月別アーカイブ: 2020年5月

美少女着ぐるみ写真集 kinoko 1st photo book「LOG OFF」

kinoko 1st photo book「LOG OFF」 ¥1800+tax

オリジナルデザインの美少女着ぐるみを製作するユニット”ひょっかめ”がプロデュースする、きのこちゃんの写真集。

誰でも(!?)アニメ調の美少女に変身できるよう、また実生活で髪型や髪の色を変えるように、髪型や瞳の色の取り替えが可能で、装着やメンテのしやすい「美少女着ぐるみ」を追究する、ひょっかめ。
その表情と、人の肌とも違う布素材に包まれたボディのキュートさとお色気をご覧ください。

A4判28pages オールカラー 50部

台湾発のSFグラフィックノベル–画・葉馨文 Yashin 文・楊朝皓 Howard Yan「藍色潮間帯 Deeper Blue」

画・葉馨文 Yashin 文・楊朝皓 Howard Yan「藍色潮間帯 Deeper Blue」¥1909+tax

台湾発、折り本形式の美しいSFグラフィック・ノベル。

海底を探索するロボットが、大陸棚の植物群から離れてさらに遠くに調査を出たところで、クジラに伴いその生態を調査するロボットに出会い、互いの日常や見聞きした事を語り合い、人類が去った後の惑星の管理者として任務を遂行する孤独を分かち合い、互いの存在を慰めとして、元の生活に戻ってゆく….

グラフィックノベルやアニメを手掛けるメディアクリエーター楊朝皓Howard Yanがテクストを、葉馨文Yashinが絵を担当し、自費出版したもの。

絵本とコミックが融合した作品は、32ページの折り本として、一枚の黒い紙の裏表に銀のインクで精巧に印刷されており、深淵なスペースオデッセイを奏でています。アートオブジェとして、飾ったり眺めていたい作品。

作品は、2020ボローニャ国際児童図書展に入選、昨年のアングレーム国際漫画祭台湾展示館の推薦作となったほか、日本asiagraph 国際デジタルアートアワードなど各国で評価を受けています。

20.5cm×13.5cm 32pages

「DONATION ZINE 最近の好物100人 2020・春」

「DONATION ZINE 最近の好物100人 2020・春」 ¥909+tax

いつもと違った2020年の春。
いろいろな界隈の100人に最近好きな食べ物を聞き、一冊のZINE(冊子)にまとめたZINE。

コロナで営業を自粛したり、STAY HOMEでお客さんが遠のいた個人書店・独立系書店への支援期間で、実際にZINEを作って書店に納品していた、編集人やデザイナーの有志が呼びかけ人となって、原稿を依頼、編集・デザインして鋭意制作したアンソロジーです。売上は100%書店の寄付となります。

企画趣旨もありがたいうえに、何よりも、豪華な執筆陣による、この特別な時期の手記としてしても貴重です。

前半は、この時期の好物、好きな食べもの手記。後半は、それぞれの得意分野の記事を集めたフリーテーマページになっています。

●「最近の好物」寄稿者 敬称略(五十音順)
アーバンのママ・敦森蘭(漫画家)・阿部幸大(文学研究者) ・安藤僚子(空間デザイナー/ Hand Saw Press) ・ikm(Riverside Reading Club / JUST ZINE)・いこい(秋山奈穂、アサイジュンペイ、イーピャオ、上田麗、ウメ、小山ゆうじろう、DAN、濱野ゆき子)・石山さやか(イラストレーター/漫画家)・岩崎朗太(ROSE RECORDS)・上田謙太郎(映像作家)・植本一子(写真家)・内田翼(ビートZINE 部)・内田るん(詩人/フェミニスト)・unpis(イラストレーター)・榎本智至(模索舎舎員) ・MC ビル風(ラッパー/会社員)・江本典隆(写真家)・Erinam(デザイナー/ライター)・大平かりん(編集者/ginzamag.com ディレクター)・オカタオカ(イラストレーター)・おぜきけんいち(TVプロデューサー)・小田晶房(編集者/料理人)・小田島等(デザイナー)・obak(イラストレーター) ・粕川ゆき(いか文庫、書店員)・かつしかけいた(漫画家)・かつとんたろう(ライター/とんかつ研究家)・カナイフユキ(イラストレーター/コミック作家/ジンスタ)・金子朝一(漫画家)・KAMIBU(アプリコット奈良、P ちゃん、ひろし)・岸野雄一(スタディスト) ・ケン・ニイムラ(漫画家) ・斎藤録音(思い出野郎 A チーム)・砂糖シヲリ(チーム未完成/ハイパー無職おかあさん)・サヌキナオヤ(イラストレーター/漫画家)・サンボマスター 山口隆(唄とギター)・しまおまほ(エッセイスト)・島田真人(編集者)・菅原慎一(音楽家)・鈴木哲生(グラフィック・デザイナー)・スズキナオ(ライター)・ステレオテニス(デザイナー)・関田正史(STAND! BOOKS 営業担当)・曽我部恵一(サニーデイ・サービス)・薗田千晴(珈琲杖店主)・高野雀(chapter22)(漫画家)・竹中万季(She is)・巽啓伍(never young beach) ・田中亮太(音楽ライター・編集者/ FRANKLIN’S BOOK CLUB)・千原航(グラフィックデザイナー/京都芸術大学非常勤講師)・都築響一(編集者)・DJ みそしると MC ごはん(くいしんぼうヒップホッパー)・TiMT(ミュージシャン)・テンテンコ(ミュージシャン)・徳野有美(構成作家/脚本家)・とも吉(不忍ブックストリート助っ人班)・中川学(漫画家)・中野賢太(フォトグラファー)・夏目知幸・なでろう(まんが絵)・南陀楼綾繁(ライター/編集者)・難波里奈(純喫茶コレクション)・虹釜太郎(カレー野獣館)・にたりひょん吉(芸人)・畠田奏子(アーティスト)・原孝寿(編集者/地域イベント「蒲田カルチャートーク」企画・MC)・パリッコ(酒場ライター)・ばるぼら(ネットワーカー)・ピストン藤井(富山在住のライター)・平山亜佐子(挿話蒐集家/文筆家)・蛭田竜太(ジンスタ/作家)・福田慶太(編集者)・福富優樹(homecomings)・藤原大輔(MU-STARS / KAKUBARHYTHM)・星葡萄(絵本作家・サロンほし主催)・マーライオン(シンガーソングライター)・マコイチ(思い出野郎 A チーム)・mashi-mi(マシーミ)(デザイナー/消しゴムはんこ作家)・増田薫(思い出野郎 A チーム)・MATERIAL(CARRE / THE M/ALL)・宮﨑希沙(curry note /デザイナー)・みわこ(気流舎/ビート ZINE 部)・村越周(編集者)・森敬太(アートディレクター/グラフィックデザイナー)・森山裕之(STAND! BOOKS /QJWeb)・やきそばかおる(ラジオコラムニスト)・ヤソメユウヤ(編集者)・yakk(yumi,anri,kumiko,kisa)・柳家小もん(噺家)・山入端祥太(思い出野郎 A チーム)・山本美希(漫画作家/筑波大学助教)・ワダヨシ(ferment books 編集者)

A5判48pages ※OPP袋に貼ったステッカーは、リソ印刷のグラデーション印刷で色々な種類があります。

大香港研究会「御宅族も現場に行ってきた。2019-20」

大香港研究会「御宅族も現場に行ってきた。2019-20」¥779+tax

香港で漫画を買い付けて日本で販売する香港漫画店の店主。
これまでも買い付け出張の際に、現地で仕入れたおたく視線の漫画や町ネタを同人誌にしていたが、2019年度は、まったく様子が違った。連日ニュースになった一連のデモ、そしてコロナ。

香港書展に合わせての出張。展示会場には、ほのぼのエッセイ漫画や旅行ガイドが相変わらず人気の一方、デモや運動を支持する出版社のブースやレノンウォール(付箋にメッセージやスローガンを書いてみんなで貼るアレです)が出現するカオス。
町ではデモが続いていたが、滞在中に、運動の流れを変える地下鉄・元朗駅での市民襲撃事件(デモ参加者のみならず地下鉄乗客など市民が、シャッターの閉ざされた駅構内で地ヤクザ的集団に暴行された)が発生。
翌朝のお粥屋さんで、居合わせた香港人たちがテレビのニュースを見入る様子から、日常に暴力が侵食し、不安や悲しみや怒りetc.が伝わってゆく空気感が捉えられています。

筆者が帰国後も運動は続き、その様子は時系列に沿って年表方式でまとめられています。
そして年明け。買い付を前に、深刻化して行くコロナ感染。現地は、防疫やら必要物資の確保に大忙し。加えてデモ。
ますますカオスな香港に、マスクと除菌グッズ完備で乗り込む筆者….
現在、コロナ感染の第二波を乗り越えた香港ですが、ピークを迎える前の戦々恐々の時期の模様。

生活や自由が脅かされる時、政治とどう向き会うか、自分たちの健康や命をどのように守るか…
いまや日本人にも無縁でない問題に、長く向き合って来た香港の様子を伝えてくれる現地レポート。

B5判68pages