僕のマリ「常識のない喫茶店」(柏書房)¥1400+tax
他者とのディスコミニュケーションや、人と向き合うことで傷ついた記憶を、切ないほど赤裸裸に綴った「いかれた慕情」の僕のマリさん。
そんな社会に適応しづらい彼女が文筆業のかたわら働きはじめた喫茶店は、「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない」という理念の、常識にとらわれないお店だった。
失礼な客には、店長でなくとも店員が容赦なく「出禁」を言い渡す。
女性店員になめた態度をとる客には「塩対応」。
セクハラ、モラハラ、はもちろん許しません。
おかしいのはお店か? お客か?
サービスする側も、受ける側も、うううううむと考えさせられるお仕事エッセイ。
お客さんからしたらちょっと怖い、店員さんの辛辣なエピソードや指摘だけでなく心地よい関係や仕事についても思いを馳せる一冊です。
■メニュー(目次)
Ⅰ 魅惑の喫茶
プロローグ
妖怪在庫荒らし
出禁です
同僚観察記
やさしい人
いかれたマスター
お仕置きです
推しの客
緊急事態喫茶
SNS警察
ガチ恋の翁
グレーゾーン村の人々
不惑の喫茶
Ⅱ おかわり
ここだけの話
喫茶店員あるある
わたしの喫茶紀行
特別なお客さん
厨房は戦場
卒業
人生の分かれ道
四六判176pages