てくり 18「盛岡てつびん物語」

てくり18 盛岡てつびん物語

盛岡の「ふだん」を綴る本 てくり18「盛岡てつびん物語」(まちの編集室)¥600+税

日本茶ブームのフランスでも人気の鉄瓶。南部鉄瓶のルーツは、武士の教養として茶道を嗜んだ南部藩のお殿様が京都から釜師を招き、茶の湯釜を作らせたことに遡るそう。その後、煎茶用に、釜と小さくして注ぎ口をつけたのが、今日の鉄瓶のはじまり。

350余年の鉄器の技術と魂を代々受け継いできた御釜屋(小泉家)と、女性の職人が殆どいない中、家業を絶やさぬために15代目を襲名しこの世界に新風を吹き込む鈴木盛久工房(鈴木家)を取材。

そのほか、鉄瓶の作られる工程、各所で愛用されている鉄瓶、お手入れ方法やお値段による違いなどについてのあれこれ、鉄器にかかわる人々などを丁寧に紹介しています。

重たくて、扱いがたいへんそうな?鉄瓶ですが(実は、中は洗ってはいけないそうで、お手入れは意外にも簡単なのでした…)、長く使っているうちに愛着も出て、お湯もまろやかになるのだそう。鉄瓶との上手な付き合い方を知って、すてきなティータイムをどうぞ。

B5判40P(表紙含む)

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