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来る、丸尾末広フェアにあわせて、タコシェでオリジナルてぬぐいを作成中です。モチーフは代表作『少女椿』のヒロインみどりちゃん。その昭和のテイストを表現するために、贅沢にも明治時代から伝わる”注染”という方法でてぬぐいを作る日本橋の専門店桂屋さんにお願いしました。
注染は、文字通り染料を注ぎ布を通して染める方法で、その型紙は職人さんが、切り抜いた型を紗の上に貼付け漆で仕上げています。染料がしっかり染み込むためには、線をある程度の太さにしないといけないので、繊細な丸尾さんの線を生かすために、デザイナーの小川順子さんに、図案を出していただきレタッチしてもらいました。さらにそれを熟練の職人さんが微妙な手加減で強弱をつけてしあげます。そうしてできあがった型紙がこちらです。
この型をもとに、二種類の色の組み合わせで染め上げます。オーソドックスな紺×濃いめの赤、そして手拭では珍しいレモンぽい黄色×黄緑の蛍光っぽい組み合わせ。色は桂屋さんと小川さんが色見本や実際の手拭をあれこれひっぱり出して詰めましたが、実際にその時の染料の粒子や温度によって微妙に変化するうえに、同時に染めても一枚一枚微妙に染め加減が違ってくるそうで、出来上がりが楽しみです!