食と性のジン『食に淫する』

食に淫する

尊厳 制作「食に淫する」¥925+税

パイ投げのような食の世界のウェット・アンド・メッシーとその自分流の実践方法について語るエッセイもあれば、菊地成孔「スペインの宇宙食」、山田詠美「蝶々の纏足」、開高健「新しい天体」、佐野洋子「食べちゃいたい」、廣瀬純「美味しい料理の哲学」、武田百合子「ことばの食卓」、荒木経惟「食事」谷崎潤一郎「美食倶楽部」の中の食に注目してのフェティッシュな書評を、食べる口元や、お菓子や果物の断面などの写真をおりまぜながらまとめたもの。

「食べる」という行為のあらゆる側面が、最も尊く最もきたならしいとされる、あの行為に似ている。そうでなければ、私たちは愛す人間の身体に口をつけて味を検分するような真似などしないし、食べてしまいたいと「甘い」文句を口にすることもないはずだ。(……)あらゆる欲望のかたちを咀嚼し、混ぜ合わせ、肉の内側に取り込むこと。日々繰り返す食事のたのしみ、その媾合の運動じみた反復の中に、新たな潤いの源泉を発見すること。きっと「食に淫する」というのは、そういうことである。(「まえがき」より)

B5変型18.2cm×18.2cm 28pages オールカラー

食に淫する

食に淫する