イヌタハジメ「怪奇! 貸本マンガ・マニアックス」

怪奇!貸本マンガ・マニアックス

イヌタハジメ「怪奇! 貸本マンガ・マニアックス」(兎目書房)¥945

肉体労働に従事する絶版マンガコレクター、イヌタハジメ氏(陽気幽平エクスペリエンスなどにも執筆)による怪奇系貸本マンガ紹介&解説同人誌。怪奇というか奇怪な作品、すぐに鑑賞が可能な復刻された作品、紙幅を多くはさけないが触れずにはいられない作品などなど、遅れて来た世代の視点もありつつ、思い入れもたっぷり込められた貸本ガイドとなっています。

内容は—-

・(コラム)貸本マンガ、というモノ。
・徳南晴一郎『化猫の月』—7ページ
・菅島茂『奇音』『赤い鉄獣』—7ページ
・福田年兼『黒い三匹の猫』『鉄と人』『地獄秘図』『幽霊部落』—10ページ
・月宮美兎『怪談蛇太郎』—10ページ
・久呂田まさみ『吠えろ虫太郎』『残血の森』—7ページ
・渡辺美千太郎『赤太郎奇談』—3ページ
・橋本将治『双頭蜘蛛吉』『断末魔』『百足部落』—6ページ
・西たけろう『妖怪博士』—6ページ
・井上智『悪魔の落し子』『東京秘密結社』『吸血蜘蛛』—6ページ
・好美のぼる『少女一寸法師』—5ページ
・松下哲也『青年の華』『天使のギロチン』—4ページ
・関一彦『オーム伝』—3ページ
・江戸川きよし『絶望の泥沼』—3ページ
・左馬一平『魔影幻夢城』—3ページ
・渡辺正美『忍者大地』—2ページ
・ブラック同人(南あかね『灰色の少年』/戸山潤『赤い手を捜せ』/若林哲弘『死神の札束 他』—5ページ
・(コラム)貸本マンガと昭和三十年代という時代・貸本マンガと性描写/貸本マンガの発行時期

・読んでおきたい貸本マンガ(堀内恵『蝋』/坂上泰夫『非人鮫』/いずみや・しげる『悪い奴ら』/黒田和夫『毒に拳銃』/佐藤よしろう『三本指』/大村功『執念の鬼』/池川伸治『カラカポン』/荒木伸吾『赤い満月』/関すすむ『怪獣ヤゴス』)—9ページ

・読んでおくべき貸本マンガ復刻版(竹内寛行『獣眼』/つゆき・サブロー『奇生人』/『陽気幽平EXPERIENCEⅠ〜Ⅲ』/平田弘史『血だるま剣法』『つんではくずし』/白土三平『消えゆく少女』/永島慎二『完全復刻版 ひな子ちゃん・旅路』『ひな子ちゃん・曲馬団物語』他—8ページ

・(あとがき)ほんの少しの。

A5判112P