中野在住、ブロードウェイ界隈を歩いては中野ライフを満喫している銀杏BOYZの峯田和伸さんに、自身のブログ“朝焼けニャンニャン”をまとめた初の単行本『恋と退屈』出版を記念して、サイン本を作っていただきました。(タコシェヴァージョンのサインです)
連日メンバーとスタジオに籠もってのハードな録音の日々から、CDが発売になり全国ツアーに出るやアクシデントの連続で肋や脚を骨折しつつ、汗と血と(そのほかいろいろな汁物)を出しながら日本中を駆け抜けた2004年から2005年の日々が綴られています。
ライブや録音の合間に思う、恋のこと、友達のこと、音楽のこと、山形での中高生時代のこと、上京しての学生生活とバンド活動、折々の心の模様が描かれています。
個人的に、この本の中で印象的な場面は—–納得いかないライブの後で、一緒に写真をとってほしいとやってきた二人組の女子に八つ当たりして、彼女たちのインスタントカメラを道に叩きつけて壊して立ち去るものの、自分のした理不尽な仕打ちに気づいて、怯えまくり涙している女の子たちを探し出し、謝り倒してインスタントカメラを買って写真をとった夜、ひとり布団の中で情けない自分に涙する&翌年のライブで彼女たちに再会して感謝するやら喜ぶやら、なんていうところです。
もっとエロいお話、感動的なお話もたくさんあるのですが(人の死、友との別れ、恋のことなど……)、なんとなくこの部分を紹介してしまいました。
『恋と退屈』(河出書房新社)¥1890 (190×130 432Pもあります!)