月別アーカイブ: 2021年8月

PATU Fan×Zine vol.5 「あの日の物語を奏でる タレンタイム 優しい歌」

PATU Fan×Zine vol.5 「あの日の物語を奏でる タレンタイム 優しい歌」¥727+tax

映画パンフレット文化の継承と発展・発信を目的に活動する有志団体「映画パンフは宇宙だ」が作品の魅力を伝えるためにお届けするパンフ形式の、映画副読本(ファンブック)第5弾。

とりあげるのは、マレーシア映画『タレンタイム〜優しい歌』。
2009年に51歳の若さで亡くなったマレーシアの女性監督ヤスミン・アフマドの最高傑作にして遺作で、2017年に日本でも劇場公開され、いまなお高い人気を博しています。
作品を愛する多彩なゲストによる豪華対談やインタビュー、寄稿を収録。
初めてマレーシア映画に触れる方も手に取りやすい一冊です。

【内容】
・ライター・翻訳者の野中モモさん、俳優・高良健吾さんと、映画パンフは宇宙だ!のメンバーが選んだ名シーン紹介
・移動映画館「キノ・イグルー」有坂塁さんと、元 SKE48・タレント、映画コメンテーターの加藤るみさんによる対談企画
・映画会社ムヴィオラ 代表・武井みゆきさんインタビュー
・小説家・温 又柔さんによる寄稿
・登場人物たちのファッション紹介や、間取り紹介、マレーシア映画紹介など

182×182mm 24pages

トラベシア vol.6 いしあいひでひこのやさしい人生

トラベシア vol.6 いしあいひでひこのやさしい人生 ¥700+tax

毎回、意表をついた特集の“普通に読める日本語の雑誌”「トラベシア」6号は、一般人の中の一般人「いしあいひでひこ」を徹底特集。

知名度は低いが、一般枠でアンソロジーやzineに寄稿しており、めぐりあわせ次第では、これまでに単行本が何冊か出ていてもおかしくない無名の逸材いしあいさんを、編集人がインディーズ時代の代表作をプロデュースする気持ちで特集。

どこで生まれ、どうやって育ち、どんなふうに暮らし、いまなにを考えているのかを、本人とまわりのひとたちとで解き明かしています。
いしあいさんの人生をひもときながら、彼が生きた時代や文化を遡ります。
ご本人のエッセイ、姫野カオルコさんとの往復書簡、同世代の安田謙一さんによるいしあい氏の心に残る12曲の解説、世の中の出来事を併記した個人年表など、いしあいさんや昭和を知らない方でも、楽しめる内容と構成になっています。

【内容】
<モノクロ・グラビア> いしあいひでひこと笹塚さんぽ|写真・文:lele
<ロング・インタヴュー> 今日もまたいつもの話|聞き手:佐藤麻弥
<アンケート> わっしょい! いしあいひでひこの読み方、売り方|依田那美紀 木村有理子 小松夏子 しだゆい 竹内六弦斎 樽本周馬 萩野亮 蓑田沙希
<豪華鼎談> 女も男も生きやすい社会をつくるには|大九明子×草野なつか×いしあいひでひこ
<著名作家との往復書簡> いしあいひでひこ×姫野カオルコ
<人生に影響を与えた12曲> グレイテスト・ヒッツ 1963-2003|解説:安田謙一
<イラスト> かつしかけいた

*近親者や俊英などによる寄稿!
160GBの宝|セラーズ和虎
人生の美しいとき|寺岡裕治
東京がいちばん寒かった日|鈴木並木

*いしあいひでひこ本人の文芸!
自筆年譜
はてなブログから その1 エッセイ(「Got My Mind Made Up」「ハイスクール1968」)
はてなブログから その2 断片集
<書き下ろし> アプレ・ゲールのなれの果て

◯いしあいひでひこ。
1963年生まれ、埼玉県在住。職業は介護士。
アカウントはandre1977、ツイッター名は初老男性、一般男性。
その昔にはno painと名乗っていたとか。
サブカルチャーと妹とインターネットとサロン・デュ・ショコラが大好きで、
興味がないのはスポーツと動物。音楽、活字、映画、TVドラマ、スイーツ……などなどを
絶え間なく摂取し、同じ話題を繰り返す。それは懐古主義ではない。
後ろ向きで前に進む、未来志向のノスタルジー。
ことばに乗って、ゴダールばりのジャンプカットで20世紀と21世紀を行き来する男。
一般人と呼ぶにはあまりにも惜しい、
「誰も知らない有名人」のやさしい人生の秘密に豪華な顔ぶれで迫る、世界初の大特集。

表紙&裏表紙イラスト・ロゴ原案|畑中宇惟
デザイン|村松道代
編集・発行|鈴木並木

A5判62pages

塙将良 「たのしい怪獣図鑑」

塙将良 「たのしい怪獣図鑑」(トランスポップ)¥1000+tax

ライフワークとして、毎日、創作怪獣を描く塙将良。
作品は、不定期に発行される自主制作本「MONSTERS」に発表され、いまも増殖中。

こちらは、そんな怪獣を得意とするアーティストによる怪獣解剖図。
昭和の少年雑誌のような2色刷りで、不思議な怪獣とその中身を描写しています。

A5判28pages(表紙含む)
墨+蛍光ビンクor蛍光緑の2色刷りです。

しりあがり寿「板絵 patinting on wood」

しりあがり寿「板絵 patinting on wood」(さるやまハゲの助)¥1500+tax

グループ展のために用意された、ドローイングは貼るためのパネル(板)に、間違って直接、絵を描いてしまったことからはじまる、しりあがり寿の板絵。
紙と違った、板や木目の存在感が絵と重なり干渉してもたらす不思議な印象から作家は板絵の可能性を追求しはじめます。

板に1コマ漫画風の作品を描く、
描いてはヤスリで削って描いて削って、残像を重ねる
ワビでもサビでもデカダンスでもヘタウマでもない「劣化」をテーマに、板ごと作品を劣化させるべく、削るだけでなく焼いてみる….

劣化を肯定的に作品に反映させるために、様々なモチーフや加工を試みる中で、奇しくも世界もウィルスの感染拡大で劣化しながら
出口を探して試行錯誤する….そんな自分を含めた人々の葛藤や逡巡をまた作品に描き….と、作家と板と社会が織りなすアートの歴史2013年〜現在までが記録されています。
約180作品を収録。

A5判100pages
編集・装幀 あきやま みみこ

FEECO vol.3 DOOMSDAY ISSUE

FEECO vol.3 DOOMSDAY ISSUE ¥1091+tax

ディスクガイドに載らないニューウェイブ名盤カタログSeason In The Dawnの著者・平山悠氏が編集、取材、執筆etc.を行う雑誌『FEECO』(不定期刊)第3弾。

コロナウィスルの感染拡大中に行われた、アーティストのインタビューを中心に構成。
世界各地で、それぞれが直面する状況を聞き取ったうえで、これまでの作品ならびにコロナ禍の創作についてインタビューしています。

NTERVIEW 1 Aaron Dylan Kearns
97年生まれ、米国アトランタ在住のヒューマニスト映像作家アーロン・ディラン・カーンズ。パンデミック下の集合住宅内の自室と地下室で、原田浩、東京グランギニョル、ゲロゲリゲゲゲらの昭和的退廃を実験映画型爆弾として再構築する。

INTERVIEW 2 Mary Ocher
ロシア系イスラエル人として生まれて湾岸戦争のさ中にイスラエルへ移住、現在はベルリンとハンブルクを拠点にするアーティスト、マリー・オーカーに2020年のベルリン・ロックダウンと、COVID-19が浮き彫りにしたものを尋ねる。

INTERVIEW 3 Tiny Tim’s documentary, King For A Day and short interview of Justin Martell (Ship To Shore PhonoCo)
トッド・フィリップスの描くジョーカーで笑いたかった人・笑えなかった人が見るべき真のエンターティナー、タイニー・ティムの絶頂と凋落を綴ったドキュメンタリー『King For a Day』公開を記念して、同映画プロデューサーでありタイニーの伝記著者、さらに和モノ~VGM~映画サントラ復刻レーベルShip To Shore PhonoCO.共同設立者でもあるジャスティン・マーテルにインタビュー。

その他収録記事
River of Diamonds Photon Touch
Ritual things from Japanese Underground
Collage and memories
Ripped and Torn – The Loudest Punk Fanzine 1976-1979 Tony Drayton パンク・ファンジン史『Ripped and Torn』
The New Psychedelia Ghost Funk Orchestra, Soft Power, and other monochromatic arts 白黒は新しいサイケデリア
Film review:The Ballads of Shirley Collins ドキュメンタリー『ザ・バラッド・オブ・シャーリー・コリンズ』
Return of David Jackman aka Organum デヴィット・ジャックマンの帰還 ライフログとしてのノイズ
Corpse Flayed by Josh Simmons ジョシュ・シモンズ 生存者のための黙示録
Inanis Yoake イナニス・ヨアケの新たなネオフォーク
The arts of Nick Blinko and Rudimentary Peni’s brand new chaos ニック・ブリンコ画集・Rudimentary Peni新譜記念特集

A5判116pages Japanese/English

表紙イラストは、インタビューで登場する Aaron Dylan Kearns.