鶴と亀編集部「鶴と亀 禄」

鶴と亀編集部「鶴と亀 禄」(オークラ出版)¥2300+税

2013年の創刊以来、長野県奥信濃の日常をストリートカルチャーの視点で切り取り、地元のおじいちゃん、おばあちゃんのファッションやライフシタイルを発信することで、ローカルカルチャーへの注目を高めたフリーペーパー「鶴と亀」が、これまでのスナップや取材を再編集するとともに、新たに漫画化したおじいちゃん・おばあちゃんのエピソードやらインタビューや対談を加えた集大成的一冊。

スクーターで移動するおばあちゃん、雪の中でもショベルカラーで作業のおじいちゃんの姿はもちろん
金歯や入れ歯さえも、アクセサリーのようにかわいく見せたり、手拭いの上から農協のキャップをかぶる姿にラッパーを重ねてお年寄りファッションからオシャレなテクスタイルを取り出して新しいスタイルを提案したり。
古木の木肌のような皺、きれいに輝く頭頂部、飛び出た耳毛、おばあちゃんのきわどいトップレス、愛用の道具や腰痛ベルトなどに迫った写真も魅力。

MRIを「いもあらい」と聞き取るお年寄りならではの空耳や人生が滲み出た名言、居間の歴史的なインテリアや、好きなお茶菓子(ってお惣菜?)やらの紹介。
敬老GROOVYでは、田我流、のん、角舘健悟ら、おじいしゃん子、おばあちゃん子たちと仲良しおじいちゃん、おばあちゃんとの対談。

いろいろなものを選択した=洗練された「素敵な暮らし」とは別のそこにあるもの、あるがままを生きる生活の証の本!

213mm × 276mm 234pages