怪奇スポット探訪マガジン『怪処 vol.01 』特集:東日本異景

怪処 vol.1 表紙

怪処 vol.01 東日本異景(とうもろこしの会)¥1000

ライターの吉田悠軌氏を中心に、怪談をはじめ、オカルト全般の研究・取材を行うとうもろこしの会が怪奇スポット探訪マガジン(年2回–夏・冬–発行予定)を創刊しました。豊富な写真や図版は、怪奇あるいは珍スポットのヴィジュアルブックとして楽しめますが、記事は怪奇を形づくった歴史や社会についてまで考察していて、怪奇の背景や風景論としても十分に読みごたえがあります。

巻頭特集は「東日本異景 失われつつある風景の境界線を巡る」。羽田の大鳥居(表紙)にはじまり、津軽や福島いわきの賽の河原、岩手八幡平の鉱山跡地、福島猪苗代の廃墟ペンションから、神奈川の奇祭スポットやらインディーズ磨崖仏まで硬軟8スポットを紹介。単なるスポットやオカルトエピソードの説明にとどまらず、その土地の記憶にも目を向け、怪奇スポットの怪奇たるゆえんに思いを巡らせます。

「怪しい偉人の墓」では、青森にあるキリストの墓をはじめ、モーゼやヨセフの墓を訪ねる。そして、歴史を辿りながら、キリスト教関係の墓がなぜ日本にあるのか?という命題を検証します。

「オカルト×温泉」では、大地から吹き出す謎のパワーもまたオカルトと温泉を解釈し、関東を中心に7温泉につかる。というか最近パワースポットの名でご利益目当てで、オカルトから切り離されて語られがちな湧き水系スポットを、もう一度、違う視点から味わってみようという企画。吉見百穴に近い百穴温泉では、潜入取材の模様が北原功士によって漫画化。

祈りと呪いのボーダー? 全国縁切り絵馬スポットと絵馬を見ながら、古くからの縁切り信仰と今後の縁切りの方向?についても言及。

インタビューは日本ホラー界の新鋭映画監督白石晃士。ホラー・暴力・フェイクドキュメンタリー気鋭の映画監督に聞く、オカルトと場所について」

ほかにも、都市伝説の現場、怪モノ紀行、怪書紹介、街の怪処、など。

B5判48P オールカラー

怪処 vol.1 

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