田中六大「六大日記 いい夢」

田中六大「六大日記 いい夢」¥1000+tax

絵本、漫画、イラストで活躍する田中六大の2人の子供の事を中心とした日常日記4コマをまとめたもの。

小学生の長男こうくんと保育園に通う長女もっちゃん。

急な雨でビショ濡れになってもハイテンションで喜ぶ一方、「ヨシタケシンスケって有名?」と同業の父に質問しながら「まあお父さんもがんばって」フォローするこうくん。
マグカップのふちの影が落ちたところの牛乳だけを飲みたがるもっちゃんは、ひげそり中に「すてきなおじさんになりたいの?」と
尋ね「え、まあね」の答えに「やばい、やばい、やばい、やばい」とギャルのような過剰反応をしたり。

表紙がカラーになったほかカラー4コマが4ページあります。

A6判168ages
※表紙裏に作家によるデッサンがついています。
(絵柄はそれぞれ異なります)


↓六大日記既刊もございます↓


飯島市朗 ブラックパンチ全集 下巻「恐怖の乳房」

飯島市朗 ブラックパンチ全集 下巻「恐怖の乳房」(グッピー書林pure!)¥1000+tax

2003年、飯島市朗傑作集1「トルコ星座の男たち」で、こんなにすごい漫画が埋もれていようとは!の大きな衝撃を放って以来
「ゴリラとの結婚」につぐ、日文社「漫画ブラックパンチ」に掲載された飯島作品の発掘・復刻シリーズ第3弾。

くどいくらいに濃いめの描写、ありえない関節の曲がり方など超越したデッサン力、荒唐無稽のSFみたいなストーリーの三拍子を備えた飯島作品にはずれなし!
「した 下から愛して…
いや やはり いや
お乳からにして…..」

女をセックスの対象としてしか扱わない昭和の男たちに、ビンタや肘鉄どころか、肉食系恐怖の乳房で復讐する小説家・墨江田奇子が主人公のタイトル作をはじめ71ー72年に発表された9編を収録。
一般書店非流通復刻

【収録作品】
・狼の棲む館
・宇宙人樹精妖女
・宇宙人の遺物
・妖刀美女狩りの怪
・ロボット王国の人間たち
・宇宙の孤独者
・興味なき地球人
・地球人以外の文化人
・恐怖の乳房

【初出・出典】
日文社「漫画ブラックパンチ」
1971年11月号~1972年8月号

A5判148pages

ニコラ・レテリエ「ポケットコーンzine」と「ポケットコーンカード」

ニコラ・レテリエ「ポケットコーンzine」¥2273+tax

グラフィックデザインを勉強すべく留学のため来日したフランス人、ニコラ・レテリエNicolas Letellierは、自国のソレとは大分様相が違う日本のコーンに注目し、出歩く先々でコーンを探しては撮影するコーンコレクターとなりました。

犬の小便や駐車を禁止するコーン、水漏れを警告したり、私有地を知らせるコーン。
あるいは、ガムテで補強しまくったり、バリバリに割れながらも仕事を続けるコーンは別格扱い。

やがて彼は、収集したコーンの画像を、自身のデザインで、日本で人気のカードゲームのフォーマットに落とし込み、コレクションカード形式の作品にしたり、ロゴを使ったTシャツを作ったり、zineを制作しました。

ニコラさんによると、こんなに色や模様のヴァリーションが豊富でメッセージを書いたり貼って標識のように活躍し様々な役割を担ったコーンは、とても日本らしいのだそうです。

カードには、それぞれの名称と、発見場所とコーンの役割やレア度などの説明がついており、ジンはそれを大判で収録しています。全36枚。

それぞれのコーンにつけられた日本語のタイトルが秀逸です。
行止まり表示のコーンが膠着エントリーコーンだったり、四角錐型のコーンがピラミッコーンだったり。

A4判76pages (解説は英語と日本語。コーンの説明は日本語とフランス語)

このプロジェクトの趣旨の説明を裏面に載せた全コーンのプリント、
ロゴのステッカー、
ロゴTシャツを着用したモデルの写真、
ランダムに抽出されたカード1枚つき
Japanese/English/French

満身創痍、疲れたコーンもニコラさんの目にはすばらしい個性にうつる

伝統的、あるいは伝統的風?なコーン

ガムテでガシガシに補強されたコーンはスペシャルカードで四分割表示になっています

ロゴTもモデルを変えて何パターンか撮影したものがランダムに封入されています。



「ポケットコーンカード」¥4545+tax

カードになったニコラさんにコーンコレクション。36枚セット

「ベーシックローズ 香港の法律に残されたもの / BASIC LAWS on what’s left of Hong Kong’s Law」

「ベーシックローズ 香港の法律に残されたもの / BASIC LAWS on what’s left of Hong Kong’s Law」 ¥800+tax

香港で2019年初夏にはじまった香港の民主化運動は、当初、200万人にもおよぶ市民が参加する平和的な集会や行進でしたが、要求に応じない政府や暴力で市民を取り締まる警察と、民主派との間で抗争が激化します。

やがて、2020年6月、国安法が中国政府により香港に導入されたことで、「一国二制度」が実質的に骨抜きにされ、民主化運動や言論の自由も大幅に押さえつけられる状況に直面しました。

イギリスの統治下でも、法の下で万人が平等に異議申し立てを行い、法の裁きを受け、返還後もこの制度を受け継いできた香港。
その法治と自由の中で育ち、2019年の民主化運動を法学徒として見てきた著者が、警察による不法逮捕や暴力の横行とそれを黙認してきた司法に対し忸怩たる思いを抱きながら、今後、法と法に関わる者にできることを真摯に問い、考えを綴った冊子。

「我々には、持っているものをしっかりと理解し、守り抜く義務がある。
そして、過去一年間してきたように、臨機応変に立ち上がらなければならない。
想像力、打たれ強さ、そして気高さを持って。」

同時に、日本の制度や法のもとで、日本人にできることについても考えさせられる一冊です。
香港版に続いて、日本の人にも向けた邦訳版での出版になります。

A5判40pages 英語/日本語

40代日本人男性「Hong Kong political graffiti & buff ~ 2019年夏 香港民主化デモ 逮捕された記録~」

40代日本人男性「Hong Kong political graffiti & buff ~ 2019年夏 香港民主化デモ 逮捕された記録~」¥2000+tax

著者は、世界各地の消されゆくor消されたグラフィティを撮影して収集する40代の日本人男性。

社会的なムーブメントにあわせて町の中にグラフィティや落書きも増えることから、2019年夏、民主化デモで注目される香港に飛び、建物や公共物に、見事な段取りで手早くスローガンやグラフィティが書かれ、日々更新されてゆくのを目の当たりにし、激動を肌で感じながら、撮影に精を出していた。

8月31日、各地でデモが発生する中、デモ参加者を警察が地下鉄太子駅の車両の中まで追い詰め、メディアや救護を締め出した構内で催涙スプレーを噴射したり殴打する大事件が発生した(事件の真相は今日まで不明)。
著者は、このとき対岸の湾仔にいたが、ここでも催涙ガスの中、デモ隊が警察に追われていたため、その場から逃げ出したものの、(たまたまデモ隊カラーと同じ黒の服を着ていたこともあり)数人の武装警官に捕まってしまう。

これは、著者が撮影した、2019年8月〜12月まで香港の街中に出現した民主化運動に関連した落書きの写真とともに、自身の逮捕の経緯や保釈後についての手記をまとめたもの。

明確な落書きだけでなく、上塗りされたもの、何度も貼ったり剥がしたり、書いたり消したりした攻防の痕跡も含めて、町に刻まれた痕跡を記録した写真集。

困難にある香港への応援と、日本人に香港の状況に注目して欲しいという気持ちから作ったそうです。

A5判68pages Japanese/English/Cantonese 日・英・広東語