文芸冊子 ぽかん別冊 「昨日の眺め」

ぽかん別冊 昨日の眺め

ぽかん別冊 「昨日の眺め」(ぽかん編集室)¥667+税

真治彩さん(exちょうちょぼっこ)が編集・発行する文芸系小冊子ぽかんの別冊。

京都・恵文社一乗寺店の「冬の大古本市2013-2014」に参加するにあたり、彼女が信頼を寄せるM堂、歩希書房、古書柳、固有の鼻歌の4組の古本屋さんに本のセレクトや手配を任せ、自身は“読める目録”作りに着手。
当初は目録に掲載する本の解説を載せる予定が、時間の問題で第一部:読み物 第二部:古書目録の構成に。

第一部は12人の書き手が、それぞれ読書や日々の暮らし、誰かに宛てた手紙などを書いていますが、別々に自由に書かれた散文が連鎖するように、共通する景色やトーンを持っていて、大平高之のイラストが添えられ、彼らと同じ景色や空間を共有するような読書の時間を持てます。
第二部の古書リストは4つの古書店それぞれの趣味と蔵書で描かれた2013-14冬の景色にも見えます。

目次
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1部散文
読書 井上有紀
昨日もそう思った 堀部篤史
どぶがわのほとりに住むあなたへ 郷田貴子
かたちは変わる 大野円雅
よく生きるために 坂上祐介
立て直す物語 能邨陽子
石坂さんのこと 渡辺尚子
ノンデイリーライフ 福田和美
黒部節子の詩 津田京一郎
霊園と古墳 秋葉直哉
思いのままにー中村昌義のこと 真治彩
秋山邦晴先生 扉野良人

2部 目録
M堂
歩希書房
古書柳
固有の鼻歌

B5判48pages