月別アーカイブ: 2018年3月

夕タン「Comic Girls and Boy go to TCAF 2017」

夕タン「Comic Girls and Boy go to TCAF 2017」¥278+税

2004年から“よっち”と飼い猫のニャーニャーを主人公にしたフリーコミックを発行する夕タンが
2017年に、20年来の友人で漫画を通した交流やコラボを行ってきたNYの友人Abby Densonと
その彼氏のマットとともに、再びトロントで開催される北米随一のインディーズコミックイベント
TCAF(トロントコミックアートフェスティバル」に参加!!

今回は2度目ということで、余裕を持って?渡航チケットの取り方や旅の計画、フェスへの横暴
会場や関連イベントの様子や、お客さんとの交流、さらには英語圏出版社への売り込みやら宿泊
ちょっと足を伸ばしてのNY旅など、実際的な情報も盛り込みつつイラストとともに記録した冊子。

地元の図書館などを会場に、家族的な雰囲気の中、招待作家も自主参加の作家も、一緒に交流できるTCAFの魅力、楽しみ方が伝わってきます。
海外フェスへの参加を考えている方にも参考になります。初参加の2015年版もあわせてどうぞ!

A6判 12pages 表紙含む

卒業シーズンに読みたい?!「校長先生のはなし」

「校長先生のはなし」(リクロ舎)¥1700+税

ダウンロードなんてできなかった時代、人々は音楽はもちろん、人々は何でもレコードやソノシートに録音していました。
現在に残る名盤とは対極の、昭和の日常を記録した音盤を発掘する田口史人が、今度は学校が卒業生に配布したレコードやソノシートから90人近い校長先生たちの餞の言葉を文字に起こし、年代別に収録しました。

名言、人生訓、叱咤と思いやり、示唆に富む言葉の向こう側に、教育の現場から定点観測された「生の昭和史」が見えてくる。考えさせられてホロリとくる、誰もが体験したその日の言葉たち…。

昭和30年代の校長先生たちは気骨ある明治の人間。戦後の民主主義を担う子供たちに、いずれ社会に出て仲間となる生徒たちに熱い言葉を送ります。
「どうにもならんことには、くよくよするな、どうにかなることには最善の努力を傾けよ」。
潔すぎます!

教育がマニュアル化されるに従い、先生たちの言葉も荒々しさが削がれ、あたりも柔らかくなります。年代にそって、先生たちの言葉を辿ることで、あの頃を思いだしたり、未来に思いを馳せつつ時代の精神の変化も感じることでしょう。

122㎜×186㎜函入りソフトカバー 150pages(リクロ舎)

V.A「偏愛蒐集」

V.A「偏愛蒐集」(玄光社)¥3000+税

総勢30名、普遍的異形のエロティックアート集。

美しき”縛×妖×惨”の世界。
エロティシズムをテーマに時代も様式も異なる様々な作家たちの作品から「多様化するエロティックアート」を1冊にまとめあげた雅趣。
昭和風俗雑誌で活躍した喜多玲子こと美濃村晃、巨女へフェティシズムを描く春川ナミオ、官能劇画やガロ系コミック作家、写真家、アーティスト…などジャンルを越えた人選で、国内外も問わず新旧のエロティックアートが作家の経歴と共に紹介されています。

【掲載アーティスト】(順不同)
多賀 新/東 學/SUKA OFF/谷 敦志/サトルノ・ブット/ミラ・ネディヤコバ/ガース・ナイト/北村ケイ/SRBGENk/田亀源五郎/カネオヤサチコ/北村了子/はらだ/ルネッサンス吉田/中島圭一郎/沙村広明/大越孝太郎/椋 陽児/春川ナミオ/畑中純/小宮山逢邦/ダーティー・松本/沖 渉二/美濃村 晃/杉本一文/蒲池清爾/フランツ・フォン・バイロス/ハンス・ベルメール/月岡芳年/伊藤晴雨
寄稿:都築響一

日本語/English bilingual

今年も新しいカラーが登場「10年メモ 2018-2028」(4月はじまり)

「10年メモ 2018-2028」(nu)¥3000+税

書籍や雑誌のデザインを手掛けるnuがお送りする、日々のささやき10年分を記録することができる、シンプルで機能的なノート。
毎年、好評のうちに売り切れておりますが、今年は新色として、青色のようなブルーが加わりました。

見開きの左ページには一日のメモ欄が10年分並びます。
右ページはフリースペースなので、メモだけでは書き足りないときのため、あるいは別の用途に使えます。
メモ欄は1日約50文字分の紙幅。twitterより短めなので、日記より気楽に続けられます。2年目以降は、前年のメモとの比較をたのしめるのが10年メモの特徴。続けるほどにたのしさ倍増。10層の記録となります。

一行日記でもいいし(ときどき空欄があっても気にしない、そんな日もあります)、食べたものをつけておくと、翌年以降、献立ての参考になったりして便利。ほかにも、育児記録、観た映画、読んだ本のタイトル、会った人の名前、趣味や仕事専用のメモや小ネタ集にもよし。

新生活のスタート、進学や就職、結婚やご出産の贈り物にも。4月はじまりです。贈り物用プレゼント包装も承ります。

表紙の色は、レッド、ネイビー、グリーン、ブルー、プレーンの5種。糸かがり製本なので丈夫でしっかりページを開くことができて、バラけにくいです。

B6判変型(125×175×38mm)クロス装 816p 老舗製本所による糸かがり製本、表紙は箔押し

太久磨(たくま)「自画像としての植物」

太久磨(たくま)「自画像としての植物」(クシノテラス)¥1000+税

元・Aleph(アレフ) 信者の太久磨(たくま)は、29歳で脱会してから、3年間で100点以上描いた「自画像としての植物」と題したシリーズを中心とした初作品集。

この作品集は、彼がこれまで制作してきた全作品をフルカラーで収録し、中学卒業を前に進路について考える頃から、自画像や静物画など当時の絵とともに太久磨自身が、その頃の状況と心境をつづったエッセイを掲載。
巻末には、太久磨から連絡をとったことをきっかけに彼の展覧会を企画したアウトサイダー・キュレーター櫛野展正のコラムも掲載した初作品集。

植物からのエネルギーを感じ交感する太久磨は、鏡を見るように植物に映し出される自身を眺め、力強いタッチと陰影で描き続けていて印象的。

太久磨
1986年生まれ、香川県在住。
アニメーターや映画監督などを目指し上京するも挫折。ゴッホに憧れ絵の道を志していた22歳の時、宗教団体Alephの勧誘を受け入信。仕事終わりに毎日道場へ通い、ヨガの修行を続ける。29歳で脱会してから、「自画像としての植物」と題した絵を描き始める。2015年5月に香川県に帰郷してからは、アルバイトをしながら絵画制作に打ち込み、3年間で100点以上を描いている。

A4判横綴じ32pages
イラスト&サイン入り

力強い太久磨氏のサインとイラスト