レコード寄席覚え書き別冊 特集・パンダ ¥735
高円寺のショップ円盤店主、田口史人が御届けする「レコード寄席覚え書き」も春夏秋冬の4号を一巡し、別冊としてパンダ特集が出ました。円盤店内の壁には、そのときどきのイベントや店主の気分やらに合わせて、ひとつのテーマでセレクトされたレコードジャケットが飾られていますが、中でもパンダちゃんのときは、超カワイイ。そんな、常ひごろからパンダとレコードを愛する店主ならではの、パンダレコード語り…お聞き下さい。
1972年に日中の国交が回復、友好の印にと送られたのが2頭のパンダ、ランランとカンカンでした。珍獣でいて、なおかつ白と黒のチャーミングなカラーリング、パンダは動物界のトップアイドルに踊り出て、子供たちの人気者となりました。今日のように娯楽の少なかった当時、人々は上野動物園にパンダを観るために列を作りました。
折しも、70年代〜80年代のレコード文化の絶頂期、レコード業界がこの人気者を放っておくはずはありません。ランランの死、ホアンホアンの来日、トントンの誕生と、節目節目にパンダの歴史は、レコードとなり、ついにはアーティスト不在の企画盤として一大ジャンルを築きました。
著者、田口氏によれば、パンダという一ジャンルを築くほどパンダとレコードが日常化した例は日本以外にないそう。そう、パンダヒストリーを振り返りつつ日本のレコードの盛衰を知り、レコードを聞くことでわが国のパンダ史を振り返ることになるのです。
とりあげているのは,パンダたちへのオマージュから、パンダの鳴き声入りの理科もの、はてはジャケにパンダが出ているもの、愛称もみあげパンダなるラジオパーソナリティが出したシングルやら山田パンダまで、パンダが入っていれば何でも集めてしまったパンダ愛あふれる一冊に。それにしてもかわいいパンダちゃんがいっぱい!
150×210 28P (手製本ホチキスどめ。特製ポスターつき!)