ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

本の手帳10号「吾輩は書物ニ溺レル猫デアル」

本の手帳10

本の手帳 10 「吾輩は書物ニ溺レル猫デアル」¥1050

奇数号は豆本ムーブメントを田中栞さん編集、偶数号は装丁家の大貫伸樹さん編集といいう体制で年2回発行のジン。大貫伸樹氏編集・デザイン号は、本好きたちが、書物に溺れながら発見したことを饒舌に披露しあっています。今回は、初版が重視されがちな書物の世界で敢えて二刷の魅力を探る二刷楽会なる同好会?が、滅多に増刷されない詩集では二刷の方が貴重などと、視点を変えた持論を展開したり、昭和初期の本で発禁を避けるために使用された伏字用記号×××、□□□を使った表現から現在の伏字に相当するものを考えるなど、本の味わい方があれこれ語られています。

コンテンツは—–
田坂憲二「立原道造新収書簡と立原道造記念館のこと」
縄田雄二「マルセル・バイアーの小説『密偵』初版本のカバー」
中村惠身一「落合に交錯した二人の女流作家とふたりのみどり」
二刷楽会  坂口博「詩集は二刷が面白い(上)」
龍秀美「幻の詩集ーー一丸章『天鼓』」
鳥羽耕史「二十一世紀のガリ版刷り『原爆詩集』」
喜夛孝臣「伏字周囲」
大貫伸樹「齋藤昌三が装丁する奇抜な素材を用いた美しい本 その2」

A5判64P

なお、この号から本の手帳は大貫編集号のみとなり、年1回の発行にかわります。

ロビン西「ロボット犬の飼い方」「南のオカンはムチャクチャやなもォ」

ロビン西さんの自主制作コミックが2種類が同時入荷です。

ロボット犬の飼い方

ロビン西「ロボット犬の飼い方」¥700

東京から関西に転校してきた、かわいい男の子、内山君。でも男子からは”オンナ男”なんて呼ばれて、ちょっぴりジェンダー不明、いじめられやしないか心配なキャラ。でも、町工場で働くおじいちゃんが内山君のためにすてきな相棒をプレゼントしてくれた…ロボット犬!
おじいちゃんの工場で作られたロボット犬? そんな犬を連れてでかけたらいじめられやしない…?
な〜んて、大人が心配することだよね。いったいみんなはロボット犬と内山君はどうなるの……!?

もう一編「ちび四駆」は、ちび四駆のレースコースをもらった小学生が友達とミニ四駆を買うのだが、家に帰って開けてびっくり、なんか違うものが入っていた。取説をみながら謎のブツをなんとかしようと奮闘するガキ3人の身には不思議が次々と…。
ロボットや超チビ四駆など非日常的なものをキッカケに、バカさがかわいい少年たちの日常が描かれています。
B5判34P

南のオカン

ロビン西「「南のオカンはムチャクチャやなもォ」¥500

無茶なオカンと二人暮らしの12才、中学生の南カオル。みかけはふつうのおばはんなのに、カオルの胸をまな板がわりに料理をするなどぶっとんだ母のせいか学校でもちょっと問題あり?のアホ。オカンの奇行とカオルのアホは、学園問題にまで発展!? この二人に明るい未来はあるのか? どうなる南母子?

A5判26P

アニメルカ vol.3 特集:アニメ表現論

アニメルカ3

アニメルカ vol.3 特集:アニメ表現論 ¥1260

【座談会】

背景から考える——聖地・郊外・インタラクション
みやじ・はるを・よしたか(同人TRPGデザイナー) × tricken(ミクロ社会学研究者) × 反=アニメ批評
アニメの背景表現について、スタジオジブリ、そして京都アニメーション制作という人気アニメ作品の数々を中心に語る。

【論考】
杉田u/『けいおん』の偽法——逆半透明の詐術
喉/収斂する欲望——アニメというマトリックス
志津A/キャラクターの不定形な核——『鉄腕アトム』から『新世紀エヴァンゲリオン』へ
cineeye/陽のたまる場所——『ひだまりスケッチ』における夢の世界

【座談会】
声優から遠く離れて——ゴースト・アイドル・キャラクター
村上裕一 × noir_k × 反=アニメ批評

【論考】
泉信行/心の声が聴こえる——ナレーションとモノローグ:アニメ固有の音声表現の可能性について
さかさドンブリ/眼—〈触覚〉—耳
石岡良治/レイヤー合成についてのメモ
Natalie Verhoeven/ネットなしではやっていけないカナダのアニメファン事情

【創作】
不見湍/アニメのはなし 〜Coffee break with ANIME chitchat〜

【表紙イラスト・扉絵】
琴葉とこ(WEB漫画『メンヘラちゃん』)

【アニメルカイラスト】
いなせ/ナマエミョウジ/美木村あ〜ね/山口雨

【DTPデザイン】
haru

【責任編集】
反=アニメ批評

A5判152P

浜名湖うなぎ「ぼくらの伊集院大介の挽歌への階段」

ぼくらの伊集院大介

浜名湖うなぎ「ぼくらの伊集院大介の挽歌への階段」(なかとも会)¥1050

2009年5月に栗本薫が亡くなり1年以上が経ち、自称「日本一の栗本薫読者」浜名湖うなぎさんが、再評価を期待する傑作も、なかったことにしてあげたい作品も含めて、全てをレビューしようと思い立ち、まとめた一冊。といっても膨大な作品を前に、一度に全部をまとめあげるのはムリなので,第一弾として「ミステリー/現代小説篇」として、鮮烈なデビューを飾った「ぼくらシリーズ」、初の本格ミステリー長編となった「伊集院大介シリーズ」、を中心にその他の長編ミステリー・現代小説、短編小説を50作をレビューしました。
コラムとして、栗本作品と前後して愛読したミステリーの紹介や、”ぼくら”や”伊集院大介”を巡る考察もあり。

中学以来、栗本薫を読み続け、本屋や図書館に行くとカ行に直行し、全作品を読破し、もう新作が二度と出ないのを知りながら、いまだにカ行に行ってしまう浜名湖うなぎさんが贈る、偏愛レビューです。
A5判86P

イラストレーターの作る本「土星」02 特集 ロボット

土星020

イラストレーターの作る本「土星」02 特集 ロボット ¥1000

“本を中心にイラストレーションを描く人が集まり、人の輪だできる。それは大きな星の重力に引き寄せられてできる星の環のようである”というわけで、ジンのタイトルは土星!年二回の発行予定。

イラスト主体だった創刊号に比べて、2号目はより長く手にしていてもらいたいという事でテキストが盛り込まれ、文字とイラストのコンビネーションを楽しむ形に。中はレトロ印刷の2色刷りですが、ページごとに色の組み合わせが変えてあり版画やシルクスクリーンの図版のような味わいが。表紙もこのように色違いで3種類と、少ない色数でいろいろ遊んでますが、今回はロボットをテーマにまとめています。
散文、スケッチレポート風、図解風、エッセイ、コミックと、様々なテイストを味わえます。

〈参加イラストレータ〉
池谷なつみ、石垣裕太郎、コジ丸、さかなるかり、高旗将雄、たこキチ、田雜芳一、玉川桜、desu、なかじまかえ、祓川純平、Hirronaka、藤原佳代子、松尾モノ、堀内頼子、山本由実
〈テキスト〉ばるぼら:古今東西の「ロボットのすごいれきし」を寄稿。
〈企画〉 高旗将雄、石垣裕太郎 〈編集・ブックデザイン〉小川順子(「モダニズムのナード・コア」ですてきな目!目!目!のデザインに手がけた…)

A4判52P

土星021

土星022

土星022