ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

田口史人/小林泰賢「骨折映画館 死闘編」

骨折映画館 死闘編

田口史人/小林泰賢「骨折映画館 死闘編」(円盤)¥735

骨折のために、一ヶ月半の安静生活を強いられた円盤店主・田口史人氏。鎖骨をかばって飛べない鳥の格好のまま150本の映画ビデオの観てしまった、その記録は、前編「骨折映画館」をご参照いただくことして、今ではすっかり元気になった田口さんですが、ビデオ鑑賞はその後も続いてました。

前編同様、同世代の小林泰賢氏とメールを交換しつつ、予備知識なしに見た感想を素直に語る田口氏。よく、バスや電車の中でおばさん同士が映画やテレビの話をしていて、(え、そんな所に注目したの? 思いもよらない視点!)とか(その名前が出てこない俳優は○○だよ!!)なんて、ひそかにツッコミ入れたくなる事ありますが、そんな雰囲気すらある、映画井戸端会議的な二人のやりとりです。
今回も田口氏が観た映画を、細かいデータなどなしに、ビデオジャケットとタイトル、監督、製作年月日だけで紹介しつつ、二人のやり取りを収録。死闘編と銘打っていますが、「レコード寄席」同様、映画浴とでもいう、リラックスした内容です。2011.10.1〜2011.12.31に鑑賞した170本くらいを収録。
13×18cm 68P オールカラー

骨折映画館 死闘編 本文

「木曜日」という名前の暮らしのしおり創刊。木曜日 vol.01 「シンプルでおいしい献立」

木曜日vol.1 表紙

木曜日vol.01 シンプルでおいしいレシピ(木曜日編集部)¥600

「木曜日—
それは、一週間の後半のはじまり。
こころとからだの小休止」
そんな普通の日を、ちょっと幸せに過ごせるように、料理研究家とカメラマンと編集者の3人が作る“暮らしのしおり”。
“食卓”を中心に、日常を楽しむヒントを写真やイラストとともにおすそ分けします。

まず、「シンプルでおいしい献立」では、いろいろと使いまわしのきくオリジナルの常備調味料と常備菜を3種ずつ紹介し、この常備菜をアレンジしてできる献立4パターンをご案内。焼豚、麻婆豆腐丼、蒸し魚などのメインディッシュにつけあわせ、副菜、小鉢などもあわせて、短時間で用意できる技を披露。

「トーキョー散歩」では、銀座でなく東銀座をイラストレーターの加藤郁子さんと歩き、活版印刷屋さんで名刺を作ったり、味わいある小さなお店を訪ねる。

【目次】
特集1
木曜日の食卓 シンプルでおいしい献立

特集2
トーキョー散歩 東銀座を歩く

連載
●めずらしい野菜はいかが? ロマネスコ
●わたしの歳時記〜春〜
●リレーインタビュー・ものを作る人たち 染色家 佐藤律子さん
●しあわせのお取り寄せ 〜アクアビット スモークサーモン

A5判30P
※創刊記念の特製ポストカード2枚つき

木曜日vol.1 本文

津の小冊子 Kalas 16 2012.6月号「写すもの、残るもの」

kalas 16

津の小冊子Kalas 16「写すもの、残るもの」¥400

 三重県津市から発信する個人制作の地方誌。編集人の個人的な疑問や関心が、身近な津の人や物にぶつけられ、共感を呼ぶ小冊子。

 特集は「写すもの、残るもの」。
6月1日は写真の日。そして津は、上野彦馬と写真を学び、ともにその技法の普及に貢献した幕末の写真家・堀江鍬次郎を輩出した町。それから、およそ一世紀半。携帯で写真を撮る事ができるようになって、写真が身近になればなるほど見えなくなったもの、忘れてしまったものを、思い出してみました。—といっても、決して、フィルムのノスタルジーに浸るのではなく、デジタルとフィルムが共存する写真の今とその意味をじっくり考えます。

 市の教育委員会で郷土の歴史や遺物に接する機会の多い中村さんは、今も貴重な資料の記録にはフィルムを用い、仕事を離れれば手製ピンホールカメラや大判カメラで町の人々や景色や愛猫の撮影を行なう。また地元のクニミ写真店の先代は東京で学生時代に津に堀江鍬次郎がいた事を聞き、近隣の古刹に墓を探し、著作を蒐集して津の歴史と先達を再発見した功労者。
 スタジオやラボで17年間働いた後、独立した写真家・加納さんはフィルムにもデジタルにも精通したプロで、デジタルになってはじめて可能になった実際の写真を示す一方で、フィルムでもデジタルでも変わらない事柄を語る。町の中尾カメラ店は今、紙焼きが担う役割を語る。
 そして編集人自身、祖父や母の古い写真、そして妻のアルバムを取り出し、写真が残すもの呼び起こすもいのについて考える。

 ほかにも、写真にまつわる、手作りアルバムや額、作品集から、そこのこめられた人々の思いをたずねる。

連載—–
歩くカメラ「界隈」写真・松原 豊
まちの四方山話 電線会議
四天王会館だより
ゆめのなかでぼくは=絵と文・つつみあれい
銘木店の本棚 奥山健太郎 …など。

A5判60P

kalas 本文

kalas 16 本文

真珠子さんのジン「おねえさんはリボン狂」「6コママンガ」とオリジナル「真珠子36変体」

真珠子6コママンガ

真珠子「6コママンガ」¥1000

自身の生体リズムに従って描いたら6コマになった…と4拍子でなく6拍子で展開する真珠子のマンガ。
映像を作成する中で、気に入ったシーンを絵コンテのように切り取って、セリフをつけたもので、真珠子のカラフルかつポップな女の子たちの出てくるシーンの断片が詰まっています。まるで、フィルムの断片を集めたよう。

10.5cm×29.7cm 10P(表紙含む)オールカラー

6コママンガ本文

おねえさんはリボン狂 表紙

真珠子「おねえさんはリボン狂」¥1260

森の中で、昼間はリボン畑でリボンの収穫に汗水流し、夜はマッチを売る女の子。彼女の元に、お姫様が通りかかりリボンを求めたり、リボン狂のおねえさんがやってきてパーティに誘ったりします。そのたびに女の子を取り囲む世界は幻覚を見るよに変わり、女の子の体も心臓が飛び出たりお尻がかぼちゃになったりと変化してしまいます。そんな風に女の子を変えてしまうリボンて、いったい何なのでしょう!?
童話のような要素とサイケデリックな幻想がまじりあった、ステキな物語。

A5判22P(表紙含む)オールカラー

おねえさんはリボン狂 本文

真珠子36変体 no22

オリジナル 真珠子36変体 No.22 ¥15750

真珠子が、2012年のLOGOS GALLERYでの「よかにゃ〜みそかちゃん」展に際して作成した板に描いたイラスト真珠子 36変体のひとつ。36才を記念して1年かけて描きあげた、真珠子の分身36体。板にペンやクレヨンで描いた描いたものを、熱いノコギリで焼き切って、表面をニスでしあげています。

24cm × 20cm × 1.2cm サイン入、No入り

たった一文で語る怪談—文 吉田悠軌 画 津川智宏「一行怪談」

一行怪談

文 吉田悠軌 画 津川智宏「一行怪談」(とうもろこしの会)¥600

怪処を発行する、怪談とオカルトのサークルとうもろこしの会の吉田悠軌による、一行だけで綴る怪談84本が文庫本にまとまりました。

一行怪談のルールは—
・題名は入らない。
・文章に句点は一つ。
・詩ではなく物語である。
・物語の中でも怪談に近い。
・以上を踏まえた一続きの文章。

 といわけで、一行というよりは一文怪談といった感じかもしれません。あるいはtwitter的というか。
 日本では飯田茂美さん『世界は蜜でみたされる — 一行物語集』、海外では“ One Line Novels ”と呼ばれ、ごく一部で知られている「一行」に拘った物語形式に、怪談を携えて踏み込んでみた、のだそう…。
 漫画短編集『人魚町』の津川智宏によるイラストを10点あまり収録しています。

文庫判 96P

一行怪談