復活!精神病新聞増刊 和解

wakai

「復活!精神病新聞増刊 和解」  ¥315

 2009年8月22日に、6年ぶりの大量服薬を行ない救急車で病院に運びこまれた『精神病新聞』の小林絵理子さん。リハビリの一環ではじめたパン屋さんの人間関係に疲れ、ストレスをためてしまった著者は「死にたい」と思い、心配して付き添う彼氏とともにカフェイン系の薬を大量に買い、摂取してしまう。はじめての大量服薬に体が過敏反応した彼氏の要請で救急車を呼び、大事に至らなかったが、
「もう、二度と、自らで命を絶つことはしない、そんな願いを込めた一冊」としてこの増刊号を上梓。
 内容や、自殺未遂直後の病院でのこと、北海道で精神障害を抱えた人のグループホーム「べてるの家」にかかわる向谷地生良氏と退院後に交わしたメールから辿る再生の軌跡、大量服薬にいたるまでの過程の検証、大量服薬をの原因とそれを避ける提案…。
 向谷地生良氏のメールには、日常のちょっとした綻びに目を配り、それを癒す暖かさがあり、精神障害のある人のみならず、誰しも元気づけられそう。
A5判34P