亜蘭トーチカ「順風満帆」

亜蘭トーチカ「順風満帆」(セミ書房)¥1500+tax

97年生まれ、ガロ系私漫画の流れをくむ亜蘭トーチカの2016年〜2021年までに作品12本を収録した初の単行本。

漫画雑誌「架空」16号に掲載されたデビュー作「川へ行く」をはじめ、トマス・ピンチョン『V.』の中のワニ狩りのエピソードを下敷きにした「どぶ街」、同人誌「犬泥棒」に描いた「猫の口に血」「アンドアイラブユー」などに、未発表作を5本を加えたものになります。

「川へ行く」はアメリカのインディ出版社Glacier Bay Booksより英訳版が発行されています。巻末に、高校時代からの友人で漫画家の福本眞久による、作家・作品論を収録。

林静一、安部慎一、つげ義春などが好きな方におすすめです。

目次
たぶん悪魔が
川へ行く
一瞬の夢
どぶ街
猫の口に血
アイドントラブユー
トーキョートラフィックインフォメーション
勉学
この男、目を閉じているが
ピアニストを撃て
Too Young to Go Steady
旅行
著者あとがき
解説:福本眞久「GO!GO!亜蘭」

著者略歴 1997年3月11日生まれ。東京都出身。
17歳のころ漫画を描きはじめる。2017年『漫画雑誌 架空16号』でデビュー。

A5判160pages