堀博美「ベニテングタケの話」「なめたけ」

ベニテングタケの話

堀博美「ベニテングタケの話」(ヤマケイ新書)¥880+税

毒々しいけど、かわいいベニテングタケの謎に迫るキノコラム!

学生時代に、図鑑のベニテングタケの写真に魅了され、信州の山に分け入って対面してら、きのこのミニコミを発行し、やがて専門誌の編集に携わり、きのこ道を進む堀博美さんが、自身のファーストきのこにして運命のきのこ、ベニテングタケを語り尽くします。

ベニテングタケの生態はもちろん、絵や本や建築や装飾の中のベニテングタケ、歴史や人のくらしの中でのかかわり、図鑑の中で、各国での扱われ方、そして、その毒と味についてまで(実体験もまじえて)語るベニテングタケ。
そして最後には、きのこを育てる森や生態にまで思いを馳せ、きのこと人のしあわせ、生き物の共存する未来をみつめるのですーーー。

構成
ベニテングタケと出会う
第一章 ベニテングタケの基礎知識
第二章 ベニテングタケのイメージ
第三章 ベニテングタケのものがたり
第四章 ベニテングタケをさぐる

新書判208pages ヤマケイ新書

なめたけ

堀博美「なめたけ」¥300+税

「ベニテングタケの話」(ヤマケイ新書)を上梓した堀博美さんが、赤地に白の水玉の派手な毒キノコ、ベニテングタケとは対照的な、地味な食用きのこ”えのき”を使った、ポピュラーな瓶詰め「なめたけ」の食べ比べを思いたち、コンビニやスーパーで手に入る国産えのきで作られたお手頃商品をきのこ仲間と味わい、レビューした小冊子。
といっても単なる食レポではなく、きのこ愛好家の視点から、素材にこだわり、持ち味がどれだけ活かされているかがポイントとなる。きのこ愛から「なめたけ」にも優しい視線を注いでいますが、えのきを殺す味付けには容赦なし。「なめたけ」を通して、えのき事情や、食品の流通も見えてきます。

B6判32pages