏レバーの甘辛煮/タケノコ茹でたたけ/トッポギのニンニク醤油炒め/クリームチーズ塩コンブ/ナマリブシのサラダ”

松崎菊也のバキヤロウ酒〈第12回〉酔ってハゼに恋したはなし 

出雲運刻斎の今日のうんこ 第6講 流出地獄にも仏 

酒場盗み聞き 新宿駅東口・還暦おやじナンパ酒編 肉食系オヤジ登場!

思いつき研究レポート 甲類焼酎を乙に飲んでみた!! 
 甲種焼酎に乙種の主原料をつけこみ、テイスティング。さて、もっとも人気の材料は?

山手線一周ガード下酩酊マラソン 第3回 池袋〜代々木編 大竹聡 

酒飲み川柳 〜肝臓の底から滲む五七五〜 

酒飲みの土産12 迷わず買うのは愛媛のじゃこ天! 

古本屋発、居酒屋行き〈其の8〉 大井町——遊ぶのに不足のない街 南陀楼綾繁 

イモチンの酒場のオシャレチェック 昆虫系 

小説の中の酒11 カウンターの内側のオヤジにだっていろいろあるのだ! 浜本茂 

葉子のハラハラ酒日記〈第8回〉 夢かうつつか、リバウンド地獄!? 石川葉子 

怪物コメディアンすわ親治の 酒は体に悪いぞ〜11

緊急徹底検証!! 「三温ホッピー」はアリなのか!? 

ネオン街の旅烏・丸腰倫太郎のフィリピンパブの歩き方 第10回 店外デートは雪崩式!? 

輝け!2008 年酒バカ大賞 
 世間では不祥事として三面記事になるような酒の醜態やバカをメディアから拾い集め、もっとも情けない酔っぱらいを決めます。今回も停職を6ヶ月くらった先生がはえあるグランプリに!

スポーツ・ゲロ・ヒック!! Nombei[ノンベー]002 サム。——あのボールインをもう一度! 金輪際太郎

小説 帰り道 青木平次

密造部屋 子供って い〜ともなおき

編集部N美の 作らにゃそんそん!ナッツまつり
第1回 ピーナッツカレーライス(ピーナツの殻に盛りつけます!)

天国までの百リットル〜編集部より酒臭さをアナタに〜 

A5判80P