ジェット・セット・ロジャー「ポレージネのラヴクラフト」(峠の地蔵出版)¥1500+税
ジェット・セット・ロジャーことロジャー・ロッシーニが、ある雑誌記事から着想し、H・P・ラヴクラフト目線でクトゥルフ神話創作にいたる経緯を歌い上げたコンセプト・アルバム。
ロジャーにゆかりの地が、ホラー小説家H・P・ラヴクラフトがかつて旅で訪れた場所であり、古本の間から見つかった彼が友人に宛てた手紙によれば
ここでクトゥルフ神話創作のきっかけになる体験をしたという。
そこでロジャーは、イタリアの片田舎を訪れるさわやかなシーンにはじまり、次第に町の奥に入り、恐怖の体験を経て、ラヴクラフトの記憶や精神がトラウマチックな衝撃を受ける…という体験を、ラヴクラフトに変わって歌うコンセプトアルバム「ポレージネのラヴクラフト」(漫画付き)を2016年12月にイタリアで発表した。
版元のスノウドニア・レーベルとの長い交渉を経て完成した日本版。デヴィッド・ボウイやイタリアのバンドならBaustelleが好きな人にもお勧めとのことです。
歌詞(イタリア語)対訳付き。
●漫画ブックレット付
『爆撃地セルビアからの手紙』で知られるセルビア人漫画家アレクサンダー・ゾグラフが同モチーフを漫画化し、ハル吉が訳を付したもの。元の歌詞も収録 18×12.7cm 16pages)
●ロジャー・ロッシーによるエッセー・解説(日本語)ペーパー入り