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山田勇男・湊谷夢吉共同演出 銀河画報社映画倶楽部全作品集(DVD+ブックレット)

山田勇男・湊谷夢吉共同演出 銀河画報社映画倶楽部全作品集(DVD+ブックレット)(虹霓社)¥5500+税

劇団天井桟敷出身の映画監督である山田勇男と、マンガ家の湊谷夢吉らが1977年に北海道・札幌で結成し、湊谷が38歳で死去するまでの約10年間に、稲垣足穂、宮沢賢治らの著作をモチーフに幻想的な8ミリ、16ミリ作品を残したグループ銀河画報社映画倶楽部制作の全8作品をが収録したDVD。

ぴあフィルムフェスティバル入選作「スバルの夜」やベルリン国際映画祭で上映された「家路」などが収録されています。

●DVD「山田勇男・湊谷夢吉共同演出 銀河画報社映画倶楽部全作品集」収録作品
『スバルの夜』1977年/25分/カラー/8mm
『夜窓』1978年/20分/カラー/8mm
『海の床屋』1980年/25分/カラー/8mm
『家路』1981年/25分/カラー/8mm
『銀河鉄道の夜』1982年/45分/カラー/8mm
『巻貝の扇』1983年/12分/カラー/16mm
『悲しいガドルフ』1984年/20分/カラー/16mm
『ボエオティアの山猫』1987年/15分/カラー/16mm

山田勇男本人による書き下ろし各作品解説、チラシやスチール、シナリオなど各作品資料、
山田・湊谷両氏による当時のインタビュー・座談会の再録、豪華執筆陣による寄稿エッセイ、元スタッフのコメントなど収録した140ページの特製ブックレットつき

●特製ブックレット「銀河画報社映画倶楽部全作品集★資料篇」

<目次>
銀河画報社覚書(山田勇男)
銀河画報社映画倶楽部 関連年譜

『スバルの夜』解題(山田勇男)/シナリオ再録
《エッセイ》目をあけて見る夢(寺村摩耶子)

『夜窓』解題(山田勇男)/シナリオ再録
《エッセイ》幻を燈す装置としての映画(須藤絢乃)

『海の床屋』解題(山田勇男)/シナリオ再録
《エッセイ》映写機のランプが消えても(星 希代子)

『家路』解題(山田勇男)/シナリオ再録
《エッセイ》Dépaysement-青い情感、または、異郷の気配(牧 鼓)

『銀河鉄道の夜』解題(山田勇男)/シナリオ再録…54
《エッセイ》夢吉の夢(大宅加寿子)

『巻貝の扇』解題(山田勇男)/シナリオ再録
《エッセイ》夢見る力をこそ(渡部朝香)

『悲しいガドルフ』解題(山田勇男)/シナリオ再録
『ボエオティアの山猫』解題(山田勇男)/シナリオ再録
《エッセイ》ずっと瞼をひらいている(三角みづ紀)

《インタビュー再録》徹底した幻想の研究~1から10まで語る(湊谷夢吉)
《テキスト再録》ヤマビカフィルムに向けて(湊谷夢吉)
《インタビュー再録》影の散歩者たるゆえん(山田勇男)
《座談会再録》銀河画報社の十年

銀河画報社の時代――関係者追想
(湊谷雪子/稲葉憲仁/藤木光次/奈良(旧姓 田川)真理子/野畑貴夫/
麻生榮一/石丸ひろ子/三上敏視/小林俊哉/山崎幹夫/大宅加寿子)

B6判140 pages

不吉霊二「ぜ〜んぶ!不吉霊二〜不吉霊二短編漫画集」

不吉霊二「ぜ〜んぶ!不吉霊二〜不吉霊二短編漫画集」¥650+税

漫画雑誌「架空」15号に寄稿した不吉霊二が19才〜20才の間に描いた短編を架空編集人の川勝徳重らのアドバイスのもと自身で編集・発行したもの。

ペン、マジック、水彩、鉛筆、さまざまなタッチで描かれた青春?の日々を描いた漫画、ときどきドローイングや写真といった感じで、キラキラのホログラムのカバーに包まれています。

A5判246pages

 

初個展記録コミック 香山哲「水銀柱」

香山哲「水銀柱」(ドグマ出版)¥1111

2017年に東京のmograg galleryで開催した香山哲の個展についての記録漫画。

画家というよりは、漫画やゲーム制作をメインに行っていた著者が、初の個展を行うことになった経緯から、
期待と不安を抱えながらの準備〜画材、技術、ギャラリーとのやりとり、告知の方法、スケジュール管理、関連グッズの制作や発注、発送、ギャラリースタッフとの設営〜そして、いよいよ本番!

実際に展示した作品をカタログ的に、作者自身の解説とともに収録。展示風景もおさめています。
お客さんの反応や対応、一段落してからの新たな生活リズム、会期を終えて売約の入った作品の梱包、個展を終えての感想。

初の個展を通して、何かを計画して、自分の不安と戦ったり飼いならしながら、工夫を重ねて、実行に移す過程と、その中でやりたかったこと、力及ばなかったことを、丁寧に漫画にして記録しています。(web上で連載し、自身が主宰するドグマ出版から発行)

アーティスト自身が、制作の舞台裏を報告しているので、同じように何かを作ったり表現する人、あるいは表現に興味のある人、観る側の皆さん、すべてにおすすめです。

A5判 横綴じ 136pages (うち漫画は101pages)

台湾のイラストレーター/漫画家 Gao Yan 高妍「Room Diary+The Nothing Song」

Gao Yan 高妍「Room Diary+The Nothing Song」¥1850+税

活躍が期待される台湾の若手アーティストGao Yanのイラストブック+漫画冊子+ポストカードがセットになったアートブック「Room Diary房間日記」。

ひとつのテーマや時代をイラストと漫画という異なるアプローチで描き立体視のような奥行きある表現をするGao Yan。

今回は自身の20才前後の数年間の心情を綴る。
19才の夏に、海辺に打ち上げられた死んだウミガメをみつけて以来、彼女はひそかに重たい海亀を背負って暮らしていた。
親愛なる人へ伝えたい事は山ほどあるのに、どう伝えてよいのかわからず、表現するのを諦めたとき心に空洞が広がる。
見えない亀を背負い、あふれる言葉に表現のすべを失った女性の言葉にならない歌を描いた2つの作品集。

The Nothing Song 漫画冊子 17.7×14cm 20pages
Room Diary イラスト集 20cm ×14cm 28pages
英訳ペーパー 29.7×42cm A3判
カード 11cm×17cm
ケース入り

イラスト妻+漫画冊子+カード+英訳ペーパーが、ケースにおさまっています。

漫画The Nothing Song。お話と後書きは英訳ペーパーと対応しています。

風景や人物賀と植物画が組み合わせられた、イラスト集Room Diary

イラスト集の中に、漫画と共通のモチーフ海亀が登場。

ミシン綴じ

USCA ユースカ 台湾版 獨立漫畫雜誌《 USCA 台灣版》

獨立漫畫雜誌《 USCA 台灣版》 USCA ユースカ 台湾版(Mangasick) ¥1389+税

USCA英語版に続いて台湾版(中国語繁体字)が台北の書店/ギャラリーMangasickから発行されました。

ユースカとその前身となったマンガ誌・ジオラマのバックナンバーから台湾版のために新たに選ばれた17作品を収録。

Mangasickの副店長で松本大洋などの漫画の翻訳者でもある黄鴻硯が全作品の訳を手がけ、書き文字部分も元の字体に寄せて店長の中国語で書かれ、扉には元獣医という異色の経歴と作風の写真家、陳藝堂Etang Chenの作品、デザインはUSCA編集発行人の森敬太という台湾ー日本の密な連携で実現したマンダリンなUSCA!

収録作家と作品は—–

●error403error403〈蚯蚓與螻蛄都是好朋友〉、みみずだっておけらだって U3
●本秀康〈炸雞〉からあげ U5
●BRIDGE SHIP HOUSE〈Meter〉Meter U2
●金子朝一〈惡魔的到來〉悪魔が来たりて U!
●嘉江〈棄姥〉姥捨  U5
●後藤雪子(ゴトウユキコ)〈睡過頭的妳〉お寝坊さん D1
●淺野一二O(浅野いにお)〈誘蛾燈〉 U3
●葛飾慶太(かつしかけいた)〈這裡是一丁目〉ここは一丁目 U3
●SANDY CROSSWORD〈小惡的故事〉小さな悪の物語 U4
●谷口菜津子〈喂,肥豬〉おい、ブタ U4
●平野遼(ひらのりょう)〈章魚石〉タコ岩 U3
●太田基之〈目白君們〉自白くんら U4
●佐貫直哉(サヌキナオヤ)〈原來不是夢〉夢だと思ってた U4
●宮崎夏次系〈廟會〉おまつり U3
●座二郎〈23點的新聞〉23時のニュース U4
●真造圭伍〈我們決定搬家了。〉引越すことにした。 U4
●西村培(西村ツチカ)〈種花的女人〉花を植えた女 U4

A5判210pages  U=USCA  D=DIORAMA 数字は号数で初出を表しています。

Etang Chenの写真が扉を飾る。

タイトルやフキダシの中の書き文字も絵や元の字体に合わせて、この馴染みっぷり。