山本タカト「幻色のぞき窓」(芸術新聞社)¥3465
故・草森紳一らの企画で芸術新聞社のwebに連載した随筆をまとめた一冊。絵を描く合間に、鎌倉あたりを気紛れに散歩をしながら見た事や思いついたことを写真と文章で綴る。作品の中に出てきそうな樹木の根本の木肌、死肉をついばむカラスなどの写真から作家の興味や嗜好が伝わってきます。また(主に)2000年以降の作品の図版が内容にあわせて多数構成されており、鉛筆の下書きや創作中の手元の写真なども多数加わり、ファンにとっては創作の裏側を覗く楽しみがあると同時に、入門書やガイドブックとしてもいけます! ハードカバーの表紙にはタイトル通りのぞき窓がついて美しい造本になっています。
212×156 160P