月別アーカイブ: 2016年1月

土屋慎吾「ゲゲゲのアシスタント~土屋慎吾の青春期~」

完全版 ゲゲゲのアシスタント

土屋慎吾「ゲゲゲのアシスタント~土屋慎吾の青春期~」¥1482+税

官能劇画家で、1968年から70年まで水木しげるのアシスタントをしていた土屋慎吾の青春期。

多忙を極める水木プロに同時期、在籍していのは、つげ義春、鈴木翁二、つりたくにこ、古川益三ら。水木一家や同僚たちの人間模様とあわせて、活気あふれる制作現場が描かれているのだが鬼太郎の絵を担当したり忙しいはずの筆者は、風俗に出かけたり、やがて中学時代の同級生に求愛したりと女性関係にも超多忙!
アシスタントの傍ら、自分の作品を描くために休みを申し出るだけでなく、遊びに行くためにも休みを申し出て、ついに水木先生からクビを言い渡される。
結婚を控えながら、仕事も住む場所も失い、背水の陣で漫画家としての独立を目指す弟子を水木先生は最後に暖かく送り出し、土屋慎吾の青春も幕を閉じる。
ひょうひょうとした水木さん、個性的なアシスタントたちに、懲りない主人公の土屋慎吾、人間臭くも、憎めない人物たちによる青春群像。

A5判174pages

えすとえむ、オバタたばお、ケン・ニイムラ、宮沢武史、ムライ、もぷ子、森泉岳土「ALENZYAS」

ALENZYAS

えすとえむ、オバタたばお、ケン・ニイムラ、宮沢武史、ムライ、もぷ子、森泉岳土「ALENZYAS」¥1389+税

もし日本という国にスーパーヒーローがいたら…? そんなコンセプトを掲げた漫画アンソロジー「アレンジャーズ」。
ケン・ニイムラの企画で実現したコミックジンで、今回は7人の漫画家が、それぞれのヒーローと悪役のキャラクターをデザインし、それをシャッフルして、自分がデザインしたヒーローと、当たった悪役を戦わせた、単なるオムニバスでないコラボになっています。
マーベルで活躍中のDavid Lópezが7人の漫画家たちのヒーローを描いたものが表紙、DCコミックスのJavier Pinaがそれぞれの悪役を描いたものが裏表紙になっています。

B5判94pages

ALENZYAS

ALENZYAS

ALENZYAS

中原昌也「軽率の曖昧な軽さ」(河出書房新社)発売記念 サイン会

例の東浦和の会場で殴られた瞬間以来、自分の意識が、壁にのめり込んだかのように、前に出てこない。玄関に填められた魚眼から、外界を眺めているような感じ……像が歪んで見えるというわけではないが、それに準じて耳も少し遠くなった気もしたし、実際の目の前のものが発する音よりも、耳なりの方がハッキリと聴こえた。
強調しておきたいのは、わざわざ勇敢に壁に向かって衝突して、自分からめり込んだのではない。壁の方から、わたしを飲み込んだのだ。

の書き出しではじまる、のめり込んだ意識のまま自分について語る物書きの男の短編「軽率」ほか、2009年〜15年に発表された(二木ひとみ名義を含む)7編の短編と書きおろし1編を収録。
四六判上製232pages 河出書房新社

2月7日(日)午後3時よりタコシェにて。20時終了予定ですが、状況により前後することがございます。

※当店でご購入にお客様に整理券をお渡しいたします。

軽率の曖昧な軽さ

エド・ピスコー「ヒップホップ家系図 vol.3(1983~1984) 」普及版ソフトカバー

「ヒップホップ家系図 vol.3

エド・ピスコー「ヒップホップ家系図 vol.3(1983~1984) 」普及版ソフトカバー(プレスポップ)¥1900+税

エド・ピスコーの大人気ヒップ・ホップ・コミックシリーズ、第三弾!

1983年から84年の期間を追って今回描かれるのは:ラン・DMCの名声への道取り。
唯一無二の強烈な存在であるフーディーニ、ザ・ファット・ボーイズ、スリック・リック、ダグ・E・フレッシュ等。
ビースティ・ボーイズがラップ・グループとなる様子。リック・ルービンがラッセル・シモンズと出会い、デフ・ジャムを立ち上げる過程。かの有名なパイロットテレビ番組、ヒップ・ホップダンス番組『グラフィティ・ロック』、ドキュメンタリー映画『スタイル・ウォーズ』、西海岸のヒップホッップ・ドキュメンタリー『ブレイキン・アンド・エンタリン』等。

今回も綿密な調査に裏付けらたエドのヒップホップへの情熱が詰まった読み応えのある内容となっています!

33cm×23cm 112pages

佐々木マキSASAKI Maki 「Ding Dong Circus and other stories, 1967-1974」

Ding Dong Circus

佐々木マキSASAKI Maki 「Ding Dong Circus」(Breakdown paress)¥2600

ガロ掲載作の15編を収録した、初の英語版、ベスト選集。
タイトルの「ディン・ドン・サーカス」はじめ、「かなしい まっくす」「サマーコース」「ヴェトナム討論」などを収録。

This collection presents, for the first time in English, the best of Sasaki Maki’s work, mainly from alt-manga super magazine Garo. Drawn between 1967 and 1974, the fifteen stories here follow Sasaki’s groundbreaking exploration of collage methods in comics storytelling, weaving through references to R&B, rock ‘n’ roll, the Vietnam War, Andy Warhol, the Summer of Love, the Beatles, British humour, and the wacky world of Japanese consumerism. Ding Dong Circus demonstrates what manga fans already knew: that in Sasaki Maki, Japan can claim not only a pioneer in experimental comics, but one of the world’s masters of Pop Art and a trenchant avant-garde critic of the Sixties.

20.4cm×15cm 256pagees オフセット印刷
帯文は村上春樹

翻訳編集を担当したRyan Holmbergによる解説および編集裏話的なコラムがあります。

Ding dong Circus

Ding dong Circus

Ding dong Circus