日韓の漫画作品を集めた comics anthology POPOCOMI 1+2

V.A comics anthology POPOCOMI 1+2 (popotame) ¥1200+tax

目白のギャラリー/書店 ポポタムが発行するコミックアンソロジー「ポポコミ」(1〜6号、増刊号)から抜粋した英訳版「POPOCOMI 1」(2019)と、コロナ禍でオンライン開催となった韓国のブックフェアに向けて日韓の作家が寄稿して、韓国でデザイン・印刷された「韓国語版popocomi」(2020) を合体再編成した一冊。(韓国作品は邦訳され、全編日本語です)

<目次>
嶽まいこ|Anthology
MISSISSIPPI|2029「2029年の冬休み」の巻
石山さやか|2020年の月
ビョン・ヨングン|今日のデザート
イム・ジーナ|真夜中のドア
横山雄|ミツバチのささやき
キム・ヘニ|オンマ(母)の世界
イ・ユンヒ|林檎をかじるとき
西村ツチカ|イベントに着ていく服
OOO|君を愛する私
ネルノダイスキ|町工場受難
merry-mj|ムンクとわたし、テレパシー
MISSISSIPPI|2029「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」の巻
カヤヒロヤ|へんなやつとあそぶ
あとがき|大林えり子(ブックギャラリーポポタム)

A5判110pages
装画・デザイン 嶽まいこ

トキワセイイチ「3時のとらちゃん」

トキワセイイチ「3時のとらちゃん」 ¥1100+tax

「きつねとたぬきといいなずけ」のトキワセイイチがマネー現代のweb連載として発表した作品をまとめたもの。

OLハルコのもとに転がりこんできた虎の子、とらちゃんが、相棒のモジョくんとともにハルコのもとにに居候しながら、お金とのつきあい方を指南する物語のはずが、回を重ねるにつれ、ハルコの恋愛模様、さらには祖父母の時代にまで遡る人生について描かれるようになってゆきます。

A5判146pages

山川直人「はなうたレコード」

山川直人「はなうたレコード」(平凡社)¥1400+tax

漫画家の豆太と、仕事で一日中黙々とお弁当を作るきな子。
ともに誰とも話さず働く二人が偶然出会い、言葉を交わした縁で互いにいい話し相手となり、やがてともに暮らすように…

喫茶店、古本屋、骨董屋、レコード屋……
どこか懐かしいお店が並ぶ街に暮らしながら、終電を逃して夜の散歩を楽しんだり、銭湯に行ってみたり、たまにちょっとだけ贅沢したり、ときどきすれ違ったり….
はなうたが聴こえてきそうな、豆太ときな子の日々の営みが描かれ、(執筆・連載時期がコロナ禍に重なったこともあり)、思い立ってふらりと散歩に出るのが楽しい、ささやかな日常こそが幸せだったりすることを思い出させてくれます。

古い街並や、アパートの畳や押入が描かれている一方で、登場人物がスマホ使ったり、ファストファッションブランドの袋を持っていたり、作品に様々なレコードや本が描かれていたり….という細部やリアルな部分を見るのも楽しいです。

A5判224pages
初回入荷分にサインを入れていただきました。(なくなりましたら終了となりますので、ご了承ください)

山本タカト「ジャポネステティーク」

山本タカト「ジャポネステティーク」 (河出書房新社/エディシオン・トレヴィル) 特装版¥5000+tax 普及版¥3800+tax

山本タカトが生み出した新しい日本趣味・耽美主義の画集。

山本タカト美学の真髄は、作家が幼少期に憧れた挿絵の匠伊藤彦造の絵筆、あるいは苛烈な色彩と描画で圧倒的な印象を刻みつけた月岡芳年の肉筆浮世絵の薫陶で画家をこころざし、かつてジャポニスムへの熱狂によって変容した西欧美術の影響を再帰的に受容、あらたな山本ジャポニスムとして洗練昇華させた表現にある。

最新画集『ジャポネステティーク』は、デビュー以来描き続けてきた浮世絵、日本美術の系譜につらなる山本独自の日本趣味・審美主義・耽美主義の集大成。
『南総里見八犬伝』挿絵群・装丁画をはじめ、谷崎潤一郎全集のためのイコン、泉鏡花、岡本綺堂、横溝正史、山田風太郎、寺山修司、山白朝子(乙一)、劇団☆新感線等に提供した作品群のほか幽霊画・春画の連作等、山本ジャポニスム/エステティシスムの魅力が横溢するモノグラフである。

A4判上製120pages
特装版(5000円+税)と普及版(3800円+税)がございます。

特装版:サテン布張表紙、別丁扉、エディションナンバー(76〜500/500)と著者サイン入
普及版:著者サイン入

上の紫色のがサテン布張表紙の特装版、下が紙の普及版(紙は色が沈んでいますが紫色です)。ともにエンボス加工があります

上がサインとエディションNoが入った別丁の扉がついた特装版、普及版。

亜蘭トーチカ「順風満帆」

亜蘭トーチカ「順風満帆」(セミ書房)¥1500+tax

97年生まれ、ガロ系私漫画の流れをくむ亜蘭トーチカの2016年〜2021年までに作品12本を収録した初の単行本。

漫画雑誌「架空」16号に掲載されたデビュー作「川へ行く」をはじめ、トマス・ピンチョン『V.』の中のワニ狩りのエピソードを下敷きにした「どぶ街」、同人誌「犬泥棒」に描いた「猫の口に血」「アンドアイラブユー」などに、未発表作を5本を加えたものになります。

「川へ行く」はアメリカのインディ出版社Glacier Bay Booksより英訳版が発行されています。巻末に、高校時代からの友人で漫画家の福本眞久による、作家・作品論を収録。

林静一、安部慎一、つげ義春などが好きな方におすすめです。

目次
たぶん悪魔が
川へ行く
一瞬の夢
どぶ街
猫の口に血
アイドントラブユー
トーキョートラフィックインフォメーション
勉学
この男、目を閉じているが
ピアニストを撃て
Too Young to Go Steady
旅行
著者あとがき
解説:福本眞久「GO!GO!亜蘭」

著者略歴 1997年3月11日生まれ。東京都出身。
17歳のころ漫画を描きはじめる。2017年『漫画雑誌 架空16号』でデビュー。

A5判160pages