たった一文で語る怪談—文 吉田悠軌 画 津川智宏「一行怪談」

一行怪談

文 吉田悠軌 画 津川智宏「一行怪談」(とうもろこしの会)¥600

怪処を発行する、怪談とオカルトのサークルとうもろこしの会の吉田悠軌による、一行だけで綴る怪談84本が文庫本にまとまりました。

一行怪談のルールは—
・題名は入らない。
・文章に句点は一つ。
・詩ではなく物語である。
・物語の中でも怪談に近い。
・以上を踏まえた一続きの文章。

 といわけで、一行というよりは一文怪談といった感じかもしれません。あるいはtwitter的というか。
 日本では飯田茂美さん『世界は蜜でみたされる — 一行物語集』、海外では“ One Line Novels ”と呼ばれ、ごく一部で知られている「一行」に拘った物語形式に、怪談を携えて踏み込んでみた、のだそう…。
 漫画短編集『人魚町』の津川智宏によるイラストを10点あまり収録しています。

文庫判 96P

一行怪談