ぽかん 01「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」

ぽかん 01「特集:ハロルドとモード 少年は虹を渡る」(ぽかん編集部)¥850

大阪の貸本喫茶“ちょうちょぼっこ”のメンバーである真治彩さんが編集・発行するリトル・プレス。「本そのものより読書という行為」に重点を置き、彼女の周りの様々な読書好きたちが、それぞれのこだわりや気になるもの、好きなことを綴った、“雑”誌。

特集は、アメリカンニューシネマの傑作といわれながら、日本ではソフト化されず、長らく幻の作品であった「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」。38年ぶりにスクリーンに甦ったことを記念して、この作品のファンたちが思い思いに感想を寄せる。
これに続く連載は、日常雑記から詩人・井上多喜三郎に関する随筆、ショートレビュー100本、京都のS夫妻が主宰する読書会レポ、父親の子育て雑記など様々。また、ちょうちょぼっこを運営する4人のメンバーのうち大阪在住の3人が同じ団地に入居し暮らすことになった小説よりも奇なりな団地ライフのレポートもあり、本について考えてたり情報を得ることもあれば、電車の中の数駅分、あるいは家でお茶する合間の小さな読書をもたらしてくれたり…といった一冊。
表紙のイラストもすてきですが、中のイラストや写真もそれぞれの文章にあわせて添えられていて、すみずみまだ行き届いた心地よい読み物です。

○小特集「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」
強烈でうつくしい記憶   松田青子
曲り角の向うに広がる虹の空  早川茉莉
映画はよみがえる  宮田裕基
夏休みに虹を渡って  三浦沙良
“いのち”の輝きをみつけた少年  伊藤久美子
狂言少年のための狂言ソング  きじま こう
ヒップとスクエアの狭間で  堀部篤史
イラストレーション  wassa

[連載]
「川のあるまち」  加納成治
「みしりごし」 かつか ひろ
「さよなら女友達 episode 1 フクコさん〜黒いレースの傘は杖代わり〜 」 郷田貴子
「よんぶんのエブリディ がらがらがらどしゃんと…… 」 山川賢治
「S夫妻と読む海外短篇 」
「大聖堂」の盲人はアムウェイの販売員だった  相田洋明
岩波文庫『フランス短篇傑作選』のこと  能邨陽子
S夫妻のおすすめ5冊
「なんでもよくおぼえてる」 福田和美
「多喜さん漫筆 」 外村 彰
「バナナブレッドの午後 —70’s〜80’s少女マンガ彷徨—」
大島弓子のメメント・モリ  三浦沙良
「こないだのこと 」
ウツでもあかるい川崎彰彦エッセイ  中尾 務
「ぼくの百」 宮田裕基

アワ・フェイバリット・あれこれ
[MUSIC] 晴れた日には背中が見える
きじま こう /折田 徹 /堀部篤史
[CINEMA] 出会いは向こうからやってくる…
伊藤久美子 /椹木知佳子 /遠藤倫子

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